2012/09/05

思わず落涙。

普段の主な移動手段は自転車なので、たまに電車に乗る時間が自分の自由な時間として貴重で、その時間は張り切って読書タイムに割り当てます。今日の旅の友は西加奈子さんのエッセイ集(読みかけ)と小説の2冊でした。エッセイ集は、ガハハハと大笑いしてしまう、ほのぼのとしたエッセイがつづられていて、果たして電車の中で読んで大声で笑ってしまわないかと心配しながら、でも読みかけのまま放っておけないぐらい気になる存在だったので、携えていきました。朝、最寄りの武蔵関駅に着いた時から、エッセイのページをめくって、ふふふ、ははは、あははと声に出すのをこらえて心の中で笑って楽しんでいたのですが、終盤に待ち受けていた1編にガツンとやられました。あと少しで下車する高田馬場駅に着くというころに読んだ「手紙」というエッセイ。筆者がお母さんから誕生日にもらった手紙のことが書かれていて、、、読みながら目がうるうる。「ああ、涙が流れそう」なところをこらえきれずに思わず落涙。引き続き、鼻水はずるずる。朝の通勤時間帯に、明らかにテンションを間違った感じの私です。下車後も、心ここにあらずで改札口を間違ってあわてたり、新幹線に乗るためにエスカレーをダッシュで駆け上がって心臓がばくばく打ったりして、とても平静ではいられない状態でなんとか目的地に到着。そのエッセイに衝撃を受けた理由は、自分が母になったことにあると思うのだけれども、同じく父になった夫はどう思ったか聞いてみたいです。
 今日は、朝から感動的な話を読んで気持ちよかったです。こんな調子で毎朝ひとつ、エッセイや詩でも読めば日々の暮らしが豊かになるかも~と思ったわけですが、きっと明日はまたドタバタ朝の支度をして出かけることになると思います。おやすみなさい。
 
 やや、続く。