2014/02/11

卒業設計ということ2013

武蔵野大学の卒業設計の公開審査会。武蔵野大では例年この審査会で卒業設計の順位が決まる(1位~4位まで)。先日少しブログに書いたが、今年度の作品が押並べて完成度が低いので、審査会も低調にならないか心配していたが、なかなか面白かった。最初の審査員の投票結果から3作品が通過し、議論のテーブルに上げる4作品目を選ぶ議論が特に興味深かった。
 卒業設計に関しては各大学特色があり、評価軸は異なる。武蔵野大学は今年の4年生が8期生という比較新しい学科ということでまだ多様な評価軸の中で動いている。これは、伝統のある大学にみられる保守性からはまったく考えられないことと思われるので、いい意味で捉えたいところである。さて、4作品目をセレクトするプロセスで、その評価軸をどこに定めるかということで、審査員の間で非常に多くの議論を経られ、これまでの学科の経緯や今後の方向性などもふまえた議論が伯仲する。そして意外なことに最終的には非常にプレゼンボードとしての完成度が低いと思われた作品が勝ち抜ける結果となった。僕個人的にはこの作品が、テーマ性、建築の建ち上がっている姿、提案の意味(社会性としての)、など総合的にみて一番評価していたので、プレゼンの未達感は目眩がするほど残念だった訳だが、最終的には浮かび上がってきたところに建築の力という面白さを感じた。最近少し考えている、骨太なデザインとは?、というようなことと少し繋がるのではないか、と思わされた。(この骨太のデザインに関してはまだ言葉がうまくまとまっていないので、また後日ブログに書きたいと思っている次第です。はい。)
 さて、最終的な結果は、議論で1位が議論で決め切れずに決戦投票に持ち込まれるという流れに。結果は1位が同率2作品並んだので、再度2作品で最終投票。今年度は審査員が8名と偶数だったので、その結果が何と!4対4で決着つかず。最後は審査委員長決裁という、なかなか幕が下りない的な楽しさもあり、オーディエンスはかなり盛り上がったのではないだろうか。研究室としてはゼミ生が1位、2位、4位に3名も入ってしまい、審査会の後半はほとんど馬群に沈む競走馬状態で、何もコメントできなくなる、という自分の不甲斐なさを露呈してしまい、若干猛省することとなってしまった。水谷研としては昨年に引き続き卒業設計2連覇、ということでゼミ生の中では静かに盛り上がっていた。この1年いろいろあったけど一大イベントが終了。4年生は本当におつかれさまでした。
 講評会後は恒例の大宴会。吉祥寺ハモニカ横丁のいつもの店でみんなの労をねぎらう。審査にご参加いただいた、建築家の大塚聡さんや、学科の伊藤先生も会に参加いただき、今日の審査会の話や建築の話、恋の話?などで盛り上がる。気づいたらまたもや日付が変わっていた。連日の講評会もこれでおしまい。さて、年度末に向かい加速していきます。(TM)