2022/05/23

熊谷守一美術館

 所用があり池袋方面に赴くことがあり、近くまで来たので、豊島区立熊谷守一美術館に立ち寄る。一度、訪れてみたいと思っていたのだが、なかなかチャンスがなく(中途半端に、近くもなく遠くもないと中々足が向かない、というパターン)、やっと訪問の機を得た次第。元々、画家の熊谷守一の自邸&アトリエだった場所に、美術館として整備した施設のため、とても規模が小さいのだが、建築としての魅力が半端ない。

 美術館という機能に関する点は置いておいたとして、建築に携わる者が観ると、なかなか興奮する(に違いない、と強く感じる)建築である。空間のスケール感、建築のテクスチャー、ほぼオリジナルに制作しているディテール、等々いわゆるモダニズム建築とは一味違った場を創りだしてるところが心地いい。その中でも建築やってる人が着目するのは、建具(窓)の在り方。基本的には、スチール建具なのだが、ガラス一枚(枠無し!)が縦すべり出しで開くようになっている。トイレの窓も同じ形式だったので、開けみて静かに興奮してしまった。

 こういう建築に出会うと元気が出る。そうです、元気にいきましょう。(TM