2022/02/01

天命反転

 三鷹にある荒川修作+マドリン・ギンズ設計の(集合)住宅『三鷹天命反転住宅』にステイする機会を得る。実は今回2回目の訪問である。前回は、この住宅に関して簡単な文章を書く企画があり、そのための現地視察という意味合いもあったが(ちなみに、既に原稿も入稿したのだが、企画全体がストップした模様で、日の目を見ることはないのかもしれない。。。)、今回は再度じっくりと空間を体験する機会となる。

 建築の界隈においては、アーティスト物としてみられている建築作品だが、やはり、他の建築とは明らかに一線を画していることは、改めて知覚でき、荒川修作が目指した「死なない方向に進むための」建築は、今後どのように新たな局面を展開し、新たな建築思想の実現へ向けていくのか、非常に興味深い。後、個人的には今回2回目ということもあり、前回はこの住宅でのステイにかなり疲れた印象があるが、今回は何となく元気をもらった気がする。いや、気のせいか。「死なない家」の本質が、もしかしたら少し分かり始めたのかもしれない。いや、やっぱり、気のせいかな。(TM)