2017/06/24

水の三部作展

移動の途中にポッと時間の空白ができる。場所は、銀座。
という訳で(ってどういう訳で?、ってつっこまないでくださいね)、銀座メゾンエルメスへちょっと立ち寄る。
アブラハム・クルズヴィエイガス(不勉強ながら初めて知る)の展示を開催中。メゾンエルメスはモダンアート専門の展示ギャラリー(展示スペースそのものの設定および構成がそうなので)ということで、いつも階下のエルメスのブティックとはまったく正反対の雰囲気(ここでは、モダンアートのザックバラン過ぎる作品のテイストのことを指してます)を醸し出しているのが、非常にエキセントリックな感じがして心地よい。
しかも別動線でアプローチするという設定ではないので、展示(無料)を観たい人は、店の中を通ってアクセスしなければ行けないので、その何となく申し訳なさ気な感じを漂わせながら革張りのエレベーターへとシズシズと向かい、階上の展示スペースへ到達する一連のシークエンスの体感が、むずむず感があり、そこはかとなく面白いのである。銀座のホッと一息な一時でありました。(TM)

2017/06/20

恋する演劇2017

ちょっと(1週間ほど)前の話。
武蔵野大学で木工演習の授業をしているのだが、その授業内で何故か毎年、グループに分かれて小演劇をおこなうことを課題の一つとしている。何故、木工の授業で演劇なのか?という、最大にして唯一の謎は相変わらず厳然と横たわっているのだが、もう毎年恒例になってしまったので、学生たちも当然の如くこの課題に取り組むようになっている。本日がその2017年度の開催(開演?)日。授業時間内にキャンパスに戻って来れる範囲であれば演じる場所は自由に設定できるので、教室外でほとんどの演目がおこなわれることになる。
今年は3グループによる公演。天候はあいにくの雨だったため、思い切ったパフォーマンスができ切れない感じは漂っていたが、各グループとも、様々な趣向が凝らせており面白い。シーンの展開が面白いグループ、ストーリー性を重視したグループ、場所を限定して参加型にするグループと、3つのグループそれぞれの面白さは表現できていた。今年は雨の中だったせいか、テーマが重めに感じた。それとも、これはある意味、どうしようもない閉塞感が何となく漂っているご時世(そうなのだ。就職状況がいいのにもかかわらず学生の間にはなんとなくそんな雰囲気が漂っている。いや、気のせいかもしれないが。。)の反映なのか。。。うむ。
演劇なので、雨なんか気にせず、爆裂するくらいのエネルギーを発散させてもいいんじゃないかと、観てる側からは勝手に思ってしまう 。いや、本当に勝手な意見ですみません。で、後期もやってみようかな!、とこれまた勝手に思うのでありました。(TM)
 

2017/06/18

起工式へ


 事業者選定の審査委員として携わった、町田市の熱回収施設(仮設)の起工式が開催されたので赴く。ごみに関しては我々が生活していく限りにおいて必要不可欠な施設であり、今後の施設の在り方というのは多様な視点から考えていくことが非常に大切だと改めて感じる。今後もいいかたちで施設整備がおこなわれることを期待したい。(TM)


2017/06/17

花は咲く。何もしなくても。


 6月ももう半ばになった。と、いうことで今月が終わるともう2017年の半分が終わったことになる。この時間の早さに、若干クラクラする。
 桜が終わり、チューリップが終わったら、家の裏に勝手に群生している紫蘭が咲き誇り、家の玄関先のコンクリート土間を突き破ってドクダミが元気に咲きだした(が、ブログの更新が滞っている間に、今は既に花は散ってしまいました。陳謝。)。まったく世話してなく、綺麗に(?)毎年花をつける様子をみて、素晴らしいと感慨に耽ってみる。
 ファーザー・ジョン・ミスティの新譜がでた。この時期に聴くのは何とも素晴らしい。そして楽曲の他に、このライナーノーツが素晴らしい。何て、長いライナーノーツなんだ!、と心の中で叫びながら、若干の驚きを禁じ得ない。メッセージを発する大切さを改めて感じ入る。そして、ブログを更新してみるのでありました。(TM)

2017/06/16

恩師と武蔵野で

 大学の恩師である布野修司先生が武蔵野クリーンセンターを見学に来てくださるということになり、ご案内に駆け付ける。建築ジャーナルの編集長と、吉祥寺周辺で建築ネットワークをつくりあげている建築家の方が同行され、そしてうちのゼミ生が1名加わり、施設を一通り紹介する。
 多少の緊張と、ワクワク感と。自分の学生時代の空気感を何んとなく思い出してしまう。そう、思い出さずにはいられないのである。
 終わった後、吉祥寺ハモニカの美舟で懇親会。夜が更けるにつれ建築関係の方々が集まってきて、いろいろな話をして楽しい時間を過ごす。いや、個人的には非常に充実感がありました。布野先生はじめ、みなさま、ありがとうございました。
 吉祥寺の酒場で、同じ宴席に師匠(布野先生)と弟子(ゼミ生)が一緒にいる光景を眺めながら、時の経過を感じるのでありました。(TM)

2017/06/01

伏見通りで、道すがら

 自転車で大学にアクセスする道すがら、あるモノが視界に入り、ひっくり返りそうになる(いや、悪い意味ではありません)。
 かれこれ11年程前に3年生のプレゼミの授業で、大学のキャンパス近くの,
商店会の依頼を受け、ベンチを設計・制作した。まちづくりサポートの一環でもあったし、元気がなくなっていく地元商店街を何とか盛り上げる一手が打てないか、という背景があった。
 当時、2期生のマリアが中心になってプロジェクトチームを動かして、何とか無事に完成、引き渡しにこぎつけたプロセスを思い出した。地域でも少し話題になり、朝日新聞の地方欄に取り上げられたりしたのもいい想い出だ。
 さて、そのベンチが、商店会から少し距離を置いた大きな交差点脇のちょっとした広場のようなスペースに鎮座しているのを発見したのである。さすがに10年以上経過しているので、かなり経年劣化はみられるが、未だにベンチとして機能している様子が見られるのは(更に、場所としては若干表舞台に動いてきているし)、感慨深い。時の流れは早いが、変わらなくあるモノもあるのだなぁ、と改めて実感。(TM)