2022/12/31

Look Back 2022 その2

 昨日に引き続き、全く個人的なマイ・ベスト2022。今日は音楽編。今年もあまり新譜を手に入れることが少なく、もっぱら中古アナログレコードをボツボツとゲットしていたという次第。ので、セレクトするのにかなり迷ったのだが、2022年のマイ・ベストを選んでみる。

順番はこんな感じ。

 1位:『Earthling/ Eddie Vedder

 2位:『Midnight Rocker/Horace Andy

3位:『Fear Of The Dawn&Entering Heaven Alive/ Jack White

4位:『Free Time/ Jerry Paper

 5位:『Small World/ Metronomy

    『Good to Be.../ Keb’Mo’

 別枠:『Licorice Pizza/O.S.T.

今年は、エディ・ヴェダーの11年ぶりの新作にした。これは、個人的には今年ブッチ切りの1位なのだが、音楽雑誌等の年間ランキングでは、まったく評価されていなかった(笑)。この時代に、このロック・アルバムをつくるのは本当に素晴らしいと思う。「パール・ジャム」ファンとしては、これを置いてなし、なのである。

2位はホレス・アンディの新作。70歳を過ぎて、コンスタントに発表される、この音楽のクオリティ。もう脱帽しかあるまい。一時期、こればっかり聴いていた。

3位は反則で2枚でセットに。ジャック・ホワイトが立て続けにリリース。全くベクトルの違うこの2枚は、さすがの安定感。

4位はジェリー・ペーパーの新譜。NHK FMのラジオでゴンチチのお二人がやっている番組で流れて、即気に入ってしまった。質の高いポップセンスと、宅録で制作されるユーモア感たっぷりのオタク具合に、完全にツボにはまる。

5位も選び切れずに2作品。メトロノミーの新作もハマってしまった。エレクトロ・ポップの現在最先端系といったとことか。彼らも、ユーモアのセンスが個人的に好き。ケブ・モの新作も、さすがにデルタ・ブルースの末裔の面目躍如とあって、力強い。そして、新しい(と感じる)。

それにしても、今回セレクトした、ケブ・モとホレス・アンディが同じ歳と新しい気づき!どれだけ、元気なんだ!!、と思わずにはいられない。後、映画の続きということではないですが、「リコリス・ピザ」のサントラも素晴らしい。これもずっと聴いている。

そんなこんなで2022年もたくさんのいい音楽に出会えた。さて、2023年はどんな音楽に出会えるでしょうか!

よいお年を!(TM)

2022/12/30

Look Back 2022 その1

 2022年もいよいよラストです。と、いうわけで例年、誰に頼まれる訳でもなく勝手にやってますが、全く個人的なマイ・ベスト2022を振り返り。

で、まずは映画編。映画はまず映画館のスクリーンで観るべし、という主義。今年は秋から、いろいろとバタバタし過ぎで9月以降映画館は足を運べなかった。と、いう偏った期間の観た映画25作品の中から、今年のマイ・ベスト5はこんな感じ。


1位『リコリス・ピザ』/ポール・トーマス・アンダーソン

2位『アネット』/レオ・カラックス

  &『スパークス・ブラザース』/エドガー・ライト

3位『偶然と想像』/濱口竜介

4位『ダーク・ウォーターズ』/トッド・ヘインズ

5位『ナイトメア・アリー』/ギレルモ・デルトロ

『コーダ』/シアン・ヘダー

  『英雄の証明』/アスガ―・ハルファディ―

『ちょっと思い出しただけ』/松居大悟

別枠『ロッキー4』/シルベスター・スタローン(編)

『リコリス・ピザ』が、やはり、よかった。というか、好きだった。まさに映画館で、多幸感に浸りながら観るべき映画。映画の中の挿入歌群も最高である。そして、これは、何度でも観たい映画である。

『アネット』と『スパークス・ブラザース』のセットは反則気味だが、やはり、これは切り離せないものだと思う。よければ、このブログ2022/6/22もご覧ください。

CONSTRUCTION日記: ちょっと想い出してみただけ (mizarchi.blogspot.com)

『偶然と想像』は短編のオムニバスだが、無茶苦茶面白かった。『ドライブ・マイ・カー』のような大作感はないが、面白さでは1枚上かも。

『ダーク・ウォーターズ』は、巷ではほとんど話題にならなかったが、個が不正な組織にリベラルに立ち向かう、ド直球の映画。これを観て、ものすごく元気が出た。ラストに流れるジョニー・キャッシュが唄う「I Won’t Back Down」(原曲はトム・ペティ作)が泣ける。

5位は選べず、たくさん挙げてしまう。アカデミーを獲った『コーダ』は一番泣いた映画。作品自体も良いが、何といってもマーヴィン・ゲイ、ジョニ・ミッチェルの楽曲で涙腺が崩壊しまくる。

という感じで、来年もいい映画に巡り合いたいですね。

明日は音楽編、いきますよ。(TM)

2022/12/05

日事連建築賞(と熊本の話もう少し)

 熊本の話で書き忘れた話を少し。

 建築をいくつか見れた訳だが、やはり名作と謳われる、熊本県立美術館(設計:前川國男)は外せない訳で、足を運ぶ。有名建築は実際に観ると、感動の傑作と、期待外れに終わる、というどちらかになるのだが、これは完全に前者。

 いや、久しぶりに建築を観て、心震える。個人的には前川建築でベストかも。やはり、真ん中にある、吹き抜けのサンクン状に掘り込まれた、地下レベルの空間(展示ロビー)は圧巻。そのスケール感、採光の取り方、多様な素材の表情、痺れるディテール、アクセントとなる塗装色、等が一体となってモダニズムを超えた、独自の空間をつくりだしている。合掌。

 さて、最後に本題で。

 日事連建築賞(令和4年度)におきまして、設計・デザイン監修に携わりました、「武蔵野クリーンセンター・むさしのエコreゾート」が、優秀賞(一般建築部門)を受賞の運びとなりました。建築士事務所全国大会(熊本大会)にて表彰式が開催され、出席の運びに。ますますの施設の発展を祈念しております。このようなかたちで評価をいただき、励みになるとともに、さらに精進してゆく所存です。(TM)