2010/12/31

LOOK BACK 2010 ラスト&行く年来る年

神戸の実家に帰省。いよいよ2010年も暮れていきます。ちなみにマイ・ニュース2010を振り返ると。。。いいことは3つ。これを少ないとみるか、いいとみるか、は。。。
まあ、いいとしよう。こんな感じ。

1.石神井台の家(Off The Wall)設計・竣工

2.事務所スタッフにharuが加わる

3.東京デザイナーズウィーク2010でGrand Award賞受賞

以上。



さて、2011年が始まる。

前進あるのみ。

よいお年を!

2010/12/30

LOOK BACK 2010 その3

 全く個人的なマイベスト第3弾。いよいよ音楽編。2009年にレコードプレーヤーを購入した。いまやネット配信で購入することが当たり前の時代になって、予想によれば2011年にはCD媒体での購入よりもネット購入が上回る見通しのよう。毎年1年生の授業「基礎ゼミ(環境基礎)」で自分のお気に入りのCDジャケットについて論じるということをやっているのだが、今年の1年生でついに、「私はCD持ってません。」という学生が現れた。いやはや、ついに来たか、という感じ。そんな時代にあえて、アナログに逆行している今日この頃である。というわけで、今年は圧倒的にレコード(もちろん中古レコードです)を購入。全部で108枚のレコード&CDを購入。なんと100枚超え。ちなみに記念すべき2010年の100枚目はマイケルジャクソンの新しいアルバム。108の内訳はレコード盤が86枚、CDが22枚。比較的新しく発売されたものはCDで購入してるのでマイベストはCDから選ぶべきなんだろう。順番はこんな感じかな。
1.The Album/ Wilco
2.Band Of Joy/ Robert Plant
3.This Kind Of Love/ Carly Simon
4.National Ransom/ Elvis Costello
5.Battle Studies/ John Mayer
番外:Michael/ Michael Jackson
 やはりマイケルは反則だと思うので、番外にした。アルバムは悪くないが、マイケルが生きていたらこんなアルバムにならなかっただろうなぁ、というのが正直な感想。後は個人的な好み。特にロバート・プラントとカーリー・サイモンのアルバムは聞きごたえあり。コステロを含めて、ベテランが健在で質が高い音楽をリリースしているのはうれしい限り。真新しい注目アーティストはいないんだけど、ロックは健在である。さて2011年はいかに。
 おまけに2010年のマイCD全リストは下記のもの。2009年以前に発売されてるものちらほらだが、そこはまあ、買い忘れ、とかもあるもんで、そんな感じで。
・This Kind Of Love/ Carly Simon・音楽堂/ 矢野顕子・My Scratch Back/ Peter Gabriel・The Album/ Wilco・End Times /Eels・Soldier Of Love/ Sade・Broadcasting From Home/ Penguin Café Orchestra・Visitor/ Jim Oruke・Live in Tokyo/ Thud Jones&Mel Lewis・Slingshot Professionals / Kelly Joe Phelps・Atlas/上田現・Ivory Coast/ Bob James・言葉にならない笑顔を見せておくれよ/くるり・Battle Studies/ John Mayer・Selection/ Bill Frisell・Band Of Joy/ Robert Plant・Jackie Brown/ O.S.T.・Tomorrow Morning/ Eels・National Ransom/ Elvis Costello・Michael/ Michael Jackson・Up In The Air/ O.S.T.・Live In Fillmore West/ Aretha Franklin

2010/12/29

LOOK BACK 2010 その2

 全く個人的なマイベスト第2弾、今日は書籍編。全くの蛇足だが、僕は常時4冊の本を並行して読み進める、という読書スタイルなのである。他人からは「よくそんなんで4つの話がグチャグチャにならないねぇ。」と言われるが慣れてしまうと意外にやりやすい。一番の利点はつまらない本はあっさりと途中で読むのを止めることができるということ。1冊だけ集中して読んでると、なかなかそれができないから。ちなみにその4つのスタイルはこんな感じ。
①じっくりと腰を落ち着けて読む本:これは1階の本棚に
②アート、建築系の専門をパラパラ読み齧る用の本:これは2階の食卓近くに。
③カバンに持ち歩いて電車の中等の移動中に読む本:もちろんカバンの中
④寝る前に気軽に読む本:これは3階のベッド枕元に
 2010年は数えてみたら44冊の書籍を読了した模様。ちっと数え洩れもあるかも。もう少し頑張れたかな、という感じ。2010年は何と言っても村上春樹の『1Q84』のパート3が出たのが大きい。そんなこともあって、村上春樹の本で読み逃している本を順次読んでみることにした。そんな1年。ほとんど持っているつもりでいたが、エッセイや翻訳も入れると想像以上に読んでない本があり、もうちょっと時間がかかりそう。2011年も継続のルーティンになりそうだ。ちなみに、『1Q84』は上のスタイルで言うと①で。その他は④のスタイルで読んでいる。ので、枕元にはほぼ常に村上春樹の本があったことになる。②のスタイルでは、アッキレ・カスティリオーニのコンパクト作品集を読みながら頭の体操をしている。③のスタイルは、いよいよ一念発起して(というほど大袈裟な話ではないが)、スティーブン・キングの『ダーク・タワー』シリーズを読み始めた。現在、第2シリーズの3冊目。終わるまでの読書の旅は長い。①のスタイルではトマス・ピンチョン著の『メイスン・アンド・ディクソン』を読み始めたばかり。これも読みながらワクワクする。また2011年の楽しみだ。て、書いてたらすっかりマイベストの話を忘れていた。なんとなく比較しづらいので、それぞれのスタイルで1冊ずつセレクトということで、こんな感じ。
 ①:『1Q84』part3/村上春樹
 ②:『ひびのこづえの品品』(作品集)
 ③:『ダークタワー』シリーズ(しか読んでません。しかも継続中)
 ④:『さくらんぼの性は』/ジャネット・ウィンターソン

2010/12/28

LOOK BACK 2010 その1

2010年もいよいよラスト。ということで、全くな個人的なマイ・ベスト2010をふりかえり。まずは映画編。今年は全く忙しくて観た映画は数えてみたら33編。ちょとマイ・ベストを語るには少なすぎるが(まあ、50編くらい観ないとねぇという感じですが)、こんな感じ。
1位:『イングロリアス・バスターズ』
2位:『愛のむきだし』
3位:『ハングオーバー』
4位:『マイレージ・マイライフ』
5位:『戦場でワルツを』
番外ベスト1:『レッツ・ロック・アゲイン』
番外ベスト2:『不思議惑星キン・ザザ』
 ちなみに1位、2位とも昨年の上映配給映画で再映を観たことになる。『イングロリアス・バスターズ』はバウスシアターの爆音上映祭で。爆音上映なのがさらに良さを増長。丁度、観たとき、個人的に非常に嫌なことがあった直後だったので、個人的にはカタルシスの塊になってしまった。クリストフ・バルツがアカデミー賞をとったり、イーライ・ロスの演技も評価が話題になったりと脇役人の評価が高かったが、何と言ってもブラッド・ピットがいい演技、というか、はまり役だった。劇中ブラピがナチの上映会に潜り込んだ際の、「ボン・ジョルノ!」の科白は一見の価値があり。とにかくこれを観て、今年元気に乗り切れたような気がする。
 後は、番外編の2つの映画が印象に残った。『不思議惑星キン・ザザ』は本当に刺激的な映画。SF的な効果が低予算のため、逆にそれが効果的に観る側に訴えてくるものがある。奥が深い。カルト的な人気がある映画で一度観たかったのだが、映画館で観れてよかった。『レッツ・ロック・アゲイン』は著作権の関係で劇場公開がラストチャンス。しかも最終日に観れた。これもまた、バウスの爆音上映。まさに爆音が身体にしみた。ジョン・ストラマーのドキュメンタリーなのだが、「腰も痛いし、体力もなくなってきたが、聴いてくれる人がいる限り俺は演る。だから、レッツ・ロック・アゲイン!」というストラマーのメッセージは泣ける。そんなこんなで今年度の水谷研のスローガンが『Let’s Rock Again!』になっているのである。

2010/12/23

年忘れ宴、そしてクリスマスイヴ前夜

2010年の忘年会開催。今年は5周年記念水フェスなど何かと卒業生を含めて水谷研のメンバーが集まることが多かった。今日はその総決算という感じか。14名が我が家に集結。ちなみに内訳は1期生8名、2期生2名、4期生3名(幹事は1期生マイキー。現役生(=5期生)はさすがに卒業設計に専念のため不参加。3期生が誰もいないのは少し寂しい。)と武蔵野大学空間造形の授業でお世話になっている大塚聡先生というメンバー。午後一番くらいに集まってきてビールから始まり、続々とお酒を飲み、続々と食事を食べる。それにしても、若者はよく食べる。念のためにと準備していた食事も、試しに出してみたらペロリと平らげていた。まさに圧巻。
大塚先生とは昨今の建築事情などについて。まあ、酒が入っているので毒舌気味に最近の建築メディアの偏った(というか、新しい建築対象を探そうとしない。なので、閉じすぎていて、まったく面白くないという。。。)姿勢を話し合う。建築雑誌でも海外の建築と比べると日本の建築はまったく同なじに見えてしまうのは、何なんだろう?ということを話す。まあ、半分くらいは負け犬の遠吠えなんだけど、まあ実態がそうなんだから仕方がない。ちょっとベック・ハンセンの『Looser』の気分だな。
 そんなこんなで夜遅くまで宴は続く。途中、レッチリの『Under The Bridge』が流れてきて(卒業生が勝手にかけたCD)、不意に盛り上がってしまい大大音量で流してしまい、妻に窘められる。大塚先生に御持参いただいたゴードン・ジンのゆずのリキュール割が思い切り効いたらしく、何人かがダウンしていた。それにしても卒業生の恋愛話を聞いていて不思議な感じがした。なんで、そんなに難しい方、難しい方に走ろうとするのか?相手フォワードが密集しているサイドにわざわざボールを持って走ろうとするウィングを見ているようだ。まあ、自分自身を振り返ってみても、若い頃はそんな感じだった。。。ような気がするので、偉そうにはいえない。が、偉そうに説教してしまう。
 さて、「困った時は、池の中にゆっくりと入って、たっぷりと水を飲めばいい。」というのが僕の持論。The Kids Are Alright!
 いよいよ2010年も終わろうとしている。

2010/12/12

さとがえる日曜日

 『いすヲつくる』(武蔵野大学で展開している授業)でお世話になっている渡邊浩幸さんのお師匠さんである東京藝大の田中一幸先生の展覧会『佇む木々 田中一幸展』(田中先生の退官記念の作品展)が藝大の陳列館で開催されているので妻と上野まで。田中先生には一度取手キャンパスで御挨拶させていただいただけなのだが、丁寧に御案内をいただいたので拝見させていただくことに。木の部材の解体と再構築により創り出される作品は非常に魅力的で、木を組んで作品をつくるといういわば初源的な行為自体を考えさせられる。そしてできた作品は非常にユーモア感があるという、味わいの深い展覧会になっていた。また、作品のモチーフが建築的な要素が多くみられ、自分の設計行為ということも少し考えさせられた。『いすヲつくる』授業を履修してる学生にも是非見てもらいたいと思う。

 隣接する藝大美術館で大学院博士課程の学生作品展を開催していたので、そっちもついでにのぞいてみる。美術の世界もなかなか難しいなぁ、というのが正直な感想。さすがに博士課程の学生なので力作ぞろいだが、作品のモチーフは「どこかで見たよななぁ。。」というものばかりで、なかなか爆発的なエネルギーのようなものが感じられない。まあ、あくまで僕の個人的な感想なのですが。建築も美術も同じような状況なのかもしれないなぁとひとり思い悩む。展覧会鑑賞後、歩いて駅へ。上野公園にあるメリーゴーランドが冬の夕焼けのなかで、儚く哀しくも幸せな感を出していて、写真をパチリ。
 渋谷のNHKホールまで移動。本日のメインイベント矢野顕子の『さとがえるコンサート2010』へ。毎年、矢野顕子が開催している恒例のライブで、僕たちは昨年から行き出した。今年のバックミュージシャンも昨年同様の布陣。オリジナルの他、コルトレーンとかツェッぺリンのカヴァーなどを演奏して、ほっこりと幸せな感じのライブである。1年を締めくくりにはピッタシだ。「ラーメン食べたい」とウィ―ザ―のカヴァーがよかったな。それにしても矢野顕子は声もしっかりと出ていて、改めて感動。素晴らしい。個人的には3月のボブ・ディラン依頼のライブ鑑賞。2010年は結局この2つしかライブには行けなかった。近年稀にみる少なさ。そのあたりが少し哀しいが、やっぱり、レコード(CD)じゃなくて、ライブは最高だ。
 いよいよ年末モードも加速がついてきた。後、20日で2010も終わるのだと、感じながら帰路につく。文化的な年の瀬の週末。

2010/12/11

猫に会った街

 いつもより少し早起きし、電車を乗り継いで群馬県へ。車中、朝日を浴びながら心地よく揺られて2時間半後に到着した某市、ここで現地見学に参加しました。
 新幹線から在来線に乗り換えて15分ほど先の駅にて降車。降り立ってまず目に飛び込んだのが、駅前広場に対してドカンとそびえる商業ビルが空きビルのまま放置されている姿。閉ざされた出入り口と埃が積もったショウウィンドウが寒々しい。似たような話は聞いたことはあったけれども、実際に目の当たりにすると相当インパクトのある光景です。
 さらに、駅から中心市街地へと続く道を進むと、それはけやき並木の立派な幹線道路なのだけれども、道路の広さに対して人影はまばらで、駅前での印象を引きずり気味に事務所スタッフ3人で歩く。
 目的地が、これまた元商業ビルだった空きビルだとわかっているので、なにかポジティブな要素がないかと探してみるものの見つからず、駅前でのショックからはなかなか立ち直れないまま。仕方がない、今日はそういう巡り合わせなんだと思って割り切り始めたころ、現地に到着。
 見学開始時刻まで時間に余裕があったので敷地外周を歩き、隣接する施設などをひと通り見て回る。すると、どこからか猫が現れてスタッフ横に体をピタッと寄せてちょこんと佇む。さらに私の足下に寄ってきて、背中をすり寄せながら私の回りを一周。人懐こく、甘え方を心得た猫だと感心しながらしばらく観察タイム。私たちの気持ちをしばし和やかにしてくれた猫ちゃん。爪とぎに忙しくなったころにお別れ。
 続いて建物内部を地下1階~2階まで見学。壁、床、天井が剥がされているため見た目に良くなく、日常的に使われていないので埃っぽく、空気は湿っぽく、やれやれ気分はまた逆戻り。

 見学を終えて、昼食に入ったインド料理店で案内されたテーブルにつくと、4席あるうちの木製椅子1席の背もたれに板状のパネルが取り付けられていて、電気コードやらスイッチボックスのようなものにつながっている・・・・。座ると電気がビリビリと流れて痛い思いをしそうと3人ともが想像したのか、その席は荷物置きに。正体はマッサージの器具だったのだけれども、そう聞いても進んで試してみようという気にはなれない怪しさ。そんな状況だからか、見学を振り返ってみてもなかなか会話は弾まない。。。。。
 食事後、とりあえず見学の主目的は果たしたので、スタッフ1人を周辺調査に残して一足早く東京へ引き上げて次なる仕事へ。印象に残ったことを思い起こしつつ、来た道をのんびりと帰る。

 現地見学をした建物は、リノベーションのコンペ物件。応募するかどうかも含めて今後検討しますが、目下、会話が弾まない話題というのはちょっと困った。

2010/12/04

新宿ライブ物語、シングルモルト&ロッケンロール

 全く私事ながら、2010年のライブが無事終了。

 ライブというのは、実は趣味(?)でアマチュアのロック・バンドをやっていて、毎年恒例、この年末にさしかかった頃にライブをする訳である。ロック・バンドとはいいながら、もう正真正銘のおっさんバンドで、我ながら、よくもまあ、やってるよなぁという感じ(ちなみにバンド名はThe Pow!(ザ・パウ!と読みます)といいます。)。
 とはいえ今年で活動をスタートして何と11年目。最初ベースがいなくてスタジオに入ってた時から数えると13、14年くらいは経っているので、まあ、ここまでくると続いていること自体がすごいことである。バンドをやったことがある人ならお分かりでしょうが、バンド活動を継続するのは、本当に難しい。。。のである。それはいかに「へなちょこ」バンドであってもである。
 さて、ライブも終わり今年の感想。ライブハウスは新宿5丁目の方のSUN FACEということろでハコも小さくて、とてもインティメイトな雰囲気。お店の人たちも若いけど感じがよかった。後で、観に来てくれた友人に聞いたところ音響もなかなかよかったとのこと。でもリハーサルからハプニング続きで、原因不明の漏電のため、いきなり全部の電源があがってしまう、というライブハウスでは起きてはいけない一大事。結局リハは無事終わったものの1番目のバンドの1曲目で電気が切れて、会場は真っ暗!!パニック!なんだけど、まあ、そこがおっさんバンドなので、大らかに笑って対応対処。ちなみにライブは3バンドが出演。2番目のバンドのドラマーが電気設備設計者だったので、即対応。まさしくプロの仕事。その後は照明のセッティングなどを調整して無事乗り切ることになる。我々の出番がトリの最後。これだけ長くやってくるといい加減最後に出番が回ってくるようになる。時は流れている。
 全部で12曲、55分のプログラム。なんとか歌い切る(言い忘れましたが僕はヴォーカルです。別に歌が上手いというわけではなく、楽器ができないからという単純な理由。)。僕(40歳)がメンバーの中では最年少なので、メンバーは上は50歳からいて、そのおっさんたちがロックする訳なので。まあ、観てる方はどう感じたのだろうか?まだまた歌えてるつもりだが、やはり年々声の持久力がなくなってきている感じがする。そうです。時はあまりに早く流れている。
 ライブでは、嬉しいことに最後に客席からアンコールあり。こっちは全然心の準備していなかったので、ビックリしてしまったが、本当に何も曲を準備してなかったので、1曲目の新曲『ハヤブサ』を再び演る。ヴォーカルはもう限界でしたが、パフォーマンスとしてはアンコールの方がよかったみたい。なんとか、無事に終わりました。週末の忙しい時に会場までお越し頂いたみなさん、ありがとうございました。
 ライブ後は打ち上げ。改めて3バンドのメンバー全員が揃うと本当に濃いメンバーだなぁ、と痛感する。まあ、いつものドンちゃん騒ぎで、傑作に面白かった。特に1番目のバンドのヴォーカルのナマズさん(これ本名)のパフォーマンスが最高。店内の他のお客さんや店員さんにも遠慮なく巻き込んでいく怒涛の攻めはライブでのパフォーマンスと同じ高いテンションで、抱腹ものだった。
 打ち上げも終わり、ベースのダイスケと観に来てくれた大学の同級生のマスタニ、イシイ、それにヨメの5人で2次会。怪しげなバーで燻製を食しながら、アイラのシングルモルトでいっぱいやる。久しぶりにリラックスした時間。この懐の深さが新宿なんだなぁ、と改めて感じる。店を出てシングルモルトでいい気分にフラフラになりながら帰路につく。末広亭の明かりがきれいだ。とにかく今夜は新宿の夜に乾杯だ。ロッケンロール。

2010/11/24

同時進行プロジェクト

 20日(土)、武蔵野大学の授業「基礎デザイン2」の一環で行う実測調査を、今年は思い切って自宅を題材に実施しました。何が大変といって、総勢60人を超える学生&スタッフが入れ替わり立ち替わり狭い住宅内で実測を行うという、想像するだけでも窮屈そうで運営が大変な授業。 実は調査とはいえ、どちらかというと目的は実測作業そのもので、眼前の空間を図面に描き起こすトレーニング。それと同時に、ひとつの住宅建築を体験してもらおうと思って設定した課題です。
 題材は手前みそでうちの事務所の設計作品を選んだのですが、学生にしてみれば 先生の自宅に行く→私生活を垣間見るドキドキ感 が先行していたみたいで、中には蔵書や写真アルバムのタイトルを熱心に見ていた学生も・・・・・。建築を見てくれたかなあとやや心配な一面もありましたが、どうだったんでしょう。
 質問や感想をくれた学生からは、実際にこの家に住む場面を想定して「こんなので大丈夫?」という心配が多かったように思います。こちらとしては「そこが魅力なんだけどなあ」と意外に思い、また、学生が和室には入らないでその手前から首を入れて覗き込むだけということが多かったことに驚きました。どうしてなんでしょう。他の場所ではえらく厚かましくしてた(ように見えました)のに、不思議なことです。
 合計4時間(準備と片付けを含めると5時間)にも及んだ授業は、おかげさまでほぼ全学生が出席して無事に終了。いやいや、自宅を授業の材料にするのは思った通りになかなか大変で、スタッフ&4年生の的確な運営と、家族の理解と協力(当日は隅っこに追いやってごめん)に感謝です。学生が少しでも建築の面白さを実体験してもらえたなら嬉しいです。

 その後。スタッフ、4年生、卒業生、私の家族が揃って、そのまま自宅で打ち上げたのですが(こういう時の自宅は便利)、途中からはサプライズで4年生の1人のお誕生日祝いになり、最後はバースデーケーキまで食べました。実は前日にお誕生日企画のことを聞かされて、飾り付けをするだの、ケーキを登場させる装置を開発しただのと、入念な準備があるのかと思えば、行き当たりばったりな部分もあって、授業の最中もコソコソ耳打ちしながら準備していたのでした。
 それにしてもお祭り好きなみなさん、うちに来るたびにお誕生日会してない?

2010/11/18

散歩とコーラとルビーの指輪

 武蔵野大学の授業「環境論演習」でのひとコマ。授業の中で『散歩ライブ』をおこなう課題を出したところ、なぜかこんなことに。

 これは、コ―ラにメントスというお菓子を入れたところ、水柱ならぬ「コーラ柱」が噴出しているところです。ちなみに1本がペプシでもう1本がダイエットコーク。口の穴の開け方を工夫すれば5mくらいの噴流を上げることも可能。。らしい。まあ、だからどうだってゆうの、って感じですが。
  そもそも課題の主旨は場所を読み解いて、その場を表現できることを何らかのかたちで(表現方法は全くの自由)パフォーマンスをおこなう、というもの。そんな主旨からは全くずれてしまっているが、まあ、面白いといえば面白い。僕は知らなかったけど、巷で話題になっているらしく、学生のひとりの実験したいという熱い思いが実現したもの。柱が出きったあとのコーラは炭酸が出きってしまい、ただの甘い黒い液体になってしまうところも若干気持ち悪い。おそるべしコーラ、おそるべしメントスである。
  でも、コーラ柱って何かに使えるのかな?とふと思う。舞台装置で水柱を上げたりするけど、コーラだからなぁ。コーラの柱をバックに唄を歌うとか。まあ、あまり気持ちがいいもんではないですね。唄うとすると『ルビーの指輪』あたりかな。ルビー色と茶色のコントラストが美しかったり、美しくなかったり。でも、最近の学生の世代は寺尾聰が唄ってのなんか知らないのだろうな。まあ、どちらにせよ、どうでもいい話ですみません。おしまい。

2010/11/05

In A Savanna

 11/3(水・祝)。10/29から学生と一緒に作品を出展していた東京デザイナーズウィークが終わった。今回の作品は「In A Savanna」というもの。デザイナーズウィーク事務局の課題設定が「絶滅危惧種」というもので、家具をつくる上では正直非常に難しいお題だったのではないだろうか。

作品は約6500本の赤松を一本一本植えていくことによりフィクションとしてのサバンナをつくりあげ、その中に佇む絶滅危惧種の生き物たちを表した9つの椅子作品(これもまたフィクションとしての)をちりばめた、いわばインスタレーションのような、ちょっとした空間体験ができるような、「場」をつくり出した(つもりです。はい。)。
 僕の思いとしては、ただ単に「絶滅危惧種を守ろう。」とか「温暖化反対!」とかいう直接的で啓蒙的なほとんど意味のないメッセージを発するのではなく、もっと、なんというか、不安定な中で生まれてくる感覚(絶滅危惧ということに対する)を、感じられる何かをつくれればなぁ、と思っていた。あまりうまく表現できないんだけど。
 そんな中、小説家の保坂和志さんのブログを拝見して、そこで保坂さんはデヴィッド・リンチの『インランドエンパイヤー』に関してコメントをしていたのだけど、その中のテキストで「現実とフィクションがどちらも円環を閉じない」という表現をしていた。その「どちらも円環を閉じていない」感じということに、とても共鳴できたので、そんな感覚に近づけたらという風に漠然と考えていた。
 それで結局、6500本の線材をつかった大きな椅子(なのか?と思わせる)作品をつくることになった。の、だが、実際制作を開始してみると、まあ、大変なのである。4年生から1年生まで総勢35名がとりかかったが、なにせ材料のヴォリュームがある。1年生は本当に何を自分がやってるのか分からなかっただろうな。
 そしていよいよ10/28に現場設置になったのだが、なんと、台風が接近のため嵐のような雨。平日で授業があるため4年生と一部の3年生しか現場に入れない。そんな状況で6500本の木を植えていく(フィクションとしての作業ですが)わけだから、本当に言葉では表せないハードなこととなった。朝の8時から始めて、結局終わったのが夜の8時。しかも嵐の中。作業が終わった学生たちは放心状態でした。お疲れさまでした。
 
 そして11/3の最終日を迎える。大会の最後、クロージングパーティで学校出展部門の審査発表もあるのである。まあ、言ってみればグラミー賞の授賞式みたい(まあ、僕たちにとっては、ということだけど)。審査の結果をその場で迎えるという機会もそんなにあることではないので、学生と一緒にやや緊張してしまう。ちょっと違うかもしれないけど、なんとなく高校野球の監督の気持ちが分かるような気がした。
 会は進んでいき、入選作品から順番に受賞がコールされていく。だけど。。。なかなか、名前が呼ばれない。。。入選作品の7大学の発表が終わった時には、「う~ん。」と、ちょっと正直あきらめた。そして最後にグランプリ(Grand Aword)の発表。
  司会者の「東京デザイナーズウィーク2010学校賞Grand Awordは、」。。。というコール。
  そして、一拍空く間。
  そして、「武蔵野大学です!」のコール。
  学生と一緒に両手を上に突き出す。
 いや、久しぶりに感動しました。受賞後は学生は泣いていて、それを見てさらに感動してしまった。まあ、学生のそんな涙は、僕にとってのご褒美ですね。とにかく、最高の結果に終わって一安心。学生も苦労したから、喜びもひとしおだっただろう。よかった。
 なんか本当に現実なのかフィクションか分からないような感じで会場を後にする。作品のコンセプトに自分ではまってしまった感じ。そんな神宮外苑前の6日間。外苑前の神は僕たちに微笑んだ。

2010/11/04

手描きのススメ。

 10月28日(木)=昨日の木枯らしの後、台風接近中という極寒雨天。こんなおかしな天候は勘弁してほしい・・・・・と嘆きながらも万全の寒さ対策を講じて外出、武蔵野大学能楽資料センター主催の狂言鑑賞会へ。なんと山本東次郎家による狂言4曲に無料ご招待いただくという幸運が降ってきまして。しかも座席は、演者の額から流れおちる汗の一粒一粒がはっきり見えるぐらいに舞台に近い場所というではありませんか。
 演目は、止動方角、月見座頭、文蔵、乳切木。4曲それぞれに異なった趣があって、その場面・情景が人物の動き・会話と最小限の小道具だけで上手に表現されているのはみごとでした。「余計な説明がなくてシンプルでよい!」、そのためかストーリーがかなりストレートに伝わってくるように感じました。面白い場面では私も思わず声に出して笑うし、やれやれ困ったことになったなという場面になれば私も思案顔に。観賞中の1時間とちょっとの間にいろんな気持ちの間を行き来して、心の体操をした気分です。

 さて、今までは前置き。この日その後の出来事で驚くべきことがありました。
中学・高校で非常勤講師をされている先生と雑談中のこと、「板書をノートに書き写さず、携帯で写メ撮ってる生徒がいます。だから、私(先生)も撮影させまいと説明が終わったことからどんどん消していくんです。それでもノートをとらない人が多いです・・・。」って。え~~~~。いや、すべての学校・生徒がそうではないと思いますが、あ~、なんだか言葉ないです。
 写メ撮っている生徒、そのデータをパソコンに保存してスクラップか何かでノート作成してるんでしょうか。それならちょっと見直すけれども、きっとしてないだろうな~。自分の手で書くと時間がかかるかもしれないし、字が丁寧に書けないと見栄えもよくないかもしれない。けれども、自分で書けばその間に内容を咀嚼して、自分自身のアウトプットとして(より役立つ内容として)書きとめることができる(=後から有用)のです。このことを身をもって経験したら、それからはもう自分で書かないで済ますことができなくなるはず。
 ですので、1年生のみなさん、自分の手でしっかり書いてください。授業中の極わずかな板書ぐらい、デジカメで撮らずにメモを取りましょう。本当に。

 余談。初めて行く場所への道順は、事前に地図で確認すると思いますが、試しにその地図を頭に入れて、記憶だけに頼って白紙に自分で描いてみてください。すっかり描ければ、きっと途中で迷わずに目的地に着けます。描けなければ描けるまでトライ。ということを私の身内の者が実践していました。これも先の話と同じです。・・・・が、そういったところで、今はカーナビ、GPSの時代。。。。あまり説得力がないのかもしれませんが、人生どこかで役に立つはず。

2010/10/30

アーチの森2010

今年も武蔵野大学の学園祭でアーチをつくる。パートナーのRMのブログでも紹介してもらっている。これは毎年恒例になっていて、学園祭の記念ゲートをつくり、来場者の祝祭性を盛り上げるというものである。毎年夏前から僕の環境プロジェクト演習(通称「イス環」)を履修している学生たちとデザインを考え始め、セルフビルドで制作をおこなうプロジェクトである。このプロジェクトの発展形が昨年出展した、大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレである。


今年のアーチの森2010の大きな特徴は、いままでリニア―に続く空間構成をモチーフに制作してきたが、今年は求心性をもった空間づくりをおこなった点である。まさに「アーチからドームへ」(って勝手に名付けました)。僕は、ドーム建築にはなぜかとても魅かれる。レニー・クラヴィッツ「Are You Gonna Go My Way」のPVなんて最高でいつ見ても鳥肌がたつ。あんな建築をいつかつくりたいと思う。そんな思いで、このドームのアーチの森2010を真ん中に立って眺めてみる。いい感じだ。思わず学生たちに「みんなでUFO呼ぼうか!」って言ってしまう。でもそういうのって素敵ですよね。まあ、本当にUFOに来られても困るんだけど。

2010/10/27

U2のいえ

10月20日。武蔵野大学の設計演習(空間造形4)の授業の講評会。毎年恒例になっているが、この授業の前半で僕の課題は、スーパースターの家(元ネタは1975年に開催のコンペ『わたしのスーパースターの家』(審査員長:磯崎新))シリーズである。毎年ロックバンドを課題のテーマに建築空間を考える、というコンセプチュアルな課題。ある意味非常につかみどころのない課題なので、学生もそうだが、講評をするこっち側も難しい。今年の課題は「U2のいえ」である。僕としてはオンタイムなバンドなので思い入れも強い。課題の全文は武蔵野大学水谷研のHPを参照ください。


今年は6名がスタジオを履修。まずまずみんな頑張った感はあったが、コンセプトの提案性ばかりに気をとられていて、空間の具体的な構築まで至っていないという点が少し残念である。それにしても毎年同じ反省をしているな。やれやれ。

今年の学生の発表の中に面白い感じをうけたのがひとつ。内容は置いといたとして、スタンスが面白いと思った。彼女の提案は、U2の「空間ではなく、精神性のあるかたちでの具現化」ということであった(彼女がそう言った訳ではなくて僕の解釈です)。なかなか「空間造形」の授業で、空間ではない(もちろん建築でもない)ものをつくる、ということを堂々と発表するのは、ある意味「ロックだな!」と感じた(彼女がそこまで意識しているかどうかは全くの謎ではあるが。)。これはいままで6年間このシリーズの課題をやってきてなかったので、興味深かった。空間を考える上で、物理的な空間を考えることが果たして全てなのか?う~ん、このあたりに踏み込みだすとなかなか頭がトロけそうだ。でも改めて建築というものを考える機会にはなる。そんな思いを胸に、授業後は三鷹に出て、大塚先生、宮口先生なんかと出て、酒を飲む。さて、来年の課題はやいかに?

2010/10/26

黄金町ブルース

10月9日。横浜で開催されている「黄金町バザール2010」に、パートナーのRMとスタッフのharuと出かける。武蔵野大学の設計演習の授業でお世話になっている建築家、ワークステーションの高橋寛さんがコンバージョンの設計された作品もあるので楽しみにして出かける。黄金町バザールとは黄金町から日ノ出町までの線路沿いの地域をアートやカフェ、ショップや建築が一体となって小さなアートフェスティバルのようなものを開催。かつては不法風俗営業をしていた地域を観光的なまちづくり(都市計画?)の範囲まで広めていければ、というプロジェクトである。


昨年、越後妻有にどっぷりだったので、少しその感じを思い出しながら現地へ。天候はあいにくの雨模様のため、物悲しい雰囲気が漂い、いい感じである。そこにはかつての、地域の空気感が感じられ(ただ、雨だったせいでもあるが)、あまりに「あやしげ」という形容詞がぴったりである。線路下に対象の地域が細長~く続いていくかたちもまたいい。しかも線路高架下が工事中で、褪せた銀色の仮囲いが続いていく感じが、「あやしげ」な感じを助長している。僕は「あやしげ」なものには目がないのである。

進んでいくと、「入ってはいけない家」というプロジェクトを発見。「あ、あやし過ぎる。。。」。こうなると我慢できない。入るしかない。中はそれほど衝撃的ではなかったが、なかなかの「あやしげ」さ満載の展示になっていた。満足だ。さらに進むと、また「中をみませんか?」と店先で声をかけられる。どうやらギャラリーになっているようだ。「あやしげ」なのだ。また、つられて中に入ってしまう。内部は木の線材がみっしりと乱立していてその間を赤ちゃんのように這いまわって空間体験をする仕掛けになっていた。これもまずまずの「あやしげ」だった。そのあと、建築のプロジェクトも拝見。あやしい展示の後だったので、非常に健康的だ。さまざまな建築の取り組みの可能性をみることができた。最後は日ノ出町にある古い旅館を利用した展示スペース兼カフェの竜宮へ。ここも、かつての風呂場の壁画などが、程良いあやしげな雰囲気を醸し出していた。そんな空気にひたりながら、3人でカレーを食す。モグモグと若干無言気味。美味である。

この地域を歩いているときに、なぜか大学時代に組んでいたバンドで演っていた曲が頭に浮かぶ。「Refugee(逃亡者)」という曲で、一旦頭に浮かんでしまうと、もう駄目でグルグルと頭を廻ってしまう。Aメロの最後のところの歌詞はこんなだった。

「さまざまな、夢があり、人は言う、Refugee(逃亡者)」♪。。。。。

そんな思いを胸に黄金町を後にする。黄金町にはブルースが流れていた。

お祭りは楽しい。

 お出かけが気持ちいい季節になって、身の回りのイベントも急増。暑くもなく寒くもないこの時期、みんながこぞってアクションを起こすものだから、あっちへ出向き、こっちへ出向きと結構大変です。楽しいことが好きなので、ついつい顔を出してしまう癖があるし、動き出したらもう止まらない。



 というわけで、10/23(土)。
 午前中にフリーマーケット(池袋)へ。お稽古に通っている教室で開催されたもの。いつもお稽古をしている空間(15人ほど集まると狭く感じる)に、入れるだけ入りました~とばかりにぎゅうぎゅう詰め。お買い物後、ようやくほっとして先生が手作りされた「ドングリの実入りドーナツ(人生初ドングリ!)」と「いもようかん」を頂きながら、先生とゆっくりとお話をしておいとま。これがこの日最初の甘味。さらなる甘いもの攻撃が待ち受けていようとは、この時はまだ知らず。
 午後、行き先の方角を変えて、武蔵野大学の学園祭「摩耶祭」へ。知った学生たちが展示をするというので見に、また今年の学生がクラスで出店するというので応援しに出かけました。授業を手伝ってくださるスタッフのお2人に案内をお願いして学内を巡るのですが、模擬店はみごとに甘いもののオンパレード。ビール片手に、焼きそば、たこ焼き・・・ルンルン♪という勝手な期待はどこへやら。朝からずっと甘い~。(※学内はアルコール禁止だそう。がっくり。。。よく考えたら、1年生は未成年でした、仕方ない。)
 まあ食べ物のことはよいとして、学生が授業中とはまた違った姿でイキイキとしていたのが印象的でした。おそろいの手作りポロシャツ、明るい呼び声、せっせと働く姿。展示は力作ぞろいで、エネルギッシュ。きっと短期間で制作したものなんだろうけれども、最後まで完成させているところが素晴らしいです。写真は学生が制作した学園祭のウェルカムゲートで、アーチがクロスしたドーム型の立体作品です。アーチの足下に座って上を見上げると、木のフレームを通って秋晴れの空に吸い込まれそうな心地になります。エネルギー満タンのお祭りっていい。みんなで盛り上がる時は、精一杯楽しまないと!
 フリーマーケットも学園祭も、私はちょっとだけ顔を出した客でしかなかったけれども、その場に居合わせてみると、大勢の人がこの日を楽しみに、準備をして作り上げてきたそれはそれは大切な一日なのでした。
 お祭りは楽しい。

 この日、武蔵野大学の河津先生にお誘いいただいて、今週は狂言観賞会へ行くことに。 またお出かけ。

2010/10/09

進め!

 金曜日の基礎デザイン2の授業は、早くも4回目。いよいよ前川國男自邸のトレースが始まりました。ともかく、描いて描いて描く課題なので、学生のみなさんにはせっせと手を動かして前に進んでもらいたいです。♪前進!前進!前進!そうすればいつかは終わります(励ましているつもり)! いや、こんな言い方だと終わらせることだけを目的にされてしまいそうなので、(ちょっと先生らしく)その過程で一本一本の線の意味を考えることがより大切です。じっくりと取り組みましょう(あ~、偉そう)。まあ、楽しみましょう、はい。ポイントは授業で話しました。

 授業を終えると外は真っ暗。少し気温が下がっているので、シャキシャキと歩いて体を温める。大学を出て、事務所に片付けに寄るとスタッフが金曜日の夜らしくビール片手にいい感じ。「じゃあ、私も」とちょっとだけのつもりが調子づいて・・・・・。都合のいいことに体もぽかぽか。こうやって、1週間の締めくくりに、少し気を緩める時間が持てると、週末の始まりがスムースになる気がします。しかし、明日9日はちょっと遠出。久しぶりに事務所の研修です。

2010/10/07

秋晴れの日に

 先週末、10/2(土)
 雨が多い今年の初秋。今日だけは晴れて~!と願った日でした。思いが天に通じて穏やかな秋晴れ。
 午前中は大学の課外授業で小金井公園にある前川國男自邸を見学。この建物は天気のよい日に見学するのが一番と思っているので、願ったり叶ったり。グループごとに入れ替わりで見学する1年生に対して、建物の見所をSAの3人から説明してもらったところ、苦心しながらも頑張っていて頼もしかったです。回を重ねるごとに上達し、さらに演出(?)を工夫したりして。1人ずつ話すのかと思えば、掛け合いのようになっていたり、最後はどんなに発展するのかと思いましたが、徐々にこなれて無難に終了。感心しました。これも日頃の研究の成果?!Good job!お疲れさまでした。
 建物について。今回、初めて窓が全開になっている状態で見学できました。訪れる度に佇まいが違うというのは、リピートする甲斐があるというもの。メインの空間、サロンに差し込む光が心地よいのはもちろんのこと、意外な発見だったのはサロンの両隣にある書斎と寝室の窓。全開にして庭に対峙する時、思わず背筋がシャンとするような緊張感が走ります。(ゆったりとした空気が流れるサロンとの対比が面白いです。)窓回りの設計に工夫があって、勉強になりました。

 昼を過ぎると汗ばむ陽気。見学を終えていったん帰宅。簡単に昼食を済ませ、着物に着替えて外出。ともかくドタバタ。目的地は水谷研究室5周年記念会。卒業生、在校生総勢30名以上が駆け付けてくれて、近況や思い出話や今だから話す秘話とか・・・で楽しくおしゃべり。集まった人の中に、私の直接の教え子はいないのだけれど、大学のイベントにお邪魔した時に話した人、自宅に遊びに来てくれた人など知った顔がたくさんいるので、私も楽しい。企画、運営していただいた幹事の皆さん、集まっていただいた皆さん、本当にどうもありがとうございました。先生、ご機嫌でしたよ。

2010/10/03

水フェスと渋谷のまち

武蔵野大学水谷研も研究室ができて5年目を迎えた。と、いう訳で5周年記念パーティをすることになった。名付けて(現役生が名付けました!)“水フェス(@5周年)”。研究室も1期生17名、2期生17名、3期生15名、4期生9名、そして現役の5期生が12名と70名が研究室に所属したことになる。本当に時間がたつのは早いものだと感じる。
3期生のアッキ―が総幹事、1期生のトモ、Haru、5期生のペーが幹事となって、場所は渋谷で開催(横浜在住の人たちに配慮して、とのこと)。2次会から参加してくれた卒業生も含めると30数名が参加してくれた。中には卒業して以来、初めて会う学生もいて懐かしい。卒業生はみなそれぞれ社会にもまれて、いい意味で逞しくなっている。まあ、これからいろんなことがあると思いますが、頑張って前進してほしいと思う。
宴ではそれぞれの卒業生の現役時代のスライドショーを眺めながらこれまでの5年間を振り返る。スナップショットばかりで面白くはあるのだが、もうちょっと建築に関連した映像でもいいかな、と思うが、まあ、そのあたりは10周年までの課題としよう。卒業生たちからはケルベラの鉢植え(未来へ伸びてゆけ!水谷研!!というメッセージがあるらしい。)と研究室創立の2005年モノのワインをプレゼントされる。連日のお祝いに感謝感激。ありがとうございました。
宴も終わり三々五々、渋谷の街を歩いて駅まで向かう。それにしても久しぶりに渋谷に来たと感じる。12年くらい前によく渋谷に来ていたのを想い出す。丁度、レディオヘッドの『O.K.コンピュータ』が出た時代だ。その頃は、シネマライズでビール片手に気になる映画を観て(ハーモニー・コリンの『ジュリアン』やジム・ジャームッシュの『イヤー・オブ・ザ・ホース』を観た記憶がある)、中古レコード屋で物色して、そして古い焼き鳥屋で日本酒をやりながら酩酊するというのが僕の黄金コースだった。時は変わっているが、街の様子は相変わらずドラスティックに夥しい数の若者が徘徊する様相だ。昔はそれほど感じなかったが、ある程度歳をとると、なかなか渋谷のど真ん中で身体を馴染ませるのが難しいと感じる。多分、街が変わっているのではなくて(もちろん歩いている人は変わっているが)、僕の方が変わってきたせいだろう。まあ、繰り返しになるが歳をとったということなのだろう。センター街の雑踏を抜けて最後にハチ公口前のスクランブル交差点に到達する。実は僕が東京でも好きな場所だ。そこにくると、空気が変わる。なんとなく一気に空白を感じることができる。なぜかは分からない。でもこの微妙な空虚な解放感は他の街では味わえない。今は駅前にはQフロントがあるが、12年前にはなかった頃とその感覚は変わらない。サーシャ・ガバシ監督のドキュメンタリー映画『アンヴィル!夢を諦めきれない男たち』でもデイブ・アリソンがこの場所に立って、巨大なスクリーンに映し出される映像をみながら「ゴジラ!」と叫ぶシーンで終わるのが印象的だ。この人の集密と移動のエネルギー。そこで感じるある意味(僕はそう思うんだけど)気持ちいい空白感をつくりだす。渋谷はそんなまちなんだなあと思い、渋谷のまちを後にした。
でもやっぱり渋谷のまちは非常に疲れますね。渋谷好きなみなさんには申し訳ないけど。

2010/10/01

エネルギー補給。

 10月初日の金曜日、授業をしに大学へ行くとSA(学生アシスタント)からほかほかの鯛焼きの差し入れ。大学近くの「美味」と有名な鯛焼きだそうで、温かいうちにいただきました。ごちそうさま。美味しかったです。それに、このエネルギー補給のおかげでその後の授業(3時間)を無事に乗り切りました。なんせ授業時間が16時20分~19時30分なので、腹ごしらえは重要。

 鯛焼きといって思い出すものがあります。高校時代、学校帰りに駅前の売店で買って食べた「揚げ鯛焼き」。鯛焼きを油で揚げて温め、鯛の全身に砂糖をたっぷりまぶしたもので、初めて食べた時は油まみれ砂糖まみれで体に悪そうな食べ物であるとは考えもせず、その美味しさに感動しました。家族の分も買って帰ったぐらい。今でも懐かしく思い出しますが、高校卒業後に出会った記憶はありません。関西ローカルな食べ方なのでしょうか。何も揚げ鯛焼きでなくても餡ドーナツでもよいのではと思われるかもしれませんが、それが全くの別物で・・・。あれから10年以上がたった今、油まみれ砂糖まみれを食べきれる自信はありませんが、当時、陸上部の練習後の私にとって、あの糖分の塊はとびっきりのエネルギー補給だったのは間違いありません。

 さて、今年も非常勤講師の仕事が始まりました。昨年に引き続き、武蔵野大学にて基礎デザイン2を担当します。学生、スタッフのみなさん、頑張りましょう。よろしくお願いします!

2010/09/26

ダーティ・フォーティ・スタート


今日で40歳を迎えた。と、いうこともあり(って理由にもなっていないけど)ブログを本格的にスタートしたいと思います。更新は滞る可能性大ですが、お楽しみに。
前日は小金井市のワークショップの最終回。武蔵野大学水谷研の前期メインイベントも成功に終わる。そのお疲れ様もかねて、石神井台の家で打上げ。ゼミ生12名と大学スタッフも来てくれて盛大に打ち上げる。宴も盛り上がってきたところで、ゼミ生からバースデーを祝うサプライズがあり、記念品をいただく。中味はなんと手作りのミュージック・ビデオ。なぜか「We Are The World」(by U.S.A. for Africa)を、そのまま、なんちゃってパロディで制作された超力作。パッケージもレコード盤を模したジャケット仕様になっていて、そこから大爆笑。みんなでディスクの内容も鑑賞をしながら、さらに大爆笑の嵐。いやはや、制作するのは大変だっただろうな。本当に素敵なプレゼントでした。ありがとうございます。
ついでに『Live Aid』のヴィデオを観ながら、改めて80年代の空気を感じる。「Live Aid」は1984年12月ブームタウン・ラッツのボブ・ゲルドフが中心となり、ウルトラ・ヴォックスのミッジ・ユーロをはじめ当時のブリティッシュ・ミュージック・シーンのトップ・アーティストが集結し、飢餓で苦しむエチオピアへのチャリティ・シングル「Do The Know It’s Christmas?」をBand Aid名義でリリースした(これに続き、アメリカではライオネル・リッチーとマイケル・ジャクソンが作曲した「We Are The World」がUSA for AFRICA名義でリリースされた。)のに始まった。この2つの代表的なチャリティ・プロジェクトの反響を受けて1985年7月に開催されたのが、「Live Aid」。全世界でテレビ中継を見た人は何と15億人。このライブはロンドンのウェンブリー・アリーナで開幕、追ってフィラデルフィアのJFKスタジアムのステージもスタートし、両会場は衛生中継でリンクされて全世界に放映された。
しかしこのビッグイベントにも見方はさまざまだった。日本におけるロックミュージック評論家の草分け的存在である、渋谷陽一氏は「ロックはどうして時代から逃れられないのか」(ロッキンオン社)において徹底的な批判を行っていた。ロックの商業主義化の権化のようなイベントが「ライブエイド」であったとし、ロックとチャリティーの関係の難しさを浮き彫りにしている。アーティストのジョーン・バエズは「これは80年代のウッドストックだ」。とのコメントを残したが、朝鮮戦争とベトナム戦争の間の、ロックンロールが完成に近づいていたころの時代背景や精神を比べると、確かに、「Band Aid」はコマーシャリズムに踊らされたムーブメントと言えるかもしれない。
ただ、僕からすれば、さまざまな政治的背景は置いといて、世界の中の見えていない問題点(「Band Aid」の場合は飢餓ということ)を世界中の人々に如実にさらすということ自体がある意味、社会システムへの批判であり、なんらかのメッセージを発信したという意義とそれを動かすパワーは見捨ててはいけないと思ったりもするのである。
単なるロックミュージックひとつをとっても何かを考えるきっかけには充分なりえるということ。改めて、本年度の水谷研のスローガン「Let’s Rock Again」(これはJoe Strummerから)を胸に、いよいよダーティ・フォーティがはじまるのだなぁ、と感じる今日この頃。

2010/09/18

完成しました(MU作品集)

引き続き、完成ご報告です。
武蔵野大学の学生による作品がいくつか設置されていますので
ご紹介します。
まずは、脚長椅子(と私は呼んでいますが、正式名称があったら教えてください)
これは、4年生の田中葉月さんの作品。
この住宅のためにデザインされた作品ではないのですが、
ピンときた指導教官が採用を決定!2~3階の吹き抜けに設置しました。
背もたれを3階床に固定してはいますが、激しい使い方は禁物です。
私は怖くて座っていませんが、大人が座っても大丈夫であることは確認済みです。




















次の写真は、レコードディスプレイの棚。
2階はほとんど壁がなく、ほぼワンルームなのですが、
唯一、壁で仕切られた小部屋があって、ここがcozyなのです。
そこに格子状に木材を組み立てたレコード棚を制作してもらいました。




















次の写真は玄関正面のカウンター。
私の個人的な印象ですが、
玄関を入ってすぐ正面、しかも少し高い位置にあるので、
なんだか「銭湯の番台」みたいね、と思っているカウンターです。
一本脚で支えているように見えて(見えますか?)、
すっきりデザインがいいと思います。



















最後の作品です。
こちらはトイレ、ではなくて手前の排水溝のふた(=グレーチング)です。
排水用の穴を、図柄になるように開けていて、かわいらしい作品です。
ただ、木製なので実用的にはクエスチョンです。
飾り専用でお願いします。















以上、いずれも非常に丁寧に作られていて感心した作品です。
施工中の工務店さんも興味深そうにご覧になっていました。
学生のみなさん、ご協力ありがとうございました。

2010/09/17

完成しました(白編)

引き続き1階をご紹介します。
白シリーズと題して浴室と和室です。

壁、床、天井すべて白い浴室。
リフォームでは、広い浴室を目指したのですが、
(「やや閉所恐怖症」の居住者の要望)
画期的に広くすることはできず。
そこで、ガラスの壁で仕切って、視野だけは広くとりました。
竣工時の柱がガラスに沿って2本、むき出しで立っていて、
これを私はリフォームの面白さを出せたところだと気に入っています。



















そして、畳以外のすべてを真っ白く仕上げた和室です。



















私としては、この和室の仕上がり具合が最も心配でした。
途中、志村けんの「バカ殿」をふと思い出して、不安にかられたり。
その心配がいい意味で裏切られたと思います。
わざとらしい、とってつけたような白色ではなく、味のある白です。
それはどうしてかと考えるのですが、
リフォーム前の和室がそもそも丁寧に作られていたから、
という気がしています。
写真ではお伝えしにくいのですが、大変心地の良い和室です。

最後に、白塗りのおかげで、浴室も和室も非常に明るくなりました。

2010/09/16

無事に完成しました(3か月前)

3か月もたってから、今さらですがご報告です。
リフォーム工事、無事に完成いたしました。
完成間際に、あわただしくしてしまい、気がつけば3か月もたっていました。
(ブログに3カ月前のことをアップするなんて賞味期限切れなんて言わないでください・・・)

完成後、プロの写真家中島悠二さんに、写真撮影をしていただきましたが、
それらは作品集のページにアップする予定ですで
(これもいつのことになるやら・・・ですが)
ここでは、私のスナップ写真でご紹介します。

今回は1階の長~いカウンター。
奥の壁から手前に伸びるカウンターテーブルは、
棚の一部になったり、デスクになったりしながら、部屋を縦断します。














そして、南の開口部に突き当たっておしまい・・・・













・・・ではなく、庭へも続くのでした。













このカウンターが庭へ続く感じが、窓のために損なわれないようにと
悩んだ南側の開口部でした。
左側は、FIXの窓ガラス
右側は、開放できる窓ガラス+室内側に木製の子扉つき

以上、部屋を縦断して、外へ飛び出すカウンター!でした。
途中で途切れたり、段差があったりしますが、
気持ちはつながってます!(イメージしてくださいね)

2010/06/29

完成しました。

先月に始まったリフォーム工事が、めでたく完成しました。
ほっと一息です。
イメージ通り+αぐらいの良さで出来上がったのでは・・・・と
かなり自己満足。
詳しいご報告はあらためてさせていただきます。

2010/06/28

ごあいさつ

水谷俊博建築設計事務所のブログへようこそ。
これより本格的に事務所のブログとして運営してまいります。
どうぞよろしくお願いします。

2010/06/22

もうすぐ完成。

あちこちが急ピッチで仕上がり始めたので、
全体的に部屋らしさがグッと増しました。

まずは照明器具が取り付けられた部分から。



















2か所とも同じスポットライトを取り付けましたが、
実はちょっとした違いがあります。
上の写真は、電球から出る光が広角に広がるもの、
それに対し、下の写真は狭い範囲を集中的に照らすものです。
なんとなくその雰囲気が写真でもわかるでしょうか。

つづいて、キッチン。
ようやく設置されました。















細長のスリムな脚ですくっと立っている感じがして、
気に入っています。

2010/06/21

ガラスと鏡

現場はいよいよ最終工程に。

本日は、ガラス入れ、塗装、設備工事などが進んでいます。
下の写真は浴室のシャワーブースのガラス。
浴室がガラス一枚でしか仕切られていないので、部屋から丸見えですが、
一人の時はきっと開放的な気分で入浴できることでしょう。
外からの視線が気になる場合はカーテンで仕切って使います。



















次の写真は和室です。
真っ白に塗りあがった壁ですが、一部だけ鏡で仕上げました。
ダンススタジオのように壁一面鏡も良かったのですが、
今回は姿見としての機能があれば良しとして、半間の幅です。
鏡に映りこんでいる開口部からは、浴室の向こうが見えます。
狙い通りで良い感じです。



















完成間近。

2010/06/20

続々・防水

少しずつ、各所が仕上がっています。

まずは浴室。
防水工事が完了です。















土間が乾くだけの時間をとった後、
(意外と時間が要るものです)防水工事を施して完了です。
これで、真っ白な浴室が出来上がりました。
壁面は柱にそってガラスを入れることになっています。

こちらは和室入口の建具。
引き手はつけずに、穴あけ加工をしてもらいました。
左上は、またまた開口です。
どちらも正方形の開口をつけてもらいましたが、
四隅が少し丸みを帯びていて
かわいらしい感じに仕上がりました。















続いて、クローゼットになる部分。
ハンガーパイプ付の棚ができました。
ここは、照明がつけば完成です。

2010/06/18

塗装

1階の木の部分(ほとんど!)を塗装屋さんが2日かけて、
クリアラッカーをスプレーしてくれました。















この塗装、決して長持ちするものではなく、
水や摩擦などに対して強いものでもありません。
しかしながら、木のあたたかみある感じが残るので、それを優先。

2階ではキッチン周りの壁が仕上げられたので、
次はこちらを塗装します。

2010/06/17

建具到着
















部屋を仕切る可動間仕切りが到着。
無事にレールにのりました。
写真の通り、間仕切りとはいいながら開口が大きくとられていて、
丸見え、丸聞こえですが、
いちおう空間を仕切っているので「間仕切り」と言っています。
隣の棚がオープンなので、もとより完全に空間を仕切るのは無理。
ということで、ご愛敬の間仕切りです。

写真が暗いのは、照明器具がすべて撤去されたからなのですが、
これは室内全体を塗装するためのスタンバイです。

2010/06/16

モクモク
















棚板がほぼ全て設置されました。
これらの棚は、物を置く棚になる板、テーブルの天板となる板と
洗面台になる板など、高さや場所によって異なる使われ方をします。
むき出しの柱と棚、それに壁、床、天井とすべて木で
モクモクな空間です。















棚板の中には、柱・壁で十分に支えられないものもあって、
それらは天井からワイヤーで吊っています。
ブティックのディスプレイっぽくできればと考えた棚です。

2010/06/15

オープンシェルフ
















本日より、オープンシェルフの工事が始まり、
出来上がりの姿が現れてきました。
このオープンシェルフは、既存の柱・壁をガイドにして
棚板の配置を計画しており、場所ごとに形も大きさも異なります。
それでも全体としてまとまりが感じられるように、
あるいは、ごちゃごちゃした感じにならずにすっきりと見えるようにと
工夫したところでもあります。

天井からぶら下がるように出来上がるオープンシェルフがこちら。
板の中にボルトが入っています。



















天井の下地を作る時からぶら下がっていたボルトは、
このオープンシェルフのためでした。

2010/06/13

休日返上で

日曜日ですが、作業を進めています。
今日から床の仕上げに着手です。



















実は昨日、床の材料として考えていたのとは違う板が届くという
ハプニングがあり、あらためて使いたい材料を発注してもらいました。

スケジュールが押し気味なので、ちょっと慌てましたが、
最小限のロスで切り抜けました!セーフ。

その他各所で少しずつ出来上がりの姿が見えてきています。
まずは和室。良い感じに真っ白です。
写真では分かりにくいのですが、実際に見る風合いもなかなか良いです。















下の写真は階段裏。
工事開始の頃は悩みのタネでしたが、大変きれいに仕上がりました!

2010/06/12

浴室の土間

ここ数日の間に、浴室の土間が打たれました。

まずは、浴槽の脚を基礎に固定して、















浴槽の立ち上がり部分をコンクリートブロックで作り、



















その間も埋めて完了。



















これを1週間かけて乾燥させます。
その後、再び防水工事があり・・・・と
ユニットバスの設置工事とちがって時間のかかる工程です。

排水用のグレーチングは、現在、仮置きで、
モルタルが乾燥したら一度取り外して、下までしっかり防水します。

壁 時々 ???

壁の仕上げが進んでいます。















壁の仕上げ材料は、天井と同じものを使用します。
ですから、材料の張り方も同じで、ボンドで接着して仮釘で定着させます。
材料一枚ずつ、窓や照明、コンセントなどの位置に合わせて
板の形状を加工してから下地に張っていきます。




















この写真では壁から板が一部飛び出しています。
この板、これから徐々に増えていきます。
そして、天井のボルトと一体となって???ができる予定です。
正解はもう少し後で。

勝手口扉が新しくなりました。