2011/12/09

ぽっかりと空白の1日


ちょっとした事情で予定が変更になり、群馬県内でぽっかりと時間が空いてしまう。かっこよく言うと空白の1日というところか。同行していてくれた大阪の建築家のイケさんと、「折角群馬まで来ているので何もしないで帰るのももったいないので、、、」ということで、群馬県立近代美術館を観に行くことに。
学生時代に雑誌などで散々見ていたし、前橋までは頻繁に行っているのだが、訪問するのはこれが初めて。
いや、懐かしい~。と、いうのが真っ先な素直な感想。学生時代の感覚が思い浮かぶ、、、というか蘇る感じ。こういうの、なんて表現したらいいのかな?デジャヴという訳ではないし。。。そんな微妙な、感覚の中、磯崎作品を堪能。
いや、予想以上によかった。うん。素直に。ガッツリと建築をつくっている雰囲気がビンビンだ。今まで磯崎の展示施設作品は水戸芸、奈義町、西脇岡之山、原アーク、富山博、などを見ているが(そういえば北九州もまだ見ていないことに気づく)、群馬が一番好きかもしれない。明解なコンセプトかつ空間構成(群馬の場合は12mの立方体キューブフレームということになるだろう)で、というかほとんどそのペアセットだけで造形していくという行為は、建築のある意味初源的な魅力を表現できうるのかもしれない、と改めて感じ入る。こういう建築は現在はできないんだろうな。というか、流行りではないんだな。でも、いいものはいい。ということをまた改めてじっくりと感じさせられた。
空白の1日もいいもんだ。
と、無理やり思い込もうとしてると思ってるでしょ?まあ、いいんですよ。そんな感じで時は流れています。