2017/09/20

ニューロマンティック再来

 武道館へ。80年代を洋楽ロックで過ごした人々には好き嫌いはあるものの、ある意味、誰もが通過する存在があった。当時は、非常にアイドル的な存在で、男子としてはファンを公言するにはかなり恥ずかしい感じ満載だった。僕は87年に来日した時に、今は無き、阪急西宮球場に高校の同級生とライブ観戦に行った記憶が蘇る。そして、このバンドが40年近くも継続して活動をしているとは当時は誰もが思わなかっただろう。しかし、同時代の大多数のバンドはほぼ解散をしてしまった中(一線で残っているバンドはU2くらいか)、いまだ健在なのは改めて素晴らしいことだと思う。
 さて、ライブはナイル・ロジャースのシックが前座につくという、顎が外れそうな構成。ナイル・ロジャースのライブは賛否両論ある(シックの楽曲はほとんど演らずに、プロデュースしたヒット曲のオンパレード)かもしれないが、個人的には非常に盛り上がった。「レッツ・ダンス」(デヴィッド・ボウイ)と「ゲット・ラッキー」(ダフトパンク)は会場がえらい騒ぎになっていた。
 そして、本編。まずは、全然変わってないスタイル(容姿の方)に改めて小さな衝撃。そして、衰えないヴォーカル、及びライブ・パフォーマンス振り。
 セットリストは、最大のヒット曲を演らなかったり、日本で大人気のあの曲を演らなかったり、と不満はあるかもしれないが、それも新作がちゃんとあり、いまだ現役バリバリということの表現ということで許してあげよう。
 ライブ全編、及びライブ後の余韻も非常に楽しめるライブでした。メンバークレジットにオリジナルメンバーのギターリストはいない。しかし、問題ない。
 ロジャー・テイラー(Ds)、ジョン・テイラー(B)、サイモン・ルボン(Vo)、ニック・ローズ(Key)。そのバンドの名はデュラン・デュラン。(TM)