2020/01/30

ささやかな邂逅

 ちょっとあまりに個人的なので、どうでもいい話ではありますが、かつて、建築家の内井昭蔵先生が京都大学に在籍していらっしゃった頃、わずか3年という年月であったが、研究室があった。
 あまりにわずかな歴史なので、さまざまな方面で忘却されている気配が漂っている。
 が、ただ、在籍していた者は数少ないながら、本人たちにとっては出身の場でもある。    と、いう前書きをさせていただきながら、ではあるが、本当に久しぶりに、その内井研の設立時に在籍していた盟友たち(小生含め3名)と邂逅する(ちょっと大袈裟!?)時が訪れた。場所は新宿の雑然とした雰囲気のいい所だ。なんといってもそのうちの一人とは15年以上振りなので、積もり積もった話にはながさく。新宿の夜は更けてゆくのでありました。

 尚、内井研が解散し、生え抜きのため帰る研究室がなかった小生を、後に布野修司先生が拾ってくださるのだが、「それはまた別の話」、である。
 そんなこんなことも思い出す新宿の夜。
             (TM)

2020/01/14

2020はじまり&天命反転

 2020年がスタート。
 という訳で、年が明けたが、行事が過密すぎて、なかなかブログを更新できず。バタバタとしている訳だが、そんな最中、三鷹にある荒川修作+マドリ・ギンス設計の(集合)住宅『三鷹天命反転住宅』にステイする機会を得る。
 建築の界隈においては、アーティスト物としてみられている建築作品だが、やはり、他の建築とは明らかに一線を画していることは、もう一瞬で知覚でき、普通とは全く違う空気感&空間体験を堪能できるところは意味が深いと感じるばかりである。
 しかし、ステイした後自宅に戻ってみると、疲れが文字通りドッと出てしまい、天命反転住宅で生活することのタフさを身をもって感じる。荒川修作が目指した「死なない方向に進むための」建築は、今後どのように新たな局面を展開し、新たな建築思想の実現へ向けていくのか、非常に興味深い。
 ちなみに、この住宅に関して、簡単な文章を書く予定なので、またそちらができあがったら紹介いたします。(TM)