2015/12/30

Look Back 2015 その2

 昨日に引き続き、全く個人的なマイ・ベスト2015。今日は音楽編。
 今年は音楽メディアの購入は例年に比べて断然少なめ。理由ははっきりしていて、アナログレコードの置場が家になくなってきて、なかなかドッチャリと購入できなくなってきた、という物理的な課題があるのです。はい。
 という訳ですが、今年は数えてみると54枚のレコード&CDを購入。相変わらずアナログレコードとCDを並行して購入している。
 世間的にはCDの売り上げが、もう壊滅的らしく、ますます「どうなっていくのやら」という感じ。
 さて、2015年のマイ・ベストを選んでみる。
 実はベスト1候補作がアナログレコード(輸入盤)を現在注文中で、まだ届いていない!それはThe Fratellisの『Eyes Wide ,Tongue Tied』。現在、おそらく船便で輸送中。ので、残念ながらフラテリスは今回のランキングには入れていない。
 さて、順番はこんな感じかな。
  1位:『Still Got That Hunger/The Zombies
  2位:『Sometimes I Sit And Think,And Sometimes I Just Sit/Courtney Barnett
  3位:『Black Messiah/D’Angelo And The Vanguard
  4位:『Sound&Color/Alabama Shakes
  5位:『Crosseyed Heart/Keith Richards
  5位:『The Magic Whip/Blur

 今年は決め所がなく本当に迷った。正直1位と2位はどっちが上でも問題ないが、1位は何とゾンビーズ!新譜が音楽メディアでまったく話題になってないような印象だった(気のせいかな?)のでここで敢えて1位に。再復活してから着実にアルバムを発表しているが、新作も申し分ない力作。ゾンビーズらしくない、と言えばそうなのだが、力強いギターとピアノ(とコーラス)を中心に据えた楽曲軍は、どれも捨て曲のないクリエイティブなアルバム構成になっている。これを70歳すぎても演ってるのは、物でやはり素晴らし過ぎる。5位に入れたがキース・リチャーズも本当にすごい作品つくっている。キースの音楽の裾野の広さを思う存分に感じることのできる力作。改めて見るとゾンビーズのコリン・ブランストーン&ロッド・アージェントとキースがほぼ同じ世代で未だバリバリに現役というのも新鮮な感じがする。
 コートニー・バーネットは各メディアで絶賛の嵐だが、その評価に違わぬ傑作。一般的にニルヴァーナーやボブ・ディランと並べて評されているように見受けるが、個人的にはボニー・レイトの流れに位置づけられるような気がして、いい意味での破壊的なユルさがベックがデビューした時の衝撃に近いものを感じた。シングル「Pedestrian at Best」はベックの「Looser」と同軸だと思う。うむ。今後もコートニー・バーネットの展開はまさに楽しみだ。
 後はどれも、本当に差がなく順位は全く個人的に受けたエネルギー感でエイっと決めただけで、しかもどれも削ることができず6作品になってしまった。ディアンジェロは2/21、アラバマ・シェイクスは5/19、ブラーは6/19のこのブログで触れていますので、良ければそちらもご覧ください。
 後、今年は何といってもケンドリック・ラマー(『To Pimp A Butterfly』)の1年だった訳だが、個人的には何となく消化しきれずにランキングに入れれず。もっと歌詞カード熟読して熟聴しないとダメなのだろう。ジェフ・リンのELOやニュー・オーダーの新作も素晴らしかったし、久々のベル&セヴァスチャンも良作で、デュラン・デュランの新作も何とビルボードトップ10入り(!)した、ということで復活組もよかった。後は、ジム・オルークとウィルコの新譜も良かった。
 さて、そんな感じで2015年もたくさんのいい音楽に出会えた。さて、2016年はどんな音楽に出会えるでしょうか!(TM)