2021/04/19

ソング・トゥ・リメンバー

新型ウィルスの状況は変わらず。「まん延防止」対象の地域が増えてきている。映画『JUNK HEAD』が話題になっていて、本職は内装業という一人の男が、まったく映画の知識を学ぶことなく、ほぼ独力で、ストップモーションアニメを、7年間かけてつくりあげた、という作品。海外で評価されて、この度、逆輸入されたかたちのようだ。天才とは、「持って生まれた才能であり、人の努力では至らないレベルの才能を持った人」、ということを指すと思うが、想像を絶する努力を遂行できる、というのもある意味天才だ、と思わずにいられない。作家(ほぼ小生と同年齢!)の情熱、というか狂気の沙汰、を観ることに、僕たちは感動するのであります。はい。

と、いう訳で、天才の音楽をここで。スクリッティ・ポリッティのデビュー作『ソング・トゥ・リメンバー』。個人的には2ndの『キューピッド&サイケ85』(これも名盤)がオンタイムだったので、遡って聴いてきたという経緯があるが、聴いた瞬間、天才だ!、と衝撃を受けたのを想い出す。当時、マイルス・デイビスにも評価されるのだが、3作リリースした後、沈黙し(その後、断続的に2作ほど出す)、天才のきらめきだからこそ短かったのかなぁ、と感じ入る。A1曲目の「Asylums In Jerusalem」で。ゆる~い感じかつ、独特で極上のポップセンスに元気づけられる。天才ではまったくない僕たちも、ボチボチいきましょう。(TM)