2018/06/24

恋する演劇2018

 ちょっと(1週間ほど)前の話。
武蔵野大学で木工演習の授業をしているのだが、その授業内で何故か毎年、グループに分かれて小演劇をおこなうことを課題の一つとしている。何故、木工の授業で演劇なのか?という、最大にして唯一の謎は相変わらず厳然と横たわっているのだが、もう毎年恒例になってしまったので、学生たちも当然の如くこの課題に取り組むようになっている。本日がその2018年度の開催(開演?)日。授業時間内にキャンパスに戻って来れる範囲であれば演じる場所は自由に設定できるので、教室外でほとんどの演目がおこなわれることになる。
 今年は3グループによる公演。天候はあいにく良くなかったが、何とか雨は免れて一安心。各グループとも、様々な趣向が凝らせており面白い。特に今年は、恥ずかしがったり、台本棒読み系の人たちはほとんど見られない点は例年にない素晴らしさで、3つのグループそれぞれの面白さは表現できていた。ただ、少し残念だったのが、場所のセレクトの仕方が、3グループともほとんど同じだったところ。これは、何故なのか?考えてみるが、あまりに自分のいるキャンパスの表層的な所しか見れてないんじゃないかなぁ、と思ってしまう。
 ここは建築学科としては、こだわって欲しいところ、である。と、観てる側からは勝手に思ってしまう 。いや、本当に勝手な意見ですみません。で、面白かったので、今年こそ、後期も再びやってみようかな、とこれまた勝手に思うのでありました。(TM)

2018/06/21

恩師来訪

 いろいろと想定外なことが起こり、なかなか呆然とするタイミングが起こっている。そういう時ほど気を強く持つしかない、と肝に銘じる。と、いう次第でブログの更新が滞りそうになる。と、言い訳ですみません!
 もう先々週の話になってしまうが、大学時代の恩師である、布野修司先生が石神井台の家までお越しいただくことになる。と、いうこともあり、布野研懇親会を開催する企画をたててみる。
 在京(東京の方です、念のため)の研究室の同期や後輩の面々に集まっていただき、賑やかに挙行する。布野先生も変わらずお元気で、学生時と同じように叱咤激励され、こっちも元気になってくる。
 天候も悪い中、みなさま、ありがとうございました。そして、おつかれさまでした。(TM)

2018/06/14

立て看板の景

 写真を整理していたら、京都大学の立て看板を写したものを見つける。
 かれこれ1年くらい前のもの。
 現在は、これは、もう存在しないのだろう。
 ニュース情報によると、景観上好ましくない、とのことだが、自分の学生時代だった30年程前には厳然としてそこにあったし、おそらく5060年くらい前には既に存在していただろう。その50年余りくらいを形成していた景観(や時間や歴史など)のことは、どうしてくれるんだ??、と言いたくなる。
 このニュースに限らずだが、最近の諸々の出来事には、胡散臭い雰囲気が満ち溢れていて、とても居心地が悪い。
 そんな心持ちが晴れないかなぁと思う6月の雨の日々。(TM)

2018/06/07

笠間の家にて

 茨城方面に所用がありでかけていく。そこで、ついでになかなか観に行くことができない建築を観ることにする。真壁伝承館(桜川市)、笠間の家(設計:伊東豊雄)(笠間市)、茨城県立陶芸美術館(笠間市)、茨城空港(小美玉市)と巡ってみる。
 やはり、というか意外にも、というか、「笠間の家」が素晴らしかった。3年ほど前から、市が所有し一般に公開されたことを知っていたが、やっと訪問することができた。設計者の伊東豊雄にとっては初期の作品だが、時期的には中野本町の家とシルバーハットの間に挟まれていて、その2作品と比較すると地味なイメージがある。が、実際に見てみると非常に好感が持てる、というか意外にもとても心地よい(!)住宅作品である。設計としては、手法が非常に技巧的(もちろんいい意味で言っています)で、軸線の設定や空間ヴォリュームの設定の仕方が秀逸で、やはり初期作品の集大成的な位置づけ(ちょっと言いすぎかな?)のような気がした。
 日本においては、住宅作品はいい作品もすぐ壊されていく運命にあるが、こうやって違ったかちで使われていく姿をみて、こういう余裕が必要なのだと改めて感じる。そう、効率ばっかり重視の世の中はつまらないのだなぁ、と笠間の地で感じ入るのでありました。(TM)

2018/06/03

交流戦

プロ野球も交流戦が始まり、早速、西武球場へ阪神タイガース戦に。家人&連れの方々は阪神ファンばかりだが、バッファローズ・ファンの身としては、非常に客観的に、そして冷静に観戦できて、池原義郎設計(あんまり知られてないけど。このブログではしつこく説明してすみません。。)の球場に身を委ねてみる。
 阪神の藤浪と西武の森の対決という、甲子園春夏連覇バッテーリーの対戦(ついでに、その時阪神の守備でショートに北條がいたところも素晴らしい。と、オタクなネタですみません)など見どころは満載。6月初頭の緑が球場のドームの隙間から垣間見せるのはこの球場ならでは。いい環境に、いい場所がうまれる。と、改めて思ってみるのでありました。(TM)