2021/12/30

Look Back 2021 その2

【※遅ればせながら振り返りUPします。しばらくしたら2021年に移動します。】

 昨日に引き続き、全く個人的なマイ・ベスト2021。今日は音楽編。今年もあまり新譜を手に入れることが少なく、もっぱら中古アナログレコードをボツボツとゲットしていたという次第。しかも新型ウィルスの影響でレコード屋も一時閉店していたので、その辺りも困ってしまった。ので、こちらもセレクトするのにかなり困った。

ということだが、2021年のマイ・ベストを選んでみる。

順番はこんな感じ。

 1位:『Van Weezer/ Weezer

 2位:『When You See Yourself/ Kings Of Leon

3位:『Seeking New Gods/Gruff Rhys

4位:『Sweep It Into Space/ Dinosaur Jr.

 5位:『Saturday Night,Sunday Morning/ Jake Bugg

 別枠:『’Til We Meet Again/Norah Jones

 今年はウィーザーは何と2作もリリースしたのだが(後、『OK Human』)、どちらかと言えば、オマケの方の盤。何せタイトルからして、ヴァン・ヘイレンをモチーフにしていて、中身も何となくパロディー感満載。だが、これが、いいのである。ヴァン・ヘイレンへの愛に溢れたギター・ロックが‘ささる’。この新型ウィルスの時代に元気をくれる名盤だ。

 2位はキングス・オブ・レオンの新作。あまりセールス的には振るわなかったようだが、LP2枚組の超力作。ポップさと骨太さを併せ持つ楽曲群は聴く者の苦悩を洗い流す、今年を代表するロック・アルバムといえるだろう。

 3位と4位はほぼ同列なのだが、90年代のグランジ・オルタナ時代のアーティストの健在ぶりが嬉しい限り。スーパー・ファーリー・アニマルズのフロントマン、グリフ・リースの新作は、ゆるやかなサイケ・ポップの不思議な魅力のある盤。北朝鮮の国境にある白頭山のビジュアルを描いたアルバム・ジャケットは秀逸。ダイナソーJr.の新作も素晴らしい。カート・ヴァイルが共同プロデューサーで参加しており、新しいエネルギーを注入しながら変わらない音楽がうまれている。

 5位はジェイク・バグの新作に。多彩なポップ・チューン満載の良盤。ダンス・チューンまで網羅しながら、新たな音作りをしている。A1曲目「All I Need」が最高である。

 後、オリジナル新譜ではないが、今年一番聴いていたのは、ノラ・ジョーンズのライブ盤(LP2枚組)。特に白眉は、D面最後のサウンド・ガーデンのカヴァー「ブラック・ホール・サン」。ノラ・ジョーンズとサウンド・ガーデンというこの取り合わせの妙、演奏も最高だ。

 いわゆるロック(ギター・ロック、といってもいいだろう)が流行らなくなって久しい。という訳でロック好きとしては肩身が狭くなってきているが、2021年はいいロック・アルバムがたくさん聴けた気がする。

 そんなこんなで2021年もたくさんのいい音楽に出会えた。さて、2022年はどんな音楽に出会えるでしょうか!(TM)