2016/12/21

設計演習講評会2016ラスト

 武蔵野大学3年生、設計演習最終課題の講評会。武蔵野大学は4年生に設計演習の授業がないので、これが授業としてはラストの設計課題となり、後は卒業設計を残すのみとなる。
 3年生後期は僕も含めて5名の建築家によるスタジオ制(各建築家により異なる課題を出して、少人数のスタジオのようなかたちでおこなわれる設計演習)での設計演習のかたちをとっており、他のスタジオの課題が見られるのはこの講評会だけなので、教員としても楽しみである。個人的には前日に胃腸炎でダウンしてしまったので、何とか気合で体調を直して講評会に臨んだ次第である。
 水谷スタジオの2016年度課題は『武蔵野市現代美術館』。敷地はかつてバウスシアターが存在していたサイト。丁度、現在、その地に新しい商業施設の開発がおこなわれていて現場工事がおこなわれているので、ある意味タイムリーといえばタイムリーな課題。
 水谷スタジオは5名が発表。
・小さなギャラリー展示とミニシアターがパッチワーク状につながる美術館
・象徴的な小劇場と商店街のような美術館のコンプレックス。
・細長い展示室がレベルを変えながら連続するリニア―な美術館
・子供が楽しめる大地の丘のような美術館
・大きな工房を街に開きながら展示室に誘う構成の美術館
 と、いう具合にそれぞれに魅力的な提案を完成させた。学生のみんなは本当にお疲れさまでした。
 講評会は13時過ぎから始まり、先生方の非常な熱心な指導及び講評があり、20時くらいに終了。長丁場になるので、さすがにこっちも身も心もしびれてくる。終了後、毎年恒例の懇親会へ。そこでは、一様に課題から解放されて、充実感と虚脱感を漂わせている学生たちの様子をみて、こちらもそこはかとなく静かに充実した達成感を感じることになる。
 例年そうだが、これが僕にとっての年内最後の学内のイベント。
 さていよいよ年末に突入するのであります。バタバタしながら、じっくりいきますよ(笑)。(TM)