2012/12/31

Look back 2012 ゆく年来る年

 さて今年も関西に帰っての大晦日、元旦を迎える。
まったく個人的なマイニュース2012を振り返ってみる。
今年もニュース盛りだくだんな1年だった。みなさん、ありがとうございました。
ベスト3をあげるとなると、こんな感じ。

1.娘が歩きだす
2.アーツ前橋(前橋市美術館(仮称)新装工事)無事竣工
3.年老いた親が暮らす実家のプチ・リノベ完成

以上です。

さて、2013年が始まる。

まずまず前進あるのみ。
来年もよろしくお願いします。

では、よいお年を。(TM)

2012/12/30

Look back 2012 その2


 全く個人的なマイベスト、音楽編。相変わらずアナログレコードとCDを購入している。ネットのダウンロードはいまだかつてしたことがない。こんな時代にあえて、アナログに逆行しているここ数年である。というわけで、今年は全部で88枚のレコード&CDを購入。この中にはジョニ・ミッチェルの10枚組boxやサイモン&ガーファンクルの全作集5枚組、マドンナの全作集11枚組、山下達郎のベスト4枚組、ボブ・ディランのトリビュート集5枚組、アトランティックレーベルのソウルミュージックボックス20枚組を含めているので、都合137枚。いやはや、余裕で100枚超え達成。。。ですね。

比較的新しく発売されたものはCDで購入してるのでマイベストは今年もCDから選んでみる。順番はこんな感じかな。
1.The Bravest Man In The Universe / Bobby Womack
2.Slipstream /Bonnie Raitt
3.Analog Man / Joe Walsh
4.Blunderbuss /Jack White
5.Little Broken Hearts/ Norah Jones
番外Kisses On The Bottom/Paul McCartney
   Long Wave/Jeff Lynne
 今年は断トツという感じではないのだが、やはりボビー・ウーマック御大のアルバムがお気に入り。これは本来のウーマック・ファンは評価の分かれる所なんだろうが、この歳で新しいチャレンジをしている所(以前ブログでも書きましたが、プロデュースはデーモン・アルバーンですからね)には脱帽。後は、ボニ―・レイトのアルバムも文句なくかっこいい。ジョー・ウォルシュも勝負してる感がビンビンの快作(プロデュースはジェフ・リン)で個人的にはとても好き。ちなみにボビー・ウーマックは18年振り、ジョー・ウォルシュは20年振り、ジェフ・リンは22年振りのアルバム。まさに奇跡の復活ラッシュといった感じ。4位、5位は今をときめく二人。ほとんど差がないのでエイやで書きました。後、ヴァン・モリソンのニューアルバム「Born To Sing:No Plan B」(逆に日本盤出ないのが信じがたい、、、ですよね。)、ジョン・メイヤーの新譜も甲乙つけがたいくらいよかった。

後、今年の特徴はCDボックスセットがビックリするような価格で販売されまくっている。いよいよ、CD時代の終焉を感じさせるので寂しさもあるが、購入する側からするともう甘い蜜状態。先に書きましたがジョニ・ミッチェルのデビューからの10枚のアルバムがセットで2000円ちょっと、とか、アトランティック・レーベルの伝説のソウルミュージックのオリジナルアルバム20枚セットが4000円ちょっととか、もう買うしかない、という感じ。でも、ふと、こんな枚数いつ聴くんだろ?と思いながら、過ごす今日この頃です。

いずれにしても来年もいろいろな音楽に接したいところ、ですね。さて2013年はいかに。(TM)

2012/12/29

Look Back 2012 その1

 2012年もいよいよラストスパート。ということで、例年やってますが、全く個人的なマイ・ベスト2012をふりかえり。例年は書籍編、映画編、音楽編と3話(日)構成ですが、今年はあまりに余裕のない1年だったということもあり書くこともないので、書籍編と映画編をまとめておこないます。
 
 で、この1年思い返してみましたが、本も映画も全く語る資格なし、という感じ。泣。
 書籍に関して2012年は数えてみたら16冊の書籍を読了した模様。全く読んだことになってませんね。でも、読みたい本は日々発行されているので、書棚にうず高くさまざまな本が積まれていっております。以前も書きましたがが、僕は常時4冊の本を並行して読み進める、という読書スタイル。他人からは「よくそんなんで4つの話がグチャグチャにならないねぇ。」と言われるが慣れてしまうと意外といいもんですよ。ちなみにその4つのスタイルはこんな感じ(例年書いてますが。もう様式美になってます)。
 ①じっくりと腰を落ち着けて読む本:これは1階の本棚に
 ②アート、建築系の専門をパラパラ読み齧る用の本:これは2階の食卓近くに。
 ③カバンに持ち歩いて電車の中等の移動中に読む本:もちろんカバンの中
 ④寝る前に気軽に読む本:これは3階のベッド枕元に
 
で、今年はこの4スタイルが全く機能しない有様。ちなみに、
 ①→1冊もじっくりと落ち着けて読んでない
 ②→これは比較的読んでるかもしれないが、全くの飛ばし読み。(遅ればせながら鈴木康広の作品集『まばたきとはばたき』を購入していい感じ。まあ、これもじっくり読めてないので何も言えませんが。。。)
 ③→ずっとスティーブン・キングの『ダーク・タワー』シリーズが入っている。もうカビが生えてるんじゃなかろうか?
 ④→これも、ほとんどまともに読めませんでした。
 という感じ。もう書く価値もなし、といった感じですみません。
 今年購入の書籍で圧巻は柳下毅一郎著の『新世紀読書大全書評19902010』。大学の研究室の机の上に置き時間がある時にペラペラと読んでいますが、世の中にはすごい書籍があるもんだと改めて感じ入ります。
 
さて、そして、映画ですが、今年観た映画は何と1本!!たったの1本です。泣けますね。おそらく物心付いてから30余年の最小記録。年末のドサクサに紛れて007の最新作を観ましたよ。まあ、1本でも観れてよかったなぁ、というのが素直な感想。映画の途中でジェームス・ボンドの例のアストン・マーチンが出てくるシーンが最高にいい。もういい!映画館が(吉祥寺の吉祥寺プラザで。ここは場末感が漂ってていいんですよ。)全体であの瞬間はどよめきました。「お~っ!!」って感じで。日本の映画館で映画の途中で観客がどよめくのを観た、いや聞いたのは、初めてですね。いや、さすが007。おそるべし。まあ、これしか語ることがないのですみません。
 ということで、明日は音楽編。もう少しまともなコメントにしたいと思います。(TM)

2012/12/28

仕事納め

あっという間に1年が終わろうとしています。
本当に、“あっ”という間。ですね。

年末の準備も(もちろん、年始の準備もですが)何もできていないダメダメ状態。今から、鬼のように年賀状をなんとか書き飛ばして、関西への帰省に備えたいと思います。これも、例年通り。まさに普段着野球。合掌。。。
と言っていたら、松井選手が引退との報道。寂しいの一言。僕は松井選手が星稜高校時代2年の夏に準決勝の大阪桐蔭戦での本塁打を甲子園球場で目の前でみた。そんな記憶を想い出します。あの時は確か大学2年生だったかな。うむ。時は流れております。

さて、空間造形(設計演習)のコメントもしよう、しよう、と思いながら、なかなかその時間がなさそうなので、年明けの卒業設計のコメントと一緒にしようと思います。楽しみにしている学生のみなさん(って、そんな人いないかもしれませんが)、もうしばらくお待ちを。

今日で仕事納めです。
年明けは14日から始業します。また来年もよろしくお願いします。(TM)

2012/12/25

2012 子育ててんやわんや編

2012年総括。
これまでも年の瀬になると1年を振り返ってあれこれ思っていたけれども、今年に限っては何となく書きとめておかなければならないとか、あるいはそうしておきたいという気持ちが芽生えました。何なのでしょうこの気持ちは・・・よくわかりませんが、とりあえず始めましょう。

2012年、いろいろと予想もしないことが起きて驚いてばかりの1年でしたが、何をおいても育児が中心の生活でした。
子育て編、遡ること2011年10月14日に始まって2012年末にようやく一区切りという気持ちです。出産の日を境に、あらゆることが良くも悪くも激変しました。本当にもう予想を超えていました。というよりは正直言って私が甘く見過ぎていました。これというのも身の回りには実家を離れて核家族で子育てしている人はたくさんいるし、その上共働きで頑張っている夫婦も平然といて、見ているとそういう風にさらっとできるものだと思っていました。でも、実際に自分で母になってみると(よくあるパターンですが)全く想像を超えていました。は~大変でしたよ。てんやわんや。
先のことを案じ過ぎて神経質になるのも良くないけれど、私の場合は少しは気をつけた方がよさそうです。教訓。

そしてやっぱり自分の子は可愛いのです。(でれでれ)
ついこの前に生まれたばかりと思っていたら、今ではもう靴を履いて歩くし、公園で滑り台で遊ぶし、いらないものは首を横に振って「いやいや」と伝えられるし、コップを使って牛乳を飲めるし、一端の子供、立派なもんです。
しかも、驚くべき食欲。自分のお皿をきれいに食べ終わるとお代わりをし、次は母の皿を指差しておこぼれに与り、続いて父の皿を狙うのですがここでそろそろたしなめられてごちそうさま。お腹はポコンと前に突き出し、まるでちっちゃな力士のよう。女の子がこんな大食漢で大丈夫かとちょっと不安になるものの、湯上りにブラシで髪をなでつけて乙女心を見せたりするので、それならまあいいかと見守っています。
子供の成長を見ながら、今日はこういう風にしてみようと、コミュニケーションの仕方を日々考えるのですが、それがもう1~2週間もすると通用しなくなって・・・・そんな驚愕のスピードで子供は日々成長。振り返って我が身は、せめて退化しないようにはしたかったけれども、吸い取られたような気がしないでもありません。


よくある話だと思いますが、子供ができてご近所付き合いが急増しました。母親同士の交流はもちろんのこと、近所で買い物をしても子供が一緒だとよく声をかけていただけるのも嬉しいことです。小児科に通うようになって、先生方にはよき相談相手になっていただいています。子供のことでなくて、私の話を聞いてもらったことも・・・・・。住めば都、そんな風に思えた1年でもありました。
地域の皆さんにあれやこれやとサポートいただいてなんとか一区切り。まだまだ母は発展途上ですが、立ち止まらずに少しでも前に進めるようにしたいと思っています。


今日は子供と何して遊ぼうかな。



2012/11/20

Casa BRUTUS 収納Mook

~雑誌掲載のお知らせ~
 Casa BRUTUS 2011年6月号に掲載された「Off the Wall - 石神井台」の記事が、この度Mookに再掲されることになりました。
 2012年12月5日発売予定の「Casa BRUTUS 収納Mook」です。是非ご覧ください。

2012/10/07

ラスト・スパート


 すっかり暑さもなくなり、いよいよ涼しさも増してきた。今はいわゆる日本の72節の中では寒露の鴻雁来(こうがんきたる)にあたり、夏の名残も完全に終わり秋の本格的な到来を身にしみて感じる。
  そんな中、午後からバファローズの本拠地大阪での今シーズン最後のゲームをちょっと観戦(PCで)。北川博敏選手が今シーズン限りの引退を発表し、今日はその引退試合だった。最後の打席は思わず観てるこっちもホロリときてしまった。またいい選手が一人引退していきますね。
 
 10月に入り、ラジオ番組が軒並み番組編成で時間帯が変わってるので追いつくためにラジオを脇に置いての週末。我が家はテレビがないので、ラジオ小僧生活を送っている。ゆえに、例年春と秋はそんな感じ。寂しさもあり、楽しみでもある。今はインターFMのピーター・バラカンの番組の後釜にGROLY DAYSが引っ越してきたのでそれを聞きながらblogをアップ中。2時間編成にパワーアップしたので、とてもいい感じだ。

 そんな感じで、終わりもあれば始まりもあり。
前橋がいよい現場も第4コーナーを回って最終コーナーに差し掛かってきた感じ。
引き続き安全第一で。
設計チームも一同最後の踏ん張りです。
オープンまではまだ当分先になりますが、ご期待ください。(TM)

2012/09/30

ダーティ・フォーティツー

え~、、、私事で恐縮ですが9/26をもちまして42になりました。


  当日は3年生の設計演習の後期一発目の授業だったこともあり、夜授業が終わった後、大塚先生、宮口先生と研究室の方へ戻っていくと、ゼミ生が、サプライズの祝福パーティを。学生お手製のケーキ、シュークリーム、メッセージボード、くす玉!の演出と、手作り感バッチシの会を開いていただいた。みんなで記念撮影をしてお祝いいただきました。
 学生のみなさん、先生方本当にありがとうございました。
 終わった後、事務所に戻ったらスタッフのharuにプレゼントをもらい、深夜家に帰宅すると、家族からのプレゼント(週末にも祝ってもらいましたが)、神戸の家族からもプレゼントも届いていました。

 いや、まあ、ありきたりなんですが、歳をとってもお祝いをしていただくっていうのはとても嬉しいものですね。ほんとに重ね重ねですが、涙が出そうなほどに感謝感激。ありがとうございます。

 期せずして誕生日に山下達郎のベスト盤が発売されたので(初回限定は4枚組なのでそれを)購入。そんなに大ファンという訳ではないですが、未だにす~っと一戦で活躍されているのは、まったく素晴らしい。さすがに内容もオールタイムベストなだけに圧巻。disc1のライド・オン・タイムあたりでもう既にぶっ飛ばされてしまう感じ。
 ライナーノーツが充実していて本人のコメントを読んでいてとても面白い。78年の作品の『BOMBER』のコメントに、「これが最後のソロ作品となるかも知れないという思いがあったので、やりたいことを詰め込んだごった煮のアルバムとなった。そんな中から何故かこの作品が大阪のディスコでヒットし、運命が変わり始めた。」というのがあり、僕個人的にはこのコメントはとても好き。

さて40代に突入して3年目に突入しますね。

Can’t Stop Rockin’g Onでいきますよ!
 
(TM)



 

2012/09/28

2で割ったり、3で割ったりしてみても。

 年齢と流れる月日の話が出ていたので、それに絡んだ話を書いてみます。
 今年、辰年の年女です。36歳になりました。(文字にしてみるとあらためて目を見張る数です。)
 厄年、しかも本厄で大変です。なのですが、この話は年末総決算に取り置くとして、そうではない年齢の話。

 近頃、活躍されている方々に自分よりも年齢が若いという人が多くなってきたので、いよいよ自分もそういう年代になったのだと身にしみて感じます。先に書いた小説家の西加奈子さんもしかり、スポーツ選手もしかり(なでしこの沢選手ですら・・・)、先生と呼ばれる職業の人も。そのことで衝撃を受けないわけではないけれど、若いころに何かしら免疫のようなものを作ってしまったようで、今ではもうネガティブな意味でのショックはほとんど受けなくなりました。むしろ、応援したい気持ちでいます。
 免疫のようなものにまつわる人生で最も衝撃的だった事件は、私が高校生だったころのバルセロナオリンピックで岩崎恭子選手(当時)が金メダルをとったことでした。日本中が金メダルに湧いて、私も例外なく感動したのだけれども、その反面、嫉妬というか失望のような感情があったのを今でもよく覚えています。私はまだ若く、将来が明るく、前途洋洋のつもりでいたところ、私よりも年下(14歳)の女の子がオリンピックで金メダルをとった!つまり、時間が巻き戻せない以上、私には14歳で金メダルをとるという人生の可能性がひとつなくなっていたということに非常にショックを受けたのです。オリンピックで金メダルをとる努力どころか夢も描いたこともなかった私が考えるにはあまりも傲慢なショック(?!)なのだけれども、それは金メダルでなくてもっと身近なことにも当てはまるのでは・・・・とひとしきり考え込んだものでした。
 そして、私はそれを糧に大層な努力家、野心家になった・・・・・・わけでなく、根が楽天的な私は「今、頑張ろう」とマイペースを信条にすることで落ち着いてしまった(ん?これもいいことよね。)んですけどね。
 でもないか、たまには野心もあります。「トライするからにはベストパフォーマンスを!」とも思っています。

 今日からいよいよ武蔵野大学基礎デザイン2がスタートするので、今年の学生とはどんな時間が過ごせるだろうと考えていて、ふと彼らの年齢が18歳か19歳ぐらい(未成年!)で、私の年齢を2で割った数字、つまり半分だということに殊のほか驚き、そのついでに36はキリはよい数字で他にも3,4,6,9・・・で割り切れるので試しに計算してみて、3で割ると12歳(あ~思春期)、4で割ると9歳(ひどく泣き虫だった頃)、6で割ると6歳(まだ学校にも行っていない!)、・・・と振り返ってあの頃の何倍も生きてきたと思うと非常に感慨深く、来し方に思いをはせていました。ぐるぐるぐる。
 2で割っても3で割っても今の私の年齢は36歳、は~。年とったな。
 でも、祖母は今の私の2倍以上を生き続けている。先はまだまだ長そう。

 9月中にブログをアップできて、気持ちのもやもやがなくなりました。
 さ、武蔵野大学へ行ってきます!

 前の続きはいずれ。

2012/09/23

過ぎ去りしかな


  早くも我がバッファローズはCSへの道が閉ざされ、僕の今シーズンが終了してしまった(まあ、あくまで気持ちの上でですが)。しかも元バッファローズの田口(すみませんが敬称略、以下の選手の方々も敬称略にさせていただきます)に引き続き、タイガースの金本、カープの石井琢朗、ホークスの小久保と相次いで今シーズン限りでの引退が決定。特に石井琢朗は僕と同学年なので、やはりそこはかとなく寂しい気分でいっぱいだ。後、同学年で現役で残っているのはドラゴンズの谷繁とスワローズの宮本の2人だけになってしまった。いや~、いよいよ来るな~、という感じですね。野球選手が自分より年下の選手しかいなくなった世界。そんな世界がもう後少しでやってくるのだなと。そうなると、野球をみる眼、というか心情、というか情熱はまったく変わってしまうんだろうな、とあらためて考えてしまう。いや本当に。先輩世代では、下柳、木田、山崎武司のみなさんが苦戦している気配なので、後は山本昌(5歳先輩。もう化け物の世界ですね。がんばって欲しいです。)、桧山(1年先輩。代打の神様!)、斎藤隆(1年先輩。しかもメジャーで!これももう化け物級ですね。)にもがんばってほしいです。後イチロー(ヤンキース)にも。ううう。。。

  そんな中、まったく私ごとですが長年愛用していた、我が名刺入れと小銭入れが同時に引退を迎えました。これもまた、もうそれはそこはかとなく哀しい気分ですが、過ぎ去りし時を感じながら新たな世代にバトンタッチの儀式を密やかにおこないました。合掌。
  
  そんなこんななのですが、大復活話も。この前ボビー・ウーマック18年ぶりのアルバムについて書きましたが、パブリック・リミテッド・イメージ(P.I.L.)がニュー・アルバムをリリース。なんとこっちは20年ぶり。いや、すごいですよ。内容もなかなかですよ。いやはや。さすが、ジョニー・ロットン節炸裂ですね。すごいね~、と改めて感じ入ってしまう。
  過ぎ去るものあれば、劇的なリバイバルもあり。だから面白いんだよなぁ、人生。。。(ってそんな話を大きく広げないでいいですよね。)と思う今日この頃。それにしても最近全然建築に関するブログでなくてすみません。でも、これで2012年度後期の設計演習の課題が決まりましたよ!週明けに発表しますので学生諸君は乞うご期待。(TM)

2012/09/05

思わず落涙。

普段の主な移動手段は自転車なので、たまに電車に乗る時間が自分の自由な時間として貴重で、その時間は張り切って読書タイムに割り当てます。今日の旅の友は西加奈子さんのエッセイ集(読みかけ)と小説の2冊でした。エッセイ集は、ガハハハと大笑いしてしまう、ほのぼのとしたエッセイがつづられていて、果たして電車の中で読んで大声で笑ってしまわないかと心配しながら、でも読みかけのまま放っておけないぐらい気になる存在だったので、携えていきました。朝、最寄りの武蔵関駅に着いた時から、エッセイのページをめくって、ふふふ、ははは、あははと声に出すのをこらえて心の中で笑って楽しんでいたのですが、終盤に待ち受けていた1編にガツンとやられました。あと少しで下車する高田馬場駅に着くというころに読んだ「手紙」というエッセイ。筆者がお母さんから誕生日にもらった手紙のことが書かれていて、、、読みながら目がうるうる。「ああ、涙が流れそう」なところをこらえきれずに思わず落涙。引き続き、鼻水はずるずる。朝の通勤時間帯に、明らかにテンションを間違った感じの私です。下車後も、心ここにあらずで改札口を間違ってあわてたり、新幹線に乗るためにエスカレーをダッシュで駆け上がって心臓がばくばく打ったりして、とても平静ではいられない状態でなんとか目的地に到着。そのエッセイに衝撃を受けた理由は、自分が母になったことにあると思うのだけれども、同じく父になった夫はどう思ったか聞いてみたいです。
 今日は、朝から感動的な話を読んで気持ちよかったです。こんな調子で毎朝ひとつ、エッセイや詩でも読めば日々の暮らしが豊かになるかも~と思ったわけですが、きっと明日はまたドタバタ朝の支度をして出かけることになると思います。おやすみなさい。
 
 やや、続く。

 
 


2012/09/02

休みも明けていろいろ明けて


  長らくブログを書いていないうちに、あっと言う間に盆休みも(ついでに8月も)終わってしまった。そのあっという間のあいだに、オリンピックもすっかり終わり(まあ、我が家にはテレビがないので、あんまし関係ないんですが)、高校野球も終わり、我がバッファローズは最下位をひた走りに走っている。時があまりに早く流れるのを半ば朦朧と見送っているような感じだが、パートナーのRMがブログをポツポツと更新してくれていたのが、何よりという感じ。

  そんな中、大学のオープンキャンパスに出陣。模擬授業をおこない受験生の個別相談を受ける。オープンキャンパスはとても気持ちがいい。何よりも模擬授業。これは最高だ。普段の授業から考えられないくらい教室は静寂に満ち溢れていて、全ての人は真剣な眼差しで授業に臨んでいるし、誰も携帯で戯れたりしないし、寝たりしないし、ましてや意味もなく教室を徘徊する人もいない。まあ、当たり前のことなんですけどね。でも半年後(入学した後ですね)にもこの感じをホールドしていて欲しいなぁ、と切に願うばかりである。
  さて、今年は個別相談を受けていてものすごく気になったことが一つ。大勢の高校生の話を聞くわけだが、みんなが異口同音に言うことが二つ。それは、何だと思いますか?
  なんと、①資格はどうですか?(建築関係にはどんな資格があり、それくらいの確率で取得できますか?、というもの)、ということと、②就職はどうですか?(就職率はどうですか?建築業界の就職状況はどうですか?、というもの)という二つ。
  はた、と考えてしまう。「高校生が一番知りたいことは、資格と就職なのか?」、と。もちろん質問にはきちんとお答えする訳だが、あまりにみんながみんな同なじことばかり聞いてくると、若干「なんでやねん?!」状態に陥ってしまう。大学の良さが資格と就職率で計れるんだろうか?と猛烈に思ってしまう。そんな訳ないですよね。本当に。
  資格は所詮はそれがないと業務ができないという基本要件に過ぎない訳でそれが最終目標ではない訳だし、就職も特に建築の設計やデザインだと、いろいろな方向性が考えられる訳だから、何か正解がある訳では絶対にない。のである。そのあたりも高校生には感じてもらいたくて、お話をする。
  アドバイスとしては、少し短絡的だけど、魅力的な人になりましょう、ということをお話する。結果や正解をまず設定する訳ではなく、まずは自分が好きなことに対して一生懸命邁進していくという、熱いハート(おお。。)が重要なんだよね、と。そうすればスキル(→資格)や行くべき道(→就職?)は自ずとついてくるんですよね。まあ、全てがうまく進むわけではもちろんない訳だが、若いんだから、視野を広げてドンドン前に進んでもらいたいのです。うん。そんなことを話してみる。
  それにしても、相対的にみて女性の方が元気があるような感じがした。がんばれ、男子よ!とエールを送りたい。

  話がここでまったく変わってしまうが、女性強し系に絡めて少し余談を。盆休みを前にまたまたCDを購入。普段はあんまし女性アーティストを聴かないのだが、なぜか今回は女性を比較的多く購入。ノラ・ジョーンズ、ボニ―・レイト、カサンドラ・ウィルソンの新しいのを立て続けに聴く。いや、どれもいいなぁ、というのが率直な感想。ノラ・ジョーンズは失礼ながら舐めてたけど、かなりよかった。さすがにプロデューサーにデンジャー・マウスを持ってきただけあって、渋い楽曲構成。順番はなかなか付けづらいけど、①ボニ―・レイト、②ノラ・ジョーンズ、③カサンドラ・ウィルソンの順かな。同時期に購入した、ジョン・メイヤーの新譜も健闘しているが、この女性陣に圧倒された感がある。。。と思ってたらボビー・ウーマックの新譜が出ていたことに気づき購入。これは、なかなか面白くて微妙な(いい意味で)作品だ。プロデューサーにはなんとデーモン・アルバーンが参加のよう。1回聴いただけでは感覚を表現するのはむずかしい。不思議な感じのするアルバムだな。最後はやはりウーマック御大に〆ていただいた、ということで盆休みも終わり夏の終盤に突入するのであります。いやはや。

2012/08/30

新宿クリエイターズフェスタ
















 遅ればせながらのお知らせです。
 新宿区で開催されています、新宿クリエイターズフェスタ2012に水谷研究室で木造のインスタレーションを出展しています。
http://www.sccf.jp/program/public/college/inst_first.html
 出展場所は新宿ファーストウエストビルの1階のアトリウムです。
 新宿にお越しの際は、お立ち寄りください。
 今週の日曜まで出展しています。

2012/08/19

神戸の夏

里帰り先の神戸から練馬に帰ってみると、ものすごく暑い!本当に暑い。あまり嬉しいことではないけれど、最高気温の上位ランクに入るだけあります。残暑を乗り切るべく「この暑さもあとわずか!」とか「去年はもっと暑かったから今年はましな方だ」などと自分に言い聞かせて努力中。早く涼しくならないかな~とは思いますが、この暑さのおかげでビールや高校野球や花火やらが楽しめていて、結局のところ暑いのは好きなんです。
ところで、高校野球は奪三振記録のすごいピッチャーがいますね。

さて、夏休みは家族揃って実家がある神戸でひたすらのんび~り過ごしてきました。神戸の、特に山の方は涼しくてエアコン要らず。気持ち良すぎて、ゴロンと横になるとそのままお昼寝に突入してしまうぐらいでした。
私が子供のころ自宅にはエアコンがたった1台しかなくて、でもそれでなんとかなっていたのですが、私の父母によるとここ数年の暑さはそれでは乗り切れないそうでエアコンが1台また1台と増えました。気候のこともさることながら、年を重ねてきた父母(60代)&祖母(85歳)にとっては年々過ごしにくくなっているわが実家。ちいさな更新をしてメンテナンスはしているものの、もっと快適に暮らしたいと思う気持ちがあるようです。リフォームしませんか~と話してはいるんですが、ね。

数日の間に両実家に宿泊した以外に、娘にとっては初めての旅行だった温泉旅館に1泊。毎日めまぐるしく変わる環境に疲れてしまうかな~と心配したのですが、それぞれの場所を満喫したようです。
温泉旅館では、大好きなリモコンと鍵束をいじいじ。温泉は外の足湯の方が楽しかったかも。
山の方の実家(母方)では、わんわん大好き。「わんわん」の一言で泣きやむから、おばあちゃんはこれを多用。
海の方の実家(父方)では人形の女の子にびっくりしてぎゃーっ(泣)。広々としたリビングの真ん中でのびのび遊ぶのかと思いきや、隅っこや壁伝いにはいはいとつかまり立ちの繰り返し。

この頃はまだつかまり立ちがやっとだった娘が、もう伝い歩きしていて今にも歩き出しそうです。運動量が増えたからか食欲増進中で、他人のお皿を指差して「これ、食べたい」と要求する食いしん坊ぶりはたぶん親譲りです。

2012/08/06

ちゃが馬七夕

 暑い夏は、夏祭りでビール!が最高です。
5日、石神井氷川神社の「ちゃが馬七夕」祭りに、ママ友のユカコさんにお誘いいただいて出かけてきました。はずかしながら、ビールありますよ~のお声掛けに、ほいほいと出かけたわけです。(いや、プロカメラマンの写真撮影やってま~す!がお誘いの趣旨でした。)

暑いな~と思いながら家を出てみると、涼しい風が吹き始めていて、背中におぶった娘もご機嫌。神社に着くとすでに人がいっぱい。鳥居をくぐると、バンド演奏が聞こえてくるし、出店のテントや、子供連れの家族が楽しんでいる様子が目に入り、自然と笑顔になります。いいですね、夏祭り。

さっそくビール!ではなく、ユカコさんのところへ行って写真撮影。
しかし、主役の娘が神社に着いてからいつもの人酔い(?)なのか、半泣きの顔。撮影が始まっても顔がこわばっているので、カメラマンさんがあやしてくれたのですが、それを見て笑うどころかウェ~ンと泣き出してしまい、びっくりしたのはカメラマンさん。結局、最初に撮った大人はニコニコ、娘はカチコチお顔が採用されて撮影終了~。神社の緑を背景に、さわやかな写真を撮っていただきました。

実際、お祭りを楽しんだのは大人の方だったかも。娘を介して知り合ったお友達とおしゃべりしたり、ベルギービールを飲んで、おつまみにおやきを食べて、バンド演奏聞いて・・・・。そうそう、このバンド演奏がびっくりしたんです。神楽殿の高欄がステージになっていて、浴衣姿のお兄さんたちが気持ちよさそうに楽器を演奏しながら歌っていたんです。西日を真正面に浴びて、いい感じの照明もありました。ながらくライブに行けていないためか、この特設ステージからの生演奏を聴いて、もうたまらなく楽しかったです。ルンルンで帰って、近所のイタリアンで夕食。店長さんとロンドンオリンピックの話などをしながら、おいしい食事とワインをもりもり。夏バテはどこへやら。
夏祭り最高!




Posted by Picasa

2012/08/03

おひさしぶりです。

久しぶりの更新です。
先月はなんと入院してしまい、家族や周りの方々にはご迷惑とご心配をお掛けしてすみませんでした。今では、すっかり元気になりました。で、毎日、体重計に乗っては(夏バテ気味が原因で)少しずつ減る体重を見て「うほほぅ」と喜びの奇声をあげたりしています。度が過ぎて本当の夏バテにならないように気をつけます!何といっても、入院はもうイヤです。
今年は春から、娘→夫→私の順で体調不良を2サイクル繰り返していて、このほど3サイクル目に入った感じですが、できれば健康に夏を楽しみたいです。

さて、遡りますが、10日ほど前に9カ月の娘を連れて、「ちひろ美術館・東京」へ出かけてきました。美術館に行きたいモードになっていたところ、お目当ての展覧会が既に終了しており、でも美術館に行きたくて近所のちひろ美術館に行きました。
娘を連れての美術館は初めてで、どんな様子か楽しみにしていたのですが、娘が熱心に見つめているのは絵ではなくて来場者。どうしても動くものの方に目がいくようでした。キョロキョロと人を探し、じ~っと見つめての繰り返しでした。展示の絵画を少しぐらいは見るかな~と思ったのですが、全然でした。仕方ないです、赤ちゃんだし。
この後、こどものへやで遊んで、カフェでお茶して、ショップで絵本を買って、と展示室以外でゆっくりと時間を過ごしてきました。こじんまりとした施設でもカフェとショップがあるのは重要ポイント!
写真はこどものへやの壁に掛っている鏡ですが、娘は再び全く無関心。仕方ない、赤ちゃんだし。
住宅街の中にあるちいさな美術館ですが、来場者でにぎわっていていい雰囲気でしたし、私たちものんびりと休日のひと時を過ごせました。  帰り道に上石神井駅で下車して、立ち寄ったパン屋さんのかじきまぐろのカツバーガーが美味かった!のでその日は一日満足でした。

2012/08/01

えっ。。まじで。。。2

元バッファローズ(ブルーウェーブ)の田口壮選手が引退とのニュースがありました。
昨年度までの現役をしている間までは、僕にとっての12球団で一番好きな選手。
う~ん。寂しいですね。
時が経つのを痛感します。
糸井重里さんがほぼ日の巻頭エッセイで「それぞれに誇り高き道が開けますように」と書かれています。
うむ。そうですね。
でも、ひとつの時代が終わる感じがして、やはり、寂しいです。
先々週、設計演習の授業ですが、前期最終の講評会で田口選手のTシャツを着て授業に臨んだのは、なにかの関係性があるのか。虫の知らせか。。。
なんて、不思議な感じがする今日この頃。

2012/07/26

えっ。。まじで。。。

忙しくしているうちに、イチロー選手がトレードされていた。
うちにテレビがないので、どんな報道がされているのか、謎ですが。。。
う~ん、びっくりした。
コメントが思い浮かばないので、また時間ができたら書きますね。
って、こんなことブログに書くことではないのかもしれませんが。
イチローに関しては、ちょっと特別なんです。すいません。はい。

2012/06/01

集まって住むという課題

 3年生の設計演習の講評会。例年通り、第1課題は『10人が集まって住む空間』。この課題も授業が誕生して最初からある鉄板の課題で、今年で8年目を迎える。そう考えると、やっぱり時がたつのは早いもんだと、改めて感じる。「光陰矢のごとし、光より速く」と真心ブラザースが唄ったのもうなづける、、、と、ひとり納得してしまう。うむ。
課題はタイトルから察すると、10人が住む集合住宅ということになるのだろうが、課題の中で一言も「集合住宅」と謳っていないところが実は最大のミソである(と僕は思っている。。。本当かな?まあ、出題者が言っているのだから間違いないだろう。。。)。

 課題へのアプローチからすると、10人の世帯構成、プライベート―コモン―パブリックの在り方、集合住宅のプログラムなどから考えていくのが定石なんだろう。しかし、本当はここで考えて欲しいのは、既存の集住のプログラム自体への疑問を持って欲しい、ということである。その抱いた疑義を問い直した、提案を実は期待している。

 まあ、例年そんなことをいいながら、結局はnLDKの呪縛からは解き放たれずに学生は右往左往してしまうんだけど。今年も、ほとんど、というか100%の人がそのnLDKの檻から出ることができなかった。もう、「さすがnLDK!」と言うしかない、という感じである。この議論をし出すと長くなり過ぎるので(しかも行きつく終着点もなさそうなので)、コメントをするのが難しいところだが、もうぶった切って言うと、別に集合住宅を設計しろ、と言ってないんだから(というか住宅をつくれ、とも一言も言ってない)、ので、もっと建築の根源的なところまで考えて欲しいなぁと思う。乱暴にザクッと言うと、「リビング要んのか?」「キッチン要んのか?」、はたまた「トイレや風呂は要んのか?」という感じである。先述の通り8年目の課題だが、年々そんな学生のパワーが減っていってるような気がするところが少し物足りないところではある。

 とはいえ学生は不眠不休でなんとか第1課題をやり遂げた。第2課題は2年ぶりに美術館。魅力的な提案を期待したいところ。と、いうか、もっと大胆にやっていい。あつくいって欲しい。
帰路に就きながら、ひとつ、ふと今日の学生の発表を聞いて思い当たることがあった。各々の学生が世帯構成の設定をしているのだが、今年の発表では何故か、住人をシングルマザー(やシングルファーザー)に設定している案が多かった。何故なんだろう?本当に多かったので不思議に思う。ドラマで流行ってるとか、それともそういう願望が若者にはあるのか。。。う~ん、分からないですね。考えると面白そうなんだけど。。。
と、微弱な混乱を抱えながら、帰宅する。こういう時は、もうピンク・フロイドにお出ましいただくしかないのである。ピンク・フロイドのアルバム『Atom Heart Mother~原子心母』を聴く。さらに少しばかり混沌とし、夜は更けていく。

2012/05/04

ひと休みの連休


連休中に、ついにダウン。
しかも、かなりダウン。
医者からは過労+胃腸炎の診断(だが、本当にそれだけなのか、と思ってしまうほど回復に時間と体力を要する。)。
やっとなんとか回復する。それにしても時間がかかった。普段の不摂生をしみじみ反省(いや本当に)。

と、いう訳で久しぶりにブログをUPできた次第です(実はこの前のブログも一緒にUPしてしまいました)。
常業務があまりに忙しく、まったく余暇を楽しむ余裕がありませんが、CDだけは新旧おり混ぜて順調に購入中。
最近ではやはり話題のジャック・ホワイトの新しいアルバムがいい感じではなかろうか。今年はヴェテラン勢の、しかもスタンダードのカヴァー・アルバムが続々とリリースされている。ポール・マッカートニーの『Kiss On The Bottom』(もちろんUK盤デラックスエディションを購入)は少々反則気味な感じもあるが、やはりいいものはいい。モノクロのアルバムジャケットが秀逸。絵が掛った部屋でポールが花束を抱えているのだけの、まあありきたりの写真なんだけど、よく見てみると。。。内部ジャケットにあるカラー写真を見ると、本当に細かいことなんですが「おっ」という新たな発見がある。
現在、コンバージョンで美術館の設計をしているが、「こういう、ささやかだけど何かを受け手に感じさせるようなもの(コト)をサラッと表現するのがいいんだよなぁ」と思わせるような説得力を勝手に独りで感じてしまった。
それにしても御歳70。いい渋みが出ていているよなぁ。
そしてトニー・ベネットのカヴァーもちょっと前に購入。こっちは何と、85歳。いや、恐るべし。まったく衰えなし。
誰かが「長生きも才能のひとつ」と言っていたが、まさにその通りと、再び納得。

ひとたび自分を振り返ると、40歳ちょっと。風邪でダウンしてる場合じゃないよな、と思いつつ湯豆腐で英気を養い、床につく。ありきたりですげ、健康第一ですね。いや本当に。

2012/04/26

実測
















ブログの更新が滞っており申し訳ありません。
これからも度々滞ることもあると思いますが、辛抱強く見守っていただければ幸いです。
今日は久しぶりに武蔵境にて研究室の学生と実測調査。いや久しぶりの実測で少し新鮮。たまには研究室らしい活動をしなければ。。と改めて自戒する。。。次第です。
この実測の成果がどうなるかは、まだ何とも言えないのですが、成果報告できるようになったらまたお知らせします。

2012/03/25

久方振りの


大学時代の友人のイシダ君が我が家に来る。
イシダ君は建築の人ではなく、今は界面活性に関する研究をしている研究者である。この度、めでたく関西方面の大学に赴任することになり筑波の研究所を離れるため、関東を離れる前に一度飲もう、ということになった次第である。ついでに産まれて間もないうちの娘も見たい、ということで武蔵関までお出ましいただく。
いや本当に久しぶりで、お互いの結婚式以来じゃないか、ということで、まあ盛り上がるしかないわな、という感じ。多分会うのは7年ぶりくらいなんだが、話しはじめると学生時代にフラッシュバックする感じで、お互いマシンガントークの応酬。あっという間に6時間くらい過ぎ去ってしまった。
イシダ君も自身の研究では新しいことにチャレンジしていくエネルギーが満々で、話していて楽しい。こっちは今時の住宅デザインの話とか美術館設計とかの話をして、イシダ君からは界面活性の奥深い話を聞く。やはり、今流行りはナノなようで、ナノとマイクロの世界の距離間(比喩的な意味での)とか、その間に横たわる未知の世界。そして、原子以下の単位(ヴォリューム?)の可能性など、非常に興味深い話を聞かせてもらう。
どんな世界でもそうだが、やはり「たたかって」いる感がある人の話はおもしろい。改めて、「たたかって」いる意味の大切さを感じる。「たたかう」気持ちを止めたら、僕は建築を止める時なんだろうなぁ、とビールでほろ酔いになりながらひとりごちてみる。
イシダ君にはぜひ関西方面でも活躍を期待しています。

2012/03/21

年度のおわり


年度末になってきました。
学生も卒業をしていき、また1年が終わったんだなぁと感じる今日この頃。
大学では毎年学生の作品集(『Mu』という名前です)を制作しており、その中で教員も毎年1年の総括をすることになっている。自分の担当している授業を総括するのが普通な訳ですが、僕は場違いに随想を勝手に書かせていただく。卒業生は見れるチャンスがないと思いますので、全文を以下に掲載します。卒業生のみなさんは懐かしさとともに、どうぞ。

以下、転載です。

■2011年度 回顧・雑感
2011年度をふり返ってみて、どうだったかと考えてみる。2011年3月11日に東日本大震災が起こって丁度1年程が経過した。このタイミングで、どうしても震災のことに触れずにスル―してしまうのはフェアじゃないような気がしているこの気持ちを明確な文章として表現するのがむずかしい。漠然ともどかしい塊を抱えているような感覚なのである。昨年度も書いたが僕の実家が神戸にあるせいで95年の阪神・淡路大震災は他人事ではない。でも、当時僕は京都にいたためにダイレクトな被災は幸いにも免れる結果となった。ちょっと距離感がある感覚。東日本大震災に関しては、僕はまったくの部外者だし大きな距離感が厳然とある。僕には語る資格というものははっきり言って全くない。の、かもしれない。しかし、何かその漠然ともどかしい塊をどうにかしたいと思いながら2011年度を学生諸君と時間を共に過ごした。さて、学生諸君はどうだっただろうか?
卒業設計・論文の講評会でも、「もっと震災にアプローチした作品があってもおかしくないんじゃないか!」と若干アジッてみたりもした。空間造形4も実は同じ気持ちでいた。全く無責任に放言させてもらうと、課題にこたえるということが大前提ではあるが、2~3作品くらいは課題の枠組みなんかはぶっ飛ばして、そのメッセージを自分なりにぶつける案があってもいいんじゃないかと思った。僕が学生時代なら、おそらくそんな勝負をしているような気がする。いや本当に。今年度の水谷研のスローガンは不謹慎ながら敢えて『お祭りわっしょい!』にしたのも、そんな思いを学生のみんなに託しているからである。
そして今年度の僕の環境プロジェクト(イス環)の課題。『未曾有の出来事への遭遇。そして前に進むとき。僕たちはなにを思う。そんなときにこしかける椅子』。いみじくも渡邊浩幸先生が今年度で最後の指導となり7年の椅子をつくる授業に幕を下ろすことになる。ここにも震災の影響が見え隠れしながら、最後の椅子の課題としては重量感のある課題だったんじゃないだろうか。みんなにも何かを考えるきっかけとなってもらえれば本当に幸いである。
小説家の村上春樹氏がカタルーニャ国際賞を受賞した際のスピーチで、今回の震災のことについて触れ、我々は「非現実的な夢想家」でなくてはならないとコメントしている。「人はいつか死んで、消えていきます。しかしhumanityは残りいつまでも受け継がれていくものです。我々はまず、その力を信じるものでなくてはなりません」、と。
さて、最後に無理やりつなげてしまうが、今年の卒業生は偶然1年の時に空間表現論の授業を担当し、その時にU2のヴィデオを流して言ったことが、良く似ている、、、のである。そして2年後の空造4の課題は『U2のいえ』。そこにそこはかとないデジャヴュがある。U2の90年代最高の代表作『One』のテーマは、愛と人生と支えあうこと、である(と僕は解釈している)。
歌詞の一節はこうだ。“ひとつの 人生  でも同じじゃない  僕らは支えあう  お互いを  ひとつになって ”
「そして前に進むとき。僕たちはなにを思う。」そんなことを考えながら2012年に突入していく。お祭りわっしょい。

2012/01/11

卒業設計2011


2011年度の卒業設計の講評会。
学生にとってはまさに4年間の集大成になる。学生は徹夜明けとかでもちろん大変なのだが、武蔵野大学の卒業設計は原則全員発表なので、審査する教員も大変だ。朝9時にスタートして最後の審査終了が夜の6時過ぎになる。10時間近くの長丁場。
今年も全作品の発表を聞くことができた。

が、「う~ん。。。」とうなってしまう。
例年同じような感想を書いているような気がするが、年々学生の作品のパワーがなくなってきているような気がする。
「なにがなんでも、これをやって(設計して)やる!」というメッセージ、というか、もっとザックリというと、想い&情熱というものが伝わってくる作品がみられなくなっている。例年は数作品、自分的にはちょっとアドレナリンが出てくる作品があるんだが、今年は、うん、1つもなかったかぁ。うむ、残念だ。
学生には常々言っているが、「周りから何を言われようとも、好きなことを建築として、思い切り完成させることが一番大事。」、ということだ。そんなチャンスは学生時代にしかないので、本当に大切にして欲しいと思う。確かに評価が気になるのは分かる。分かるよ。が、評価はあくまでも評価にしか過ぎないので、作品の本質から考えると本当はクソみたいなもんなんだよね。(って、そう言ってしまうと自己否定しているみたいですが。。。)
学生の最後に、自分のやりたいことを、孤独に悶々とやり遂げる、ということは、ある意味ではマスタベーションのような行為に感じるかもしれないが、後後になると、それが本当に大事ことになってくる、と思う。それは自分にとっての自分なりの課題のレベルを研ぎ澄ますことだと思うし、それがきちんとしていればその答えのクオリティは、はっきり言って瑣末なものだ。逆にいくら答えのクオリティが高くても、自分なりの課題をまたっく考えていないとその価値はゼロに等しい。
 それは後々に分かってくるんですよね。まあ、学生のみんなには、悔いのないように最後までやり遂げて欲しい。
 審査の結果、2月の最終審査会の決勝ラウンドに残る14作が決定。うちのゼミ生は5名が決勝ラウンドに駒を進める。予選の感じだと決勝ではかなり苦労するだろう。まあ、毎年のことなんだけど。最後の審査会は、ある意味お祭りなので、思い切りやって欲しい。
そう、
お祭り、わっしょい!