2022/11/03

みの~れ祝20周年

 茨城県小美玉市の劇場、「小美玉市四季文化館」が、開館20周年ということで、記念式典にお招きいただき、馳せ参じる。

 組織設計事務所在籍時代に設計を担当したプロジェクトで、自分にとっては原点のような建築作品である。90年代あたりから住民参加型の設計ということが謳われ出し、その枠組みの設計事例としては、客観的にみてもかなり先駆的な試みだったと思う。住民参加型の設計も大変だった訳だが、設計監理者として、単身現地に住民票も移して過ごした2年間程は、何事にも代え難い経験だった。最後には、取組全体を書籍化(『文化がみの~れ物語』(茨城新聞社出版))するプロジェクトにも取り組み、執筆&編集をすることになったり、果ては、劇場のこけら落とし公演も住民参加型でおこなうということが決まり(公演名『田んぼの神様』)、その演劇にも出演する(!)、という無謀な活動までするということになった。とても濃密過ぎるあの頃を思い出してみると、本当に若い頃のパワーって、大事だなぁ、と感じる。

 さて、久しぶりに施設に足を踏み入れた訳だが、久しぶりにお会いする、みなさんの元気な様子を見られて感動する。そして、開館20年経って、丁寧に施設が利用されている様子がよく分かる。館でのプログラムもこの20年で広く深く展開できている様子を聞いていると、こちらも元気が出てくる。

 またこの次の20年での更なる発展を願うばかりである。何はともあれ、おめでとうございます。(TM