2014/06/11

フォーラムビルディングをみる

フォーラムビルディングの中にオフィスを構える企業の方にお願いをして、内部を拝見させていただく機会があり、学生20名程度を連れてお邪魔する。就業時間を終えてからの時間帯のため、夜の青山の街を外に見ながら実際に使われているオフィス空間を見れるのは非常に刺激的だ。


 この建築は構造体のシンプルな構成と細さ、そしていわゆる現代におけるユニバーサルなかたちを構成する詳細の質の高さ、というところが圧倒的で、まさに設計者の谷口吉生さんの面目躍如といったところ。特にペリメーター沿いの空調吹き出し口などのディテールは3mmm,5mmといったオーダーで構成されており、非常に素晴らしい。
 デザインの抽象化、ミニマム化といったようなメインストリームは、最近の流行りの建築ではあまり見受けられないが、建築の大切な要素に触れられる建築に、また触れるというのは大切なことだなぁ、と改めて感じ入る。学生はよく分からなかったかもしれないが、一生懸命窓際をみんなで見ている様は、なかなか微笑ましくてう、そして、何となくこっちもうれしい限りである。(TM)