2017/12/30

Look Back 2017 その2

 昨日に引き続き、全く個人的なマイ・ベスト2017。今日は音楽編。今年も音楽メディアの購入は例年に比べて比較的少なめ。理由は昨年同様はっきりしていて、アナログレコードの置場が家になくなってきて、なかなかドッチャリと購入できなくなってきた、という物理的な課題があるのです。
という訳ですが、今年は数えてみると61枚のレコード&CDを購入。相変わらずアナログレコードとCDを並行して購入している。世間的にはCDの売り上げが壊滅的なのに加速度がついており、ますます「どうなっていくのやら」という感じ。個人的な感想だが、今年はロック・アルバムでいいのがなかった(そうでもないかな?。。。)。そこで、ジャズ系も含めて、ということで。
さて、2017年のマイ・ベストを選んでみる。
順番はこんな感じ。
 1位:『Colors/ Beck
 2位:『Carry Fire/Robert Plant
 3位:『The Passion Of Charlie Parker/Larry Klein(プロデュース)
 4位:『Vu ja De/細野晴臣
 5位:『ニマイメ』/Scott&Rivers
 別枠:『Baby Driver/O.S.T

 今年は、もう圧倒的にベックの新譜が最高だった。前作がグラミーのベスト・アルバム賞受賞作で、非常に内省的で繊細な作品だったが、今作はそれとはある意味正反対の、まさにポップ曲群の玉手箱。王道のポップスターがいなくなってきた昨今、ベックがついにこの境地に辿り着きつつある、と思わせる大傑作。2位はロバート・プラントに。2000年以降のソロ作品は、どれも外れ無の名作で、本作も素晴らしい。若いころは、ツェッペリンはジミー・ペイジのバンド、というイメージだったが、改めてロバート・プラントの偉大さを感じさせる。でもあまり評価されていないような。。。。3位からはロックではなくなってしまうのが、今年の寂しいところ。まあ、でも、良しとしよう。本作は、チャーリー・パーカーもののコンピレーションだが、ラリー・クラインの編曲の元、マデリン・ペルーやグレゴリー・ポーターなどの錚々たるヴォーカリストが参加していて聞きごたえ満点。楽曲を新たに構成しなおしてて、アルバム全体でひとつのコンセプトをつくっているので、こうなったらもうオリジナルと捉えてもいいのではないか、と思ってしまう程の良作。4期は細野さんのニュー・アルバム。カバーとオリジナルの2枚組構成になっているが、まさに細野節全開!で素晴らしい。CD自体のつくりこみも非常にアナログな感触がして、これもまた素晴らしい。5位に再び、ロックアルバムをあげた。これも企画モノだが、ウィーザーのフロントますのリヴァース・クオモとスコット・マーフィーによる、日本ポップスの再構築(しかも、歌詞も日本語)作品。ウィーザーの新作を入れずに、こちらを入れさせていただく。
 ここには挙げなかったが、コートニー・バーネット&カート・ヴァイルのコラボアルバム、ランディ・ニューマンの新譜(何と日本盤発売なし。やれやれ。。)、スティーヴ・ウィンウッドのライブ盤(ワオ!でも、こちらも日本盤発売なし(泣))も、傑作だったということにも敬意を表したい。それと、忘れてはならないのが、『ベイビー・ドライバー』のサントラ。映画の中の全ての楽曲を収録した、100分超、2枚組は一家に一枚、という感じ。
 さて、そんなこんなで2017年もたくさんのいい音楽に出会えた。さて、2018年はどんな音楽に出会えるでしょうか!(TM)