2014/12/17

設計演習2014

  武蔵野大学の3年生の設計演習の講評会(写真は静かな感じに見えるが、実は提出間際の緊迫した時間帯。学生は最後の悪あがき中。)。武蔵野大学は4年生に設計演習の授業がないので、これが授業としては最後の課題となる。後は卒業設計だけが控えることになる。
  3年生後期は僕も含めて5名の建築家によるスタジオ制(各建築家により異なる課題を出して少人数のスタジオのようなかたちでおこなわれる設計演習)での設計演習であり、他のスタジオの作品を観れるのはこの講評会しかないので、教員としても楽しみである。
  水谷スタジオの課題2014年度は、『武蔵野市現代美術館』。敷地は吉祥寺にあるバウスシアター跡地。ということで敷地は昨年度までのサイトを若干アレンジし、課題の内容を劇場から美術館に変わったというかたちになる。ちなみに、他の先生方は授業開催が有明キャンパスに変わったということもあり、有明、月島、新木場、下北沢とバリエーション豊かで、ある意味東京の東から西まで分かれたかたちになった。
  さて、水谷スタジオの学生4名もなかなか健闘。
   ①吉祥寺の街のスケールや要素を活かし、小さなギャラリーが劇場を取り巻くように一体となっている美術館
   ②公園としてのサイトをつくり、その流動的な空間の中にアーティスト工房を配した美術館
   ③和の空間、寛ぎの空間ということをメインコンセプトにおき、大小さまざまな畳のスペースで施設をつなぐ美術館
   ④周辺地域の寺社に着目し、リニア―な展示空間が屈折しながら周辺のまちへ伸びていくような彫塑的な造形の美術館
 といった具合に、それぞれ魅力的な案を完成させた。学生のみんなは本当にお疲れさまでした。
  講評会も順調に進み、13時スタートで19時過ぎに終了。いつもながら長時間の講評はこっちも頭がしびれてくる。終わった後は、恒例の懇親会。そこで開放され、笑顔が浮かぶ学生たちをみていると、こっちも「おわったなぁ~。」という気分になる。
  帰路に就く途中で、授業を一緒にしていただいている建築家の大塚聡さんと笠置秀紀さんと阿佐ヶ谷でさらに一献。いい感じで打ち上げることができました。
  さて、年内の大学のメインイベントがこれにて終了。毎年ながら、ここから年末に向けてカウントダウンだ。バタバタするところですが、焦らずにいきますよ~。(TM)