2021/06/19

ナッシング・キャン・ストップ・アス

 新型ウィルスの状況は変わらず。緊急事態宣言は解除されるようだが、“禁酒法”は引き続き継続する、という若干訳の分からない模様(ずっと、何かよく分からないうちに事が運ぶことに慣れてきてしまっているのは、居心地が悪いなぁとあらためて実感)。という訳で、緊急事態宣言解除のため、大学の授業も再び対面へとシフトする。という訳で、その準備に勤しむ訳であるが、このコロコロ変わるのが、正直疲れてくる訳である。そんな中、所用で後楽園方面に赴き、古い家を訪れてみる。新型ウィルスがきても、古い家はそこにあるのだな、と当たり前だが、大切な雰囲気を味わう。不思議な感覚だ。古い家は、時にこのような気持ちを誘発する。時は流れる、のである。

  さて、ここで、鬼才、ロバート・ワイアットの音楽を。ソロ4作目の『ナッシング・キャン・ストップ・アス』。80年代の初めに、初期の音源を編集して楽曲をまとめたアルバムであるが、このアルバムも聴く者を不思議な感じにさせる名盤。ソフトマシーンも好きなバンドだが、ロバート・ワイアットは仙人のようになった(と勝手に個人的に思っている)ソロの方が魅力的に感じている。A1曲目の「ボーン・アゲイン」を。冒頭の長めのイントロにかぶさる奇妙なコーラスが素晴らしく、一気に世界観に引きづり込まれる曲である。さて、何はともあれ元気にいきましょう。(TM)