2015/04/24

木材へ@武蔵五日市

 ある施設の椅子(ベンチ)を、その敷地にあった既存樹木によりつくるプロジェクトが進行中。木工デザイナーの渡邉浩幸さんと、久しぶりにタッグを組んで設計&制作をおこなう予定。武蔵五日市の製材所にて、製材が終わった材を関係各者の方々と確認に赴く。実際の制作はまだ先の話だが、渡邉さんと仕上げのイメージなどを共有しながらイメージをふくらませる。
 全然関係ないが、武蔵五日市駅はJR東日本の五日市線の終着駅。終着駅というのは、何となく不思議で素敵な感覚を呼び起こす。しかも東京都内なので尚更。この駅から秋川渓谷へ山登りをする年配の方々が、まあまあの数いて新鮮だった。終着駅で降りて、山に登る、っていい響きだなぁ。(TM)

2015/04/14

2015イスをつくる課題

  庭に植えたチューリップがきれいな黄色に満開(って表現合ってますかね?)。大学もいよいよ新年度が始まりました。新年度にあたり、さまざまな授業で続々と課題を出す。今年度も「イスをつくる」授業は、趣向を凝らした課題にした。来年2月までじっくりかけて学生たちは取り組みます。さて、どんな作品ができるか楽しみだ。
 
 

イスをつくる」課題:

「 午前4時の256分前
   深夜のラジオのスイッチをつけ
   1945年から、70年を考える
   そんな時に座るイス」


 
【課題概要】
  とあるジャズ・ミュージシャンが深夜のAMラジオで喋っている。
  「もしあなたが自信を失い、疲れ果てて、自分や誰かを呪いそうになって、生きていく意味がわからない子羊のようになって、そして。。。もしそれが金曜の深夜だったら、ラジオをつけてください。」、と。
  さて、2015年は戦後70年を迎える。世界各地で勃発する戦争やテロ、緊張するアジア情勢、原爆から原発への流れ、翻弄される経済の動き、米軍の沖縄基地、靖国神社、5年後に開始される五輪、etc、、、。この70年の時間を僕たちはどう考えるのか。
  2007年にブルース・スプリングスティーンは『Radio Nowhere』を唄っていた。そんな流れは、さまざまなコンプライアンスによる委縮という枠組みがかぶさる日本のラジオにもみて(聴いて)取れる。ラジオDJのピーター・バラカンが2012年に仕かけた「ラジオに魔法を取り戻す」ことはできるのか。
そんな、今現在。
いろいろなことが身の回りでも起きている。そして、僕たちはどこに向かうのか。
様々に考えを巡らしてみてください。魅力的なイスに出会えることを期待しています。(TM)

2015/04/08

事務所10周年

  事務所登録更新のため一路神戸へ。
  早いようで、長いようで、いや、やっぱり早いようで、という時間的な感覚ですが、事務所が10周年を迎えました。
  ありきたりではありますが、これからもいい建築の設計をしてゆく所存でおります。
  神戸元町駅の高架下は昔から変わらない風情で、何か感じさせるものがあります。
  さて、次の10年やいかに。    (TM)