2015/12/16

設計演習講評会2015ラスト

 武蔵野大学3年生、設計演習最終課題の講評会。
 毎年恒例とはいえ、この講評会が来るといよいよ年末だなぁ、というモードに突入してくる。
 武蔵野大学は4年生に設計演習の授業がないので、これが授業としては最後の課題となり、後は卒業設計だけが控えることになる。3年生後期は僕も含めて5名の建築家によるスタジオ制(各建築家により異なる課題を出して少人数のスタジオのようなかたちでおこなわれる設計演習)での設計演習であり、他のスタジオの作品を観れるのはこの講評会しかないので、教員としても楽しみである。
 水谷スタジオの課題2015年度は、昨年度に引き続き『武蔵野市現代美術館』。敷地は吉祥寺にあるバウスシアター跡地。ということで、敷地が実際にバウス取り壊し後の工事中なので、ある意味ものすごくタイムリーなタイミングではある。
 さて、水谷スタジオの学生は4名が発表し、なかなか健闘。
吉祥寺の街の要素を取り込み細い街路が全体の展示空間を構成する美術館
特徴のある形態をした小さな展示室が分散配置する森の中の美術館
大階段で丘のような形状をとり美術館とシアターが相互に関係を持つ施設
象徴的な円形ヴォイドを中心にしながら、地下を巡り歩く幻想的な美術館
 と、いった具合に、それぞれ魅力的な案を完成させた。学生のみんなは本当にお疲れさまでした。
 講評会は先生方の熱心な講評が白熱し、13時スタートで20時半過ぎに終了。いつもながら長時間の講評はこっちも頭がしびれてくる。終わった後は、恒例の懇親会。そこで開放され、笑顔が浮かぶ学生たちをみていると、こっちも「おわったなぁ~。いよいよ年末やなぁ。」という気分になる。
 帰路が同じで、授業を一緒にしていただいている建築家のミリメーター宮口明子さんと吉祥寺ハモニカ横丁で軽くお疲れ様の一献。いい感じで打ち上げることができました。
さて、年内の大学のメインイベントがこれにて終了。毎年ながら、ここから年末に向けて怒涛の流れに。バタバタしながらも、焦らずにいきますよ。(TM)