2022/09/26

ダーティ52

 私事で恐縮ですが、不肖、私めが52になりました。

 家族はじめ、祝福をいただく。ありがとうございました。この歳になってくると、嬉しいか?と聞かれれば、もう微妙な感じになってきてしまっているが、まあ、お祝いいただくのは、本当に嬉しいものですよね。

 暑さ寒さも彼岸まで、ということで、子供の頃は自分の誕生日(丁度彼岸が明けるタイミング)を境に、いよいよ涼しくなっていたのを想い出す。ここ数年、気候がおかしい感じだったが、今年は本当に涼しくなりそう。

さてさて、また更に精進いたします。(TM)

2022/09/18

アウト・トゥ・ランチ

 色々な偶然ということがあるが、ちょっとした偶然について。

 本当に久しぶりにレコード屋に行ったら、ジャズ・ミュージシャンの大友良英氏の「Out To Lunch」のLPが店頭に並んでいるのを見かけて、思わず「おお~っ!」と声を上げてしまった。これは、エリック・ドルフィー最後のスタジオ・アルバム(で、かつ不朽の名作とうたわれている)、『Out To Lunch』を大谷アレンジで全曲リメイクしたアルバム(そして、これも日本のジャズ史における名盤)であり、初めてLP化されてリリースされたようだ。小生はCDで持っているのだが、何となく懐かしくなり値札をみたら、さすがに手が出ないとあきらめる。

 その足で、道むこうの某洋服量販店にへ向かう。家にあるTシャツが古びてきたので、新しいTシャツを物色しに来た次第なのだが、何と、ありました!ドルフィーの、しかも『Out To Lunch』のTシャツ!!実は67年くらいに前に同じデザインのTシャツを手に入れたのだが、色違いでリバイバルされて再販とのこと。LPはあきらめたのだが、これは、いっとくしかあるまい。

 ということで、家に帰り、『Out To Lunch』のLPを引っ張り出して聴いてみる。新旧のTシャツを眺めながら。いや、何とも微妙に変な感じだな(もちろん、良い意味で言ってます。はい。)。

 ちょっとした偶然で、ちょっと気分良くなる今日この頃。どうでもいい話ですみません。合掌。(TM)

2022/09/08

われらの時代のサイン

 現代アーティスト、ライアン・ガンダーの『われらの時代のサイン』展が、オペラシティ・アートギャラリーで開催されていて、新宿方面に出向いたので観覧する。これは、昨年開催予定だった展覧会が新型コロナの影響で開催できなかったので、いわばリベンジ的な、満を持しての展覧会といってもいいだろう。(ちなみに、昨年は代替で、ライアン・ガンダーがキュレートして同館の収蔵作品を展示するという、これまた画期的な展示だった。ちなみに、このブログ2021/6/29でも書いていますので参照ください。)。

 さて、あまり期待しすぎると肩透かしを食らう、ということはよくあることだが、この展覧会はそんなジンクスは全く関係なく、すさまじかった。ここ近年でみた、展覧会の中では圧倒的に素晴らしい、と個人的には感じた。展示空間自体と作品が連動していて、そこが建築やってる者としてはたまらない(この会場でもそう感じるので、アーツ前橋でやったら、さぞ素晴らしいだろうと勝手に妄想)。この歳になってくると、あまり感動することがなくなってくるのだが、静かに感動の嵐である。合掌。

 作家の作品のテーマである、時間&お金&教育(転じて洗脳)、と“よく見ないと分からないもの”、ということを踏まえながら、それにユーモアの調味料をドップリと(しかし、超センス良く)ふりかけまくっている作品群に、完全にヤラれる。鑑賞者は、作品に各々のアクションを振る舞いながら、自分で「考え」なければいけないので、その鑑賞体験は非常に(静かな)刺激(衝撃?)を受けるのである。会場は写真撮影OK!、でも「撮影のための後ずさり禁止」(笑!)なので、その世界観を味わいたい。いや、面白い。そして、世界は広い。(TM)