2014/06/17

人気のない公園と人の賑わいに思う


  この週末、かなり暑くなったが娘と善福寺公園に出かける。  いつもは人でにぎわっている公園に気味が悪いくらい全然人がいなく、「暑すぎるからかなぁ。。」と呑気に考えていたが、丁度、サッカーW杯の日本戦だった、ことに気づく。

 「お~、すごい。。。こんなに人いないのね。。。」と改めてびっくり。
 全般的にスポーツは好きなのでW杯ももちろん興味はあるのだが、それほど熱狂的にサッカーを追いかけているわけでもないし、何分テレビがない生活を送っているので、世間の盛り上がりに比べあまりピンときていない。それにしても、この一億総人口サッカー観るっていうのはすごいですね。何か観てないと非国民扱いされているみたいで嫌な雰囲気である。
 それにしても人がいない公園はノビノビとしていて気持ちいい。
 近年、学生の設計課題をみていて、だいたい地域活性化とか、賑わいとかを紋切り型にテーマにあげる例が多いので、それも不思議な感じがしている。人が多いことって、そんなに重要なことなのかねっ、て。人のいないノビノビとできる公園、人がまばらでゆったりとした映画館、ビールをのんびりと飲みながら観れる野球場。どれも素晴らしい、と思うんだけど。結局、経済原理だけで話をするから、人で賑わいつくらなきゃ、という強迫観念にとらわれているような気がするな。まあ、極論だけども。
 さて、個人的に一番最近サッカーの試合を生でみたというのは、15年前くらいの雨の国立。高校サッカーの決勝。あの国立に観客数は数えられるくらいの少なさという風情だった。寒さにブルブル震えながら、ワインの瓶片手にほのかに体内をポカポカさせながら気持ちよく試合を観ていたのを思い出す。あの時の優勝チームには今回のサプライズ選出で話題の大久保がいた。時は流れる。
そんなことを思いながら、週末の人気のない公園を堪能する。(TM