2020/05/04

プレッツェル・ロジック

 新型ウィルスの状況は変わらず。
 ステイ・ホームのGW。まあ、こういう時期があってもいいのだろう。ソーシャル・ディスタンスという言葉をよく目にするようになった。一瞬、なぜ、そんなに何でもかんでも横文字表記になるのか?、と思いながらも、この距離というのは、空間のスケール(寸法)に密接にかかわると思うので、ちょっと考えてみたくなる。
 そこで、ちょっと前に、女優(タレント?)の壇蜜さんのコメントをネットニュースを見て静かな衝撃を受けたのを思い出した。最近結婚をした本人が、別居生活を送ってる(お互い肯定的に)というB級芸能ニュースのような感じだったが、その記事の中で、「今、一番欲しいものは?」という質問があり、それに対する壇蜜さんの答えが、「さすまた」というものだった。しかも「ピンク色の」ということだった。
 “ピンクのさすまた”である。いや、素晴らしすぎる。その情景を想像するだけで、何て、ユーモアとアイロニーがあって、そしてアートである。ついでに、ソーシャル・ディスタンスには最適だと、(個人的には)感じ入ってしまった。おそるべし。
 そういう時には、静かにスティーリー・ダンを聴くのである。個人的にはファースト・アルバムは超名盤だと思うが、ここは3rdアルバムの『プレッツェル・ロジック』を。静かに流れる時を堪能すべし。A1曲目は「リキの電話番号」。“ピンクのさすまた”が手元にあってもいいかもしれない。(TM)