年明け、いろいろなことが始まりだし、2026年のスタートを実感。
1月7日ということで七草粥をいただく。1年の無病息災、長寿健康、を願う意味合いがある。子どもの頃はピンときていなかったが、今はお正月で疲れた胃腸を休める効果、というのは非常~~に実感できる。まさに温故知新。
そうです、そして、元気にいきましょう。(TM)
水谷俊博建築設計事務所だより
昨日に引き続き、全く個人的なマイ・ベスト2025。今日は音楽編。今年もあまり新譜を手に入れることが少なく、もっぱら中古アナログレコードをボツボツとゲットしていたという次第。
後、最近超大手購入サイトで、輸入盤の購入がままならなくなってきて、おそらく今年No.1のディジョンの『Baby』がまだ手元に届いていない、という状況。
ので、セレクトするのにかなり迷ったのだが、2025年のマイ・ベストを選んでみる。
順番はこんな感じ。
1位:『1978:Revenge
of the Dragon』/ Jose James
2位:『Who Is The Sky? 』/David Byrne
3位:『Sunshine
Music』/ ALA.NI
4位:『Afim』/ Ze Ibarra
5位:『Butter』/ Cherise
1位は、ホセ・ジェームスの新譜。1978年のカヴァーがメイン(特にマイケル・ジャクソンの『ロック・ウィズ・ユー』の解釈は素晴らしい!)なのだが、オリジナル・ソングもそれを踏まえて秀逸!今年ずっと聴いている。
2位はデヴィッド・バーンの新譜。変わらず健在のバーン節。今年セレクトしたロック盤はこれのみ。いや、言う事無しです。
3位はアラ・二の10年振りの新譜。素朴な音づくりを緻密にした傑作。ニューソウルからボサノバまで射程にした純粋に楽しめるアルバム。
4位は、ゼー・イバーハの新作に。ブラジルの現代ポップス(?)の最新系と言えるアルバム。これも傑作。今作はバンド構成になっていて音も奥深い。
5位はシェリースのセカンドに。UK出身の現代のR&Bを聴かせる歌姫。スティービー・ワンダーの「マイ・シェリー・アモール」のカヴァーが素晴らしい。
そんなこんなで2025年もたくさんのいい音楽に出会えた。さて、2026年はどんな音楽に出会えるでしょうか!
よいお年を!(TM)
2025年もいよいよラストです。と、いうわけで例年、誰に頼まれる訳でもなく勝手にやってますが、全く個人的なマイ・ベスト2025を振り返り。
で、まずは映画編。
映画はまず映画館のスクリーンで観るべし、という主義。今年は夏休み明けから、いろいろとバタバタし過ぎで9月以降映画館にあまり足を運べなかった。と、いう数少ない観た映画33作品の中から、という感じ。
2位『テレビの中に入りたい』/ジェーン・シェーンブルン
3位『ワン・バトル・アフター・アナザー』/ポールトーマス・アンダーソン
4位『ルノワール』/早川千絵
5位『おんどりの鳴く前に』/パウル・ネゴエスク
5位『さよならはスローボールで』/カーソン・ランド
5位『ミーツ・ザ・ワールド』/松居大悟
(5作品に絞れず、5位を3作品に)
非常に個人的な話になるが(このブログでも散々書いているが(笑))、今年は年の始めの方に観た、『名もなき者』(ジェームズ・マンゴールド)がぶっ刺さり、大学の様々な課題をボブ・ディランにしまくり、学生たちを困惑させ続けた1年だった。と、いう経緯があるからという訳ではないのだが、今回はアカデミー賞関連のメジャー作品は、ひとまずまず昨年の作品として、選外にした。ので、『教皇選挙』、『サブスタンス』、『ブルータリスト』、『リアル・ペイン』、『シンシン』、『アノーラ』、『ロボット・ドリームス』等は、入れずに、上のような感じに。
『罪人たち』は、今年観た中で一番の激アツだった映画。簡単に言うと、前半『ブルース・ブラザース』で後半『フロム・ダスク・ティル・ドーン』(タランティーノ)という、文字にすると非常に奇妙過ぎることになってしまうのだが、映画の面白さを存分に味わえる傑作。そして、何より、音楽が素晴しい。そして、物語が終わった後の最後のシーンに、とある生ける伝説のあのミュージシャンが登場するのが嬉しい衝撃。観ていて思わず、「オォッ!」と静かにスクリーンに向かって発していた。合掌。
『テレビの中に入りたい』はとても不思議な映画だった。表現するのが難しい。物語全体がジェンダー・アイデンティティの葛藤がメタファーとして描かれている(多分)。基本的に登場人物の青春期が描かれているが、映画の展開が長い年月(いわば老後)まで描き切っているところがこの作品の白眉だと思う。最後のクライマックスは全く救いがないところが、逆に観る者に勇気を与えている、感じがする。若い人がどう感じるか非常に興味があったので、学生に激推ししてしまった(多分、観てないと思うけど(笑))。観終わった後に、何を描いていたかを語りたくなる作品。イコール、名作だと思う。
『ワン・バトル・アフター・アナザー』は、おそらく世間的には今年No.1の映画。我が敬愛するポール・トーマス・アンダーソン(PTA)の作品の中で史上最も分かりやすい映画、と言っていいだろう。そして大作感もあり、もう完璧である。そして、ジョニー・グリーンウッドが奏でるサントラと挿入歌のセレクトは最高の音楽体感もできる。IMAXでもう一度観たい作品。
『ルノワール』は、個人的には今年一番の邦画。何といっても主演の鈴木唯が演じる少女の姿が素晴らしかった。80年代が舞台になっており、その空気感の描き方も秀逸。何となく観る者に、何かを思い出させるような映画でありながら、最後のシーンで幻想的なヴィジョンにフッとジャンプする小さな劇的なファンタジー感が心を揺さぶる。
『おんどりの鳴く前に』はルーマニア映画。コーエン兄弟風のオフビートな日常が、ガラッとバイオレントな展開に持ち込み、観る者をグイグイ引き込んでいく。そして圧巻のラストが観る者を(ノワールなユーモアとともに)腑に落ちさせる。
『さよならはスローボールで』は、これまでもか、というくらいオフビートでスローな草野球映画。ほぼ何も起こらないのだが、それでも観る者を惹きつける描き方は他にない作風があり、もう唸るしかなく静かな衝撃を受けた。
『ミーツ・ザ・ワールド』もよかった。こういうエモい感じで、魅せていくのはかなり難易度が高いのではないかと(個人的には)思うのだが、そこは圧巻の杉咲花の演技が全てを回収していく。いや、素晴らしい。
後、子どもたちに付き添って、アニメ大作もいくつか(『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』など)観たのだが、『チェンソーマン レゼ篇』が素晴らしくて驚いた。そして、『落下の王国』のリバイバル上映(これも改めて観て、すごい作品と実感)にものすごい人出でビックリした。残念ながら、観たかったけど、『孤独のハイウェイ』、『みんなおしゃべり』、『無名の人生』を見逃したので、また再上映の機会を待ちたいところ。
という感じで、来年もいい映画に巡り合いたいですね。
明日は音楽編、いきますよ。(TM)
最後、おまけで、今回の江西省での新たな気づき。
同行していた留学生が現地での食事中に「日本の中華は、全く中国料理ではない!」と力説していたことである。
現地に行くと、なるほど、と納得する。ちなみに、今回赴いた江西省の料理、江西料理を日本で食べられるのは高田馬場に1軒だけ(!)、ということである。ちなみに、江西料理は、無茶苦茶、辛い。。。多分、日本で比較的食すことのできる、四川料理より辛い。
今回の旅程の中で、印象に残ったのは、清華村で食べた鯉(!)、と、楽平で食べた、唐辛子の唐辛子炒め(という、どんだけ辛いの好きなんですか?!という料理)。
いや、世界は広い。そして、日本の中華は日本料理なのである。合掌。(TM)
前の記事に引き続き、中国の第2弾。今回の中国で2つ程、新鮮な驚きがあった。一つ目は、中国によく行く人には当たり前のことかもしれないが、中国国内では現金を使わない!、ということである。本当に、びた一文、現金を使わなかった。中国国内ではGoogleもLineも使えないので、国内で使えるWeChatというアプリをダウンロードして準備していったのだが、どんな辺鄙な地方に行っても、スマホ決済ができる!のである。同行した華君に「このネットワークが整備されていない地域はあるか?」と聞いたところ、「もしかしたら雲南省の一部でまだ整備されていないかも、ですが、ほぼどこでもOKです!」とのことだった。いや、中国、おそるべし。今回の中国は3度目だが、前回の約18年前に訪れた時から比較しても、劇的に進歩している。日本はかなり、立ち遅れている感は否定できない。
ビックリしたもう一つは、現代建築が素晴らしかった!、こと。今回は、現代建築はそれ程射程に入れていなかったが、期せずして、景徳鎮で『御窯博物館』、上海で『龍美術館』、(両建築との中国国内の建築家が設計)を視察することができた(研究室のインスタに写真をUPしているので、そちらもご覧ください!)。いや、素晴らしかった。ある意味、どちらもモダニズムの延長上にある建築とみたが、現代のかたちにアップデートしたかたちで、しっかりとでき上っていた。しかも、中国の大きなスケール感でつくられていながら、破綻なくきっちりと設計されている建築の様子をみることができ、「日本の現在の建築が、ここまでつくり込めているだろうか?」と、感じてしまった。これも、もう、「ウムム。。。」、と唸らずにはいられないのである。いや、我々も頑張らねばいけませんね。合掌。(TM)
コロナ禍ということもあったせいで、そもそも海外へ行くのが16年振り!!、ということで、まずは切れていたパスポートを取りに行くところから始めなければいけなかった事実に少なからず衝撃。
そして、久しぶりの海外は少し緊張感をもちながら、ではあったが、共同研究をしている院生の華君の地元の中国江西省へ。華君が同行しているので、本当に楽な旅程となったが、建築と集落をいくつか視察する機を得た。
今回拝見した古劇台は、一番古いもので約400年前!の建物。中国の文献(日本で確認できるものは非常に数少ない)をみていくと大きく3つの類型に区別されるのだが、一応、各々のものを視察することができて、何となくだが、おおよそのあり方が分かってきた。現在においても、劇台は各所で整備されており、しかも古い様式のまま新築されている様子も分かった。
さて、後は、どれだけ現存する古劇台の資料を集められるか、にかかっているのだが、院生の頑張りに期待したい。まあ、こうご期待、ですね。(TM)