2021/06/10

チェス

 新型ウィルスの状況は変わらず。武蔵野大学で木工演習の授業をしているのだが、その授業内で何故か毎年、グループに分かれて小演劇をおこなうことを課題の一つとしている。昨年度は対面授業がほとんどできなかったので実施できなかったが、今年は三密対策をしながら、なんとか2年ぶりに実施にこぎつけた。何故、木工の授業で演劇なのか?という、最大にして唯一の謎は相変わらず厳然と横たわっているのだが、もう恒例になってしまったので、学生たちも当然の如くこの課題に取り組むようになっている。その流れが新型ウィルスの影響で途切れそうだったので、開催できでよかった。今年度はキャンパス内でしかできないので、キャンパス内を舞台に場所は自由に演者である学生が設定。3グループによる公演(?!)で、各グループとも様々な趣向が凝らせており面白い。特に今年は、芸達者な学生が多いような感じも受け、例年になくクオリティが高く、3つのグループそれぞれの面白さは表現できていた。

 さて、そこでこの「勝手に名盤シリーズ」では初めて、オリジナル・サウンド・トラックをセレクト。ミュージカル『チェス』に先駆けて制作されたコンセプト・アルバム(1984年リリース)を。LPでは2枚組。ABBAのベニー・アンダーソンとビョルン・ウルバースが作曲をてがけている。あまり当時日本では話題にならなかったが、ミュージカルのサントラということだけあって、全体的に劇的で普通の音楽アルバムとは一線を画している。



 ここは、やはり、
2枚目の表面(Side Three1曲目、マレー・ヘッドが唄った「One Night In Bangkok」を。オリエンタル・テイストのオーケストラ風の壮大なイントロ→ラップ(!当時新しかった)→ダンス・ポップ、という構成は、今聴いてもユニークで心地よい。

時には気持ちだけでも劇的に、元気にいきましょう。(TM)