2010/12/11

猫に会った街

 いつもより少し早起きし、電車を乗り継いで群馬県へ。車中、朝日を浴びながら心地よく揺られて2時間半後に到着した某市、ここで現地見学に参加しました。
 新幹線から在来線に乗り換えて15分ほど先の駅にて降車。降り立ってまず目に飛び込んだのが、駅前広場に対してドカンとそびえる商業ビルが空きビルのまま放置されている姿。閉ざされた出入り口と埃が積もったショウウィンドウが寒々しい。似たような話は聞いたことはあったけれども、実際に目の当たりにすると相当インパクトのある光景です。
 さらに、駅から中心市街地へと続く道を進むと、それはけやき並木の立派な幹線道路なのだけれども、道路の広さに対して人影はまばらで、駅前での印象を引きずり気味に事務所スタッフ3人で歩く。
 目的地が、これまた元商業ビルだった空きビルだとわかっているので、なにかポジティブな要素がないかと探してみるものの見つからず、駅前でのショックからはなかなか立ち直れないまま。仕方がない、今日はそういう巡り合わせなんだと思って割り切り始めたころ、現地に到着。
 見学開始時刻まで時間に余裕があったので敷地外周を歩き、隣接する施設などをひと通り見て回る。すると、どこからか猫が現れてスタッフ横に体をピタッと寄せてちょこんと佇む。さらに私の足下に寄ってきて、背中をすり寄せながら私の回りを一周。人懐こく、甘え方を心得た猫だと感心しながらしばらく観察タイム。私たちの気持ちをしばし和やかにしてくれた猫ちゃん。爪とぎに忙しくなったころにお別れ。
 続いて建物内部を地下1階~2階まで見学。壁、床、天井が剥がされているため見た目に良くなく、日常的に使われていないので埃っぽく、空気は湿っぽく、やれやれ気分はまた逆戻り。

 見学を終えて、昼食に入ったインド料理店で案内されたテーブルにつくと、4席あるうちの木製椅子1席の背もたれに板状のパネルが取り付けられていて、電気コードやらスイッチボックスのようなものにつながっている・・・・。座ると電気がビリビリと流れて痛い思いをしそうと3人ともが想像したのか、その席は荷物置きに。正体はマッサージの器具だったのだけれども、そう聞いても進んで試してみようという気にはなれない怪しさ。そんな状況だからか、見学を振り返ってみてもなかなか会話は弾まない。。。。。
 食事後、とりあえず見学の主目的は果たしたので、スタッフ1人を周辺調査に残して一足早く東京へ引き上げて次なる仕事へ。印象に残ったことを思い起こしつつ、来た道をのんびりと帰る。

 現地見学をした建物は、リノベーションのコンペ物件。応募するかどうかも含めて今後検討しますが、目下、会話が弾まない話題というのはちょっと困った。