2022/08/09

設計演習2022前期

 大学の授業の前期が終わり、学生達は夏季休暇に突入。前期の授業の整理をしていたら、武蔵野大学2年生の前期の設計演習(授業名:「設計製図1」)の写真データが出てきた。

 今年度から若干授業プログラムを変えて、春期休暇中に1つ課題をドロップして、その成果をもって1回目の授業でいきなり講評会を実施する、というスタイルでやってみた。という訳で学生は前期中に計3課題に取り組み、最後に作品ポートフォリオをまとめる、ということになる。

 最終授業のポートフォリオ講評で、一つ興味深いことがあった。一番、教員の議論が白熱したのが、学生があまりに文章が書けていない、というポイントだった。最終成果の作品シートは基本的に図面や模型写真やスケッチパースなどのビジュアルがメインになる訳だが、作品のコンセプトなどを説明するために文章も記載する。その文章が、何を言ってるのか(書いているのか)分からない学生が一定数いて、「これは、どうしたものか?」という教員達の嘆きになっていった次第である。最終的には、「長編小説を読みなさい!」というアドバイスに帰結していく訳だが、なかなか頭がいたい話ではある。

 特にSNSが普及してからは、長い文章を読めない人が増えてきている事実を痛切に感じる(これは決して、若者だけに限らない話だと思う)。長編小説なんて、いわんやをや、である。

 そこで、担当教員がお薦めの本と映画を挙げて、学生にアナウンスすることにした。この夏休みに、是非いい本に触れて欲しい。ちなみに、現在小生は、『偶然の聖地』(宮内悠介著)(いわば、SF小説ですが)をポツリポツリと読んでいる。読了後には、またブログに書いてみます。(TM)