2019/06/27

「ティーセレモニー」展

 先週で終わってしまったが、初台のオペラシティ・アートギャラリーで開催していた『トム・サックス ティーセレモニー』展を観に行く。というか、会期終了間際ギリギリ間に合った、という感じ。
 ド直球のワン・コンセプトの展示なのだが、非常にアイロニーとユーモアが爆裂している展示で、個人的にはハマってしまう。最近、こういう振り切った姿勢に触れると、安心感が生まれ、勇気づけられる。展示物を一通り見た後、映像作品をみるという順番で展示を巡ったので、展示物だけを見ただけでは分からない謎が解けていく、というその流れは良かったかもしれない。
 会場は意外と若い人たちが多くて、「まあまあ入館料も高いので、どうしようかなぁ。。。」と若干躊躇していた自分を少し反省。
 「洗練とはたゆまぬ純化と見直しである。(中略)すでにそこにあるものを発展させ、加えていく。もっとセックスを、もっとドラッグを、もっとヒップホップを-暗黙をあからさまにしながら。(中略)すべてにおいてその純粋さ、調和、静謐の感覚を維持しながら。」というパンフレットに掲載されている作家の言葉をかみしめ、大きく頷く。そして最後はこう締めくくられる。「茶道は死んだ。茶道は永遠なれ。」
言うまでもないが、「ロック⇒茶道」に置き換えられている。ロッケンロール。合掌。
(TM)