2018/12/29

Look Back 2018 その1

 2018年もいよいよラストです。と、いうわけで例年、誰に頼まれる訳でもなく勝手にやってますが、全く個人的なマイ・ベスト2018を振り返り。
 で、今日は映画編。
 映画はまず映画館のスクリーンで観るべし、という主義。若いころ(学生時代)は本当にやることがなかったので、映画館に入り浸っていましたが、さすがにもうそんなに行く時間はなくなってしまっている。そんな中で厳選して観ているような感じと、いいながら何やかんやでおおよそ25本鑑賞した次第。今年のマイ・ベスト5はこんな感じ。
 1位『ワンダーストラック』/トッド・ヘインズ
 2位『ビューティフル・デイ』/リン・ランジー
 3位『ザ・アウトロー』/クリスチャン・グーデガスト
 4位『デッドプール2』/デヴィッド・リーチ
 5位『スリー・ビルボード』/マーティン・マクドナー
    『30年後の同窓会』/リチャード・リンクレイター
 1位は『ワンダーストラック』にした。それ程話題にならなかったような気がするし、トッド・ヘインズのコアなファンはあまり好きじゃない作品かもしれないが、映画全体のルックが非常に建築的(空間的)であり、途中で観ていて恍惚としてしまう程だった。色彩や音声などのズレが融合していく様はまさに映画然とした超力作だと思う。
 2位は『ビューティフル・デイ』。現代版『タクシー・ドライバー』という感じだが、ヒリヒリとする感覚の中に、絶妙なユーモア感がちりばめられた良作。何といってもホアキン・フェニックスの存在感とジョニー・グリーンウッドの音楽がいい。
 3位は『ザ・アウトロー』。正直あまり期待せずに(ほとんど全く話題にのぼらなかったし)B級アクション映画という枠組みで観てみたら、これが予想を覆しすごかった。アクション&クライム・サスペンスのリアリティの表現ということと、クライマックスの映画是全体の転換(これは賛否両極論あると思うが、僕は好き)の演出はすごい作品だ。
 4位はご存知『デッドプール2』。個人的には1作目に続きツボに入っているのでしょうがない。まさにライアン・レイノルズの涙無くしては観れない自伝映画(?)になっている。劇中のa-ha『テイク・オン・ミー』が流れるシーンで不覚ながら号泣。いや、a-haで泣かされるとは!
 5位『スリー・ビルボード』は非のうちどころがない文句なしの秀作。あえて言えば、非の打ち所がないところが、玉に瑕か(!)。『30年後の同窓会』も良かった。地味なせいか、リチャード・リンクレイター作品なのに東京上映がわずか数館なのは寂しかったが、俳優陣を含め映画のクオリティは素晴らしかった。
 この他、『ファントム・スレッド』(ポール・トーマス・アンダーソン)、『シェイプ・オブ・ウォーター』(ギレルモ・デルトロ)(アカデミー作品賞)、話題沸騰の『カメラを止めるな』、など選外にしたが、見応え充分だった。。
 という感じで、来年もいい映画に巡り合いたいですね。
 明日は音楽編、いきますよ。(TM)