2022/06/01

文学館のトンネル

 ゼミの建築施設見学で、早稲田大学の国際文学館を参加希望のゼミ生と訪問。入館には事前予約が必要という、一定の煩わしさがあるのにもかかわらず、館内は来館者でいっぱいだった。これは、村上春樹人気の影響なのかは、分からないところではあるが、この静かな賑わい性は非常に感心してしまう。

建築自体は、よくメディアで見かける、床を減築して3層吹き抜けにした本棚のトンネル状の空間が見どころである訳だが、その階段状の場所に座って、まわりにある本を取って読むという行為は、素直にいい感じがする。建築的には特に新しい発見がある訳ではないのだが、細部までソツなく設計されている様子は伝わってくる。少しキレイに仕上げすぎている感じが、好き嫌いが分かれるところかな。

 徐々に学生の活動の範囲も広がってきている。元気に、いろいろと吸収して欲しい。(TM