2015/10/23

ゼミ旅行@沖縄

 弾丸のゼミ旅行で沖縄へ。4年のゼミ生メイルの実家が沖縄ということもあり、もう沖縄しかないでしょう!ということになった。
 生憎天候が最悪で僕が滞在している間は、沖縄らしい雰囲気は味わえなかったが、いろいろと沖縄建築にも触れることができた。那覇市民会館、聖クララ修道院、名護市庁舎、今帰仁公民館、といういわゆる名作系から、沖縄県立美博の新しいものまでを、ざ~っと見て回る。
 授業では時折、地域に根差した建築というテーマで話す機会があるので、名護と今帰仁といった象設計の作品に改めて触れて、その存在感を実感する。写真は今帰仁の様子。個人的には中々来れない場所にあるので、やっと来れた感が強い。実は建物がかなり老朽化しており、もう後数年ではないか、と施設の方からもお話を頂き、少し何とも言えない微妙な寂寥感を味わう。那覇市民会館でも施設の方から同じようなお話をお聞きした。これは建築というハードの宿命だが、スクラップビルド方式が当たり前の日本ではいかんともし難く、しかし、何とかならんかなぁ、我々も考えないといけない課題だよなぁ、と思い入る。そして、僕の師匠のお一人、内井昭蔵先生設計の浦添市美術館も観覧。これは不思議な建物だなぁ、と思う。本当に、いろいろな建築のかたちがあり面白い。
 旅の行程で、辺野古と普天間という現在話題の場所にもそれぞれ敢えて立ち寄ってみた。学生たちも色々と考えさせられていた模様。
 やはり、沖縄も奥が深い。(TM)