2014/12/29

Look Back 2014 その1

2014年もいよいよラストスパート。ということで、例年やってますが、全く個人的なマイ・ベスト2014をふりかえり。例年は書籍編、映画編、音楽編と3話(日)構成ですが、今年もあまりに余裕のない1年だったということもあり、読書はロクにできず。という訳で読書編は割愛ということで。ちなみに2014年も、新作の短編集『女のいない男たち』、エッセイで『小澤征爾さんと、音楽について話をする』、翻訳モノで『フラニーとズーイ』(サリンジャー)と『大いなる眠り』(チャンドラー)と村上春樹関係を読み耽る感じでした。
で、映画編。映画もあまり観る時間がないので、いい作品を厳選して観てる感じになってしまう。今年のマイ・ベスト3は以下のような感じ。
   1位:『グレート・ビューティ』/バオロ・ソレンティーノ
   2位:『6才の僕が大人になるまで』/リチャード・リンクレーター
   3位:『グランド・ブダペスト・ホテル』/ウェス・アンダーソン
リチャード・リンクレーターは鮮烈だった。12年間をかけて撮影した手法の面白さが先行している感があるが、何気ないシーンの集積であそこまでカタルシスを出すのは素晴らしい。でも1位はグレート・ビューティに。フェリーニへのオマージュバリバリの傑作。まさに大人のイタリア映画という感じは、今時の映画にはないテイストがバンバンにある。劇中で描かれるローマの景観が素晴らしい。まさに建築的。ウェス・アンダーソンも良かった。特にエンディングが好き。あの唐突な、今までのファンタジックなストーリー展開から一転するダーク感。それもひとつのカタルシスだ。と、いう感じで来年もいい映画に巡り会いたいですね。
ということで、明日は音楽編。もう少しまともなコメントにしたいと思います。(TM