2018/02/23

MJ’s FES展

 川崎市民ミュージアムで開催中の、『MJ’s FESみうらじゅんフェス!マイブームの全貌展 SINCE1958』展を観る。まったく個人的な感想だが、世の中にはごく少数の本物の天才というのがいる、と思っているのだが、みうらじゅんは本当の天才だと思う。そんな思いを確認させられる展覧会。
 本人のコメントにもあるが、展覧会のキモは「展示されるその数」のおびただしさと、「一体、この展覧会は何なのか?」と感じさせるそのコンテンツである。そして展示が醸し出す雰囲気は、あくまでもユルい。会場(構成)のいい意味での中途半端さも、いい感じが出ていて素晴らしい。
 「誰からも頼まれることのない仕事」をまったくの自分だけの世界観でかたちづくるというのが、アートの神髄だと痛烈に感じさせられるし、継続こそ最も大切なこと、と改めてつくづくと認識させられる。やはり天才だ、と頷いてみる。(TM)