2011/12/28

LOOK BACK 2011 その1

2011年もいよいよラストスパート。ということで、昨年もやりましたが全くな個人的なマイ・ベスト2011をふりかえり。まずは書籍編。以前も書きましたがが、僕は常時4冊の本を並行して読み進める、という読書スタイルなのである。他人からは「よくそんなんで4つの話がグチャグチャにならないねぇ。」と言われるが慣れてしまうと意外といいもんですよ。ちなみにその4つのスタイルはこんな感じ。
①じっくりと腰を落ち着けて読む本:これは1階の本棚に
②アート、建築系の専門をパラパラ読み齧る用の本:これは2階の食卓近くに。
③カバンに持ち歩いて電車の中等の移動中に読む本:もちろんカバンの中
④寝る前に気軽に読む本:これは3階のベッド枕元に
 2011年は数えてみたら48冊の書籍を読了した模様。昨年のブログを見返すとちょっと増えたかな。忙しくなるとなかなか本を読む時間もとれないが、例年通りという数字ということは、まあこんなもんなんだろう。2011年は特に傑作がなかったような気がするが、それ以上に自分自身が大きな業務が進行中で、充実し過ぎの生活を送っていたため本当に本を読んだ感じがしない。普段の生活が激務になると、大作系に対してどうしても食傷気味になることに改めて気づかされた。ので、今年は本当に軽めのものばかりを読んで、癒しを求めていたんだろうな。と思い入るこの年の瀬。
昨年から村上春樹ものの今まで読んでいない取りこぼしを拾って読んでいるのを継続。絶版になって法外な値段でしか市場に出回っていないものを除けば翻訳モノも含めてほとんどを読破できた、ような気がする。。。ちなみに村上春樹の小品群は④のスタイルで読んでいる。ので、枕元にはしばしば常に村上春樹の本が登場したことになる。
 その他④のカテゴリーでは、最近、森見登美彦、万城目学の京大’S小説家にはまっている。「今更、鴨川ホルモーかい!」って、ミーハーな感じで恥ずかしいですが、疲れている時にいいんですよね。後、京都に住んでたので昔を想い出すノスタルジーに浸れて、ほっこり感がまたいいんです。後、絶版になってますが、小田嶋隆著の『山手線膝栗毛』も最高だった。エッジの効いたシニカルなルーザー感が逆に気持ちよく読みながら吹笑ものでした。それにしてもこれ小田嶋さんが34歳の時に書いた作品らしく、それもびっくり。
 ②のスタイルでは、ソフィ・カルの『本当の話』を中古で入手できたのが嬉しかった。ずっと欲しかったので満足である。建築関係では最近出た、篠原一男の2Gとエルクロッキースのスタジオ・ムンバイの特集がよかったな。篠原一男の2Gは日本の建築雑誌は「やられたな」感があるのではないでしょうか?思い過ごしかな。
 ③のスタイルは、昨年から引き続き、スティーブン・キングの『ダーク・タワー』シリーズを読んでいる。なかなか進まない。終わるまでの読書の旅は長いですね。ため息。①のスタイルではトマス・ピンチョン著の『メイスン・アンド・ディクソン』を読み始めたばかり。だが、1年くらいまったく進まず。大作系に食指が伸びない如実な例を露呈してしまったな。これまたため息。ポール・オースターの『幻影の書』を文庫化を待ち購入。現在これが本棚に待機中なので年初めからの楽しみだ。
①から④はなんとなく比較しづらいので、昨年同様それぞれのスタイルで1冊ずつセレクトということで、こんな感じ。
 ①:該当なし。。。と、いうもの寂しいので、本当は④ですが無理やりで、、、『マンハッタン・オプ』Ⅰ~Ⅳ/矢作俊彦
 ②:『本当の話』/ソフィ・カル、番外で『さよならペンギン』/糸井重里・湯村輝彦
 ③:『ダークタワー』シリーズ(しか読んでません。しかも、なかなか進みません。)
④:『親鸞』/五木寛之
(クリスマスに親鸞≒浄土真宗を読了という荒業をやってのけた今年のゴールデン・クリスマス。ロンリーなクリスマスを過ごした諸氏に乾杯だ!)