2020/05/14

エデン

 新型ウィルスの状況は変わらず。
 だが、緊急事態宣言が39県で解除される。もちろん東京は含まれないので、基本的にはGWは明けたが、今までと状況は変わらない。(ちなみに、緊急事態宣言が解除されたらこのブログの名盤シリーズ(勝手にやってるだけですが。。)は収束しようかな。)
 改めて、自分のこれまで居住してきた場を思い起こしてみると、兵庫県→京都→東京(千葉と隣接した所)→茨城→東京→大阪→兵庫→東京、という感じなので、どこにいてもあまり変わらなかったなぁ(茨城は特定警戒に含まれているので)、と思ってみたりする。あまり意味ないのだけど。
 ちょっと静かに、エブリシング・バット・ザ・ガールを聴くことにする。デビュー作の『エデン』。個人的には90年代の珠玉の名盤。棚に積読状態だった「未必のマクベス」(早瀬耕著)をパラパラ読んで知るが、最初の方にこのエブリシング・バット・ザ・ガールの話がでてきて、若干シンクロ感を覚える。今となってはネオ・アコースティックの代表的な存在と位置付けられているが、大ブレイクする(エレクトリックになってクラブシーンにうって出る)前のこのアルバムが最高傑作だと思う。シンプル、かつ優美なのである。(TM)

2020/05/10

洪水

 新型ウィルスの状況は変わらず。
 この状況でのGWも終わりになる。
 非常事態宣言は継続している。コラムニストの小田嶋隆氏のネット上のコラムで、ブルース・スプリングスティーンの歌を引用していた。1973年のデビュー作、『アズベリー・パークからの挨拶』収録の曲「For You」の歌詞の中に、「おい、人生ってのはひとつの長い非常事態だぞ」という一節がある(小田嶋隆氏 『ア・ピース・オブ警句』より引用)、ということである。
 まさに、そうなのかもしれない。いよいよテレワークに限界を(いろんな意味で)感じつつあるが、まあ、常に非常事態だと思うと、全体的に心に余裕が欲しいと切に願いながら、前に進むしかない。
 そこで、GW最後には、ハービー・ハンコック御大のお出ましである。あまり有名ではないかもしれないが、ハービー・ハンコックの作品で(自分が聴いた範囲では)一番好きな盤が『洪水』(まさに、非常事態感が。。。)。日本のライブ公演の盤(中野サンプラザと渋谷公会堂で収録)で2枚組のボリューム。特に1枚目A面、「処女航海」から「アクチュアル・プルーフ」への構成は怒涛のような流れで、シビれる。まさに洪水のような音楽。素晴らしい。(TM)

2020/05/07

ドゥーワップス・アンド・フーリガンズ

 新型ウィルスの状況は変わらず。
 このGW中も、実は大学の授業は開講しているので、落ち着いている気分ではない。元々オリンピック対応の学年歴(前期を早く終わらせて、五輪に備える)が組まれていたため、このGW中は休みがない。そして、オンラインの授業や会議が進行する訳である。オンラインは便利なようでいて、何となく、超アナログ人間としては、ついて行けてない。いや、ついて行こうとする、モチベーションが。。。いや、そういう話はやめておこう。
 この状況が収束したら、世界的に環境は激変している、という論調を盛んに目にするようになった。個人的には、あまり具体的なビジョンがえがけていないが、いい方向に変わってくれることを願うばかり。うむ、あまりに抽象的だな。
 こういう時は、ブルーノ・マーズを聴く。ファーストの『ドゥーワップス・アンド・フーリガンズ』。あまりにメジャーすぎる、のだが、やはり名盤だ。何が名盤たらしめているかというと、一言でいえば、何度でもレコードを回したくなる、ということに尽きる。さまざまな名盤があるが、一度聴くと疲れてしまうものもあり、そう考えるとなかなか稀有な1枚。そのあたりはマイケル・ジャクソンとも通じるところがあり、と感じる。現代のスーパースターの楽曲でこの状況をつつみ込むのである。(TM)

2020/05/04

プレッツェル・ロジック

 新型ウィルスの状況は変わらず。
 ステイ・ホームのGW。まあ、こういう時期があってもいいのだろう。ソーシャル・ディスタンスという言葉をよく目にするようになった。一瞬、なぜ、そんなに何でもかんでも横文字表記になるのか?、と思いながらも、この距離というのは、空間のスケール(寸法)に密接にかかわると思うので、ちょっと考えてみたくなる。
 そこで、ちょっと前に、女優(タレント?)の壇蜜さんのコメントをネットニュースを見て静かな衝撃を受けたのを思い出した。最近結婚をした本人が、別居生活を送ってる(お互い肯定的に)というB級芸能ニュースのような感じだったが、その記事の中で、「今、一番欲しいものは?」という質問があり、それに対する壇蜜さんの答えが、「さすまた」というものだった。しかも「ピンク色の」ということだった。
 “ピンクのさすまた”である。いや、素晴らしすぎる。その情景を想像するだけで、何て、ユーモアとアイロニーがあって、そしてアートである。ついでに、ソーシャル・ディスタンスには最適だと、(個人的には)感じ入ってしまった。おそるべし。
 そういう時には、静かにスティーリー・ダンを聴くのである。個人的にはファースト・アルバムは超名盤だと思うが、ここは3rdアルバムの『プレッツェル・ロジック』を。静かに流れる時を堪能すべし。A1曲目は「リキの電話番号」。“ピンクのさすまた”が手元にあってもいいかもしれない。(TM)

2020/05/01

紫の炎

 新型ウィルスの状況は変わらず。
 若干、都内の感染者数が減ってきている気配もあるが、GWに突入していく。
 オンラインで大学の授業も始めだしたが、まだ試行錯誤が多い。設計演習の対応も非常勤講師の先生方と調整しながら考えている。まあ、すべて新しい経験と思えば、それはそれで、やり甲斐はある。
 本棚に積まれていた、チャールズ・ブコウスキー著の『勝手に生きろ!』を読了。学生は達はこの状況で就職活動が大変だと思うが、この本を読むと勇気づけられるかもしれない。
 GW前哨戦ということもあり、プレイするアルバムは、ディープ・パープル(!)の『紫の炎』(原題「Burn」)。A1曲目 Burn」、これこそ爆音で。まさにこのモヤモヤとした時に聴くべし。あまりにメジャー過ぎるかもしれないが、名曲だ。すべてを吹き飛ばす。デヴィッド・カバーデルのヴォーカルに合掌。(TM)