2020/12/30

Look Back 2020 その2

 昨日に引き続き、全く個人的なマイ・ベスト2020。今日は音楽編。

 今年もあまり新譜を手に入れることが少なく、もっぱら中古アナログレコードをボツボツとゲットしていたという次第。しかも新型ウィルスの影響でレコード屋も一時閉店していたので、その辺りも困ってしまった。

 ので、こちらもセレクトするのにかなり困った。

 ということだが、2020年のマイ・ベストを選んでみる。

 順番はこんな感じ。

 1位:『Is Love Enough? / Stone Foundation

 2位:『Notes On A Conditionlal Form/ The 1975

3位:『Tempo Sem Tempo/Joana Queiroz

4位:『Fetch the Bolt Cutters/Fiona Apple

 5位:『All Rise/ Gregory Porter

  今年はストーン・ファンデーションの新作を1位に。LP2枚組だが、全曲素晴らしい。特にポール・ウェラーをフューチャーした楽曲がいい。安定したスキルに裏打ちされた楽曲群は、まさにこの新型ウィルス後の時に包み込むような安らぎを与えてくれる。

 2位は、実は1位とかなり迷った。1975の超力作(タイトルも相変わらずすごい)。これもLP2枚組だが、まさに現在のロックの進化系の象徴といえるだろう。海外の音楽メディアではあまり評価が芳しくないが、今年を代表するロック・アルバムといえるだろう。

 3位は、厳密にいうと昨年末リリースのアルバムだが、ステイ・ホーム中にかなり聴いていたのでここに入れさせていただく。現代ブラジル音楽のクラリネット奏者による新作。多重録音による円環的、螺旋的な音楽は、まさに癒しそのもの。

 4位はフィオナ・アップルの傑作。海外音楽メディアで年間1位の嵐。今年はこれとテイラー・スウィフトの「フォークロア」といった感じだろう。これもLP2枚組だが、A1曲目冒頭から名盤の風情がバッチり。そこからの展開が凄まじい。聴くのにパワーが必要なアルバム。また、そこがいい。

 5位はグレゴリー・ポーターの新作に。変わらない、安定感。楽曲のクオリティ。現代ではこのオールドスクーラー・テイストのアーティストも少なくなってきた感があるが、この時だからこそ聴くべき音楽、という感じがする。

 さて、そんなこんなで2020年もたくさんのいい音楽に出会えた。さて、2021年はどんな音楽に出会えるでしょうか!(TM)