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2020/10/10

GOOD DESIGN AWARD 2020

 今年度のグッドデザイン賞の発表があり、「むさし野文学館」が受賞の運びとなる。

https://www.g-mark.org/award/describe/50996?token=jTIni7tmJ7

 最近良いニュースがまったくなかったので、自分としては本当に嬉しい限り。小さなリノベーション建築で、しかも住宅という用途ではないので、なかなか建築メディアで採り上げられない様子が窺えたが、日の目を見てよかった。審査委員の方々がしっかりと見ていただいている様子もうかがえ、感謝の念にたえません。

 小さな建築だが、研究室の学生と足掛け4年かけてのプロジェクトだったので、卒業生たちもこのニュースに喜んでいる。文学館、土屋忍先生はじめ、関係各位のみなさま、ありがとうございました。「むさし野文学館」の今後の活動展開も楽しみです。(TM)

2020/09/17

夏の講評会

 まだ暑い日々が続く。ベランダの小さな向日葵もきれいに咲いている。そして、まったく余裕がなく、ブログを更新できていない自分に反省。
 夏季休暇を利用して、武蔵野大学の2年生の設計演習(「設計製図1」)の授業を対面形式もオンラインと並行して実施していたが、ついに講評会を開催。開催するまでは様々なハードルがあり本当に大変だったが、何とか無事に終了できた。オンライン対応の授業で感じたことは、対面によるコミュニケーションとのヴォリュームの圧倒的な差である。やはりオンラインでは伝わる(或いは伝えられる)要素が限定されており、お互いがかなり神経を使わないと本当に薄っぺらいやり取りになってしまう可能性がある、ということである。そして設計演習の授業においては、いはんやをや、である。後、模型がいかに大切かを痛感する。模型から獲得できる情報量の大きさを改めて実感できた。今回は提出を任意にしたが、必須にすれば良かったと思わずにいられない。

 しかし、何はともあれ、学生諸君は頑張って作品を仕上げ、講評会が終わった時は一様に充実感を漂わせていた。さて、すぐに後期に突入する。今後の展開に期待するばかりである。(TM)

2020/04/16

「突撃隣りのスゴい家」

こんな状況だが、
「石神井台の家」が、本日、TV番組で放送の予定です

BSテレビ東京
「突撃!隣のスゴい家」
2020416日(木)2100
ちなみに写真は収録時の1コマ。(TM)

2020/03/23

年度の終わりと、卒業とか、雑感と

 武蔵野大学の水谷研14期生のゼミ生12名全員が卒業。新型コロナの影響で卒業式は中止(&謝恩会も中止)になったが、学位記を取りに来た卒業生たちが研究室に集まってくる。
 そうしたら、ゼミ生からサプライズで、本当に素敵なプレゼントをいただく。これで1年の疲れも吹っ飛びますね。ありがとうございます。学生諸君は改めて、おめでとう。4月からの新しい世界での活躍を期待したい。




 年度末のまとめの一環だが、大学では年度毎に学生の作品集を制作しており、今年度も巻頭あいさつのテキストを書くことになった。ちょっとフライング気味ですが、2019年度を振り返るということで、全文を以下に掲載させていただきます。
 さて、コロナの影響でそうなるか全く状況が読めないが、いよいよ来年度へ向けて始動しだす。(TM)

■2019年度学科作品集はじめに
 2019年度(今年度)の『卒業設計・卒業制作・卒業論文集 』も無事に完成しましたのでここにお届けします。工学部建築デザイン学科の作品集としては第2号になり、無事に発行できたことに感謝するとともに、学生諸君にも「おめでとう」という言葉を贈りたいと思います。
 と、この文章を書いているこの瞬間に、ラジオから世界最大の音楽祭典であるグラミー賞の受賞の様子が刻々とあがってきました。結果はご存知の通り、ビリー・アイリッシュの主要4部門独占、ということになりました。(と、ここで、どうせこの文章は誰も読まないだろうから、いっそのことビリー・アイリッシュ論を延々と書こうか、と頭をよぎりましたが、自制することにします。。。はい。)
 さて、受賞の際に、共同して作品をつくりあげてきた兄のフィニアス・オコネル(彼もすごい才能の持ち主です)のコメントが大絶賛でした。それは、「僕たちはベッド・ルームで曲を今でもつくっています。ベッド・ベッドルームで曲をつくっている子供たち、君たちも夢が叶うよ!」(以上、概略)と、いうものでした。まさに、今の(これからの)時代を表象しているコメントで、時代が変わることを感じさせられます。
 ビリー・アイリッシュの特徴は、その楽曲の素晴らしさもさることながら、すべての自分の表現を自分自身でおこなっていることにあります。まさにDIY(自分(たち)自身でやること)です。曲づくりや録音を自分のベッド・ルームでおこないアルバムを制作する他、自らのファッション(グラミーにも体のラインが出ないダボダボの服で登場したことがニュースになっていました(通常、女性アーティストはそのフェミニンな魅力を強調するファッションが慣例なため))、アルバム・ジャケットやツアー・グッズのデザイン、楽曲PVの制作、巨大なフォロワーを抱える自身のSNSの管理などを含め、あらゆる方面から自身のプレゼンテーションに関して徹底的に自分でおこなっています。言い換えれば、自分をコントロールするようなマネージャーや既成の枠に嵌めようとするレコード会社を拒絶し、挑戦している、ということです。なので、常に新しいサウンド(&イメージ)を発表し続けています。
 そして、彼女はまだ18歳です。学生諸君の誰よりも若いです。
 ビリー・アイリッシュが発するメッセージは、「地に足をつけ」ながら「オリジナルであること」、であると個人的には感じています。この卒業研究は、まさにみなさんの試金石です。さて、みなさん、18歳には負けてられないぞ!次はみなさんの出番です。そして、50歳の自分もいい建築創りつづけるぞ。。。と肝に命じながら、卒業生みなさんの今後のご活躍を期待しています。(TM)

2020/03/14

宇和島~高知へ

 新型コロナが猛威をふるい、その対応関連で、かなりバタバタする。すでに、さまざまな行事が中止になり、この後の先行きも不透明だ。年末くらいからカメラの写真データがたまってきたのでそれを整理していて、今の時点だと完全に開催できなかったトピックに関する写真を、眺めている。

 少し時間が経ってしまったが、2月の中旬に研究室の学生と建築視察に、宇和島と高知(双方そこそこ距離があるが)に赴く。
 その主なラインナップは、木屋旅館(設計:永山祐子)、梼原図書館(設計:隈研吾)等の隈さん設計群、坂本龍馬記念館(設計:ワークステーション)、藁工ミュージアム(設計:竹原義二)、やなしたかし記念館(設計:古谷誠章)、という感じ。
 宇和島も高知も過去に一度訪問したことがある土地なので、その頃のことも若干思い出してみる。各建築を観ながら、日本中のいろいろな場所に建築が建っていることを実感し(まあ、当たり前のことなのですが)、この先、どのような建築が良い建築なのかを考えさせられる。そんな四国の道中でした。(TM)

2020/02/20

バッハ×建築inルツェルン(スイス)

バッハ×建築「J.S.バッハの家」の日本初上演は神戸(兵庫県立美術館)でしたが、実はその直前の2月6日が世界初上演でした。場所はスイス・ルツェルンです。ルツェルンは、ピアニストの加藤哲子さんが現在住んでいる都市で、「J.S.バッハの家」のために素晴らしい会場ノイバード(neubad)を用意してくださいました。
 元市民プールだった施設を文化施設として活用しているノイバードで、タイル張りのプールの底にピアノを置く(もちろん水は抜かれています)という、考えるだけでもわくわくする楽しそうな空間です。実際、背景の巨大スクリーンに映し出される映像が、私が考えていた以上に素晴らしく演出されて見え、正直なところ、私も度肝を抜かれました。
 客席はというと、もともとプールの底が階段状に作られている部分を利用していて、そこにビニールシートをかけただけの、決して座り心地の良い客席ではないのですが、会場は満員御礼。多くの来場者からこのバッハと建築のコラボを楽しんだと感想をいただきました。それも、この会場でできたからこそ、と、建築の楽しさを身をもって感じています。
 この「J.S.バッハの家」の家は、実際にはまだ建っていませんが、今のところは、どこへでも運んでいけるポータブルな家です。というわけで、またどこかで「J.S.バッハの家」にご招待することがあるかもしれません。その時は、是非加藤さんの素晴らしい演奏をゆっくり楽しんでいただけたらと思います。


撮影:アルトゥール・ヘベリ
Arthur Häberli, Fotographie

2020/02/19

バッハ×建築in神戸

 バッハ×建築~ゴールドベルク変奏曲「J.S.バッハの家」の神戸公演では、多くのお客様にご来場いただき、無事に作品をお届けすることができました。
 実は、当日の開演を迎える直前まで、思いもよらないハプニング(加藤さんの帰国便が1日遅れ、さらに荷物が届かず、ドレスが当日の朝やっと届いた!など)があったり、想定していた通りに運ばないことがあったりして、舞台裏は慌ただしかったのですが、「始まったら、最後まで走るよ。」と加藤さんと確認して臨んだ本番は、最後まで絶妙なコンビネーションで息をぴったり合わせることができました。今は、やり切ったという達成感があるとともに、演奏中のクォードリベットの盛り上がりを経て最後のアリアへ向かうあたりから、もうこれで終わってしまう(しまった)という寂しさがこみあげてきて、今に至っても少々複雑な心境です。
 音楽と建築の関係性を問う試みに興味はあるけれども敬遠していた私を、思いがけず誘い込んでくれた加藤哲子さんと、こうして一つのことを成し遂げられたことにただただ感慨を覚えています。
 哲子ちゃん、本当にありがとう。そして、スイスから全力でサポートしてくれたルエディこと、ルドルフ・ベック、心から感謝しています。
 私たちの作品制作は、多くの方に支援していただきました。ここにその方々を紹介して謝意を表します。
ペーター・キュヒラー(ドイツ語訳)
ワルター・キュヒラー(ドイツ語訳・建築)
渕上朋子(水谷俊博建築設計事務所)
浅川竜成(武蔵野大学大学院)
井上遼(武蔵野大学) (敬称略)
 最後に、パートナーの水谷俊博には心配をかけたかもしれないけれど、時折り1~2個のアドバイスを言葉少なにポツンというだけで、あとは好きなようにさせてくれたこと、これが効果絶大でありがたかったです。子供たちには私の緊張が伝わって心配をかけたようで申し訳なかったけれども、母さんが少々苦しみながらも最高に楽しんでいた姿を見てくれていたらいいなあと思っています。

2020/02/03

バッハ×建築~ゴールドベルク変奏曲

来たる2月15日、兵庫県立美術館(神戸)にて、美術館の調べ「バッハ×建築」というイベントを開催します。
スイス在住のピアニスト加藤哲子さんが演奏するJ.S.バッハの『ゴールドベルク変奏曲』と、私たち水谷俊博・水谷玲子が同曲から想起する建築デザインとのコラボレーションです。ピアニストの加藤哲子さんとは幼なじみで、数年前に彼女が東京・両国で開いた演奏会で30年ぶりぐらいに再会しました。その時「いつか一緒に」と声をかけてもらったことに端を発する構想が、こうしてご覧いただけることになりました。加藤哲子さんはピアニストとして精力的に活動をされているのはもちろん、ヨーロッパ各地を回って活動する傍ら、建築にも関心を広げて音楽と建築との相性の良さを感じ取り、このプロジェクトのきっかけとなった提案をしてくれました。緻密に、巧みに、ユーモア豊かに構成される『ゴールドベルク変奏曲』を、演奏と並行して建築デザインでも表現し、お楽しみいただけたらと思っています。
また、加藤哲子さんは、テノール歌手ラファエル・ファーブルとのリートデュオとしても、情緒豊かな歌曲を作ってこられた素晴らしいピアニストで、彼女の素敵な演奏とのコラボレーションを私たちも楽しみにしているところです。
是非、会場でライブ演奏をお楽しみください。
2月15日(土)14時~ 兵庫県立美術館(神戸) 
 
こちらのイントロダクションもどうぞご覧ください。

2019/12/28

卒業設計審査会2019(年度)

 先週末の話になるが、3年生の設計演習の講評会の3日後に更なるメイン・イベントが到来。さて、武蔵野大学の卒業設計の公開審査会。疲労のため体力は限界。ここは気合で乗り込むのみ。
 昨年度までは年内に1次審査でファイナリストを選定し、年明けの作品展の期間に合わせてそのファイナリストによる2次公開審査をおこなう流れだったのだが、今年度はそのプログラムを改変。午前中に全員のポスターセッションをおこない、1次審査によりファイナリスト選定。午後に2次の公開審査会をおこなう、という1日で全てが決まる流れになった。
 午前中の1次審査で10名の学生を選定し、最終審査で発表をおこなう。例年そうなのだが、発表&審査で最初考えていた作品評価に関しても、いろいろと考えも変わってくるのでその点は興味深い。
 1400にスタートし学生の発表に続き、公開審査会に突入。今年も審査員の先生方、12名という大所帯で開催(しかも、公開で!)するので、これがなかなか審査会の運営上の難易度を上げている。
 最初に投票をおこない議論に入る。今年の結果は10作品のうち得票が多い5作品と少ない5作品にはっきり分かれるかたちとなった。
 得票の多い5作品に絞り、各作品に関して各審査委員が講評をしていく。例年と比べ、審査の時間設定が短かったため、なかなか議論が深まっていかなく若干時間切れ感も残しながら、作品の順位までを合議で決定することができずに最終の決選投票へ舵を切る。と、文章で書くと平坦な感じになるが、このあたりで既に夜の7時前。5作品の中でも比較的得票が多かった3作品の勝負になるかな、と予想したのだが、予想通りその3作品を軸にして順位が決まった。1位から4位(武蔵野大学は4位までが優秀賞)はある意味、順当といえば順当な結果となった。
 水谷研からは、3名が最終審査会に臨み、ヤマジが次点(武蔵野大学は4位までが優秀賞なので5位)ということで涙をのんだが、マァコが見事1位(最優秀)を獲得。アユが2位(優秀賞)と大健闘だった。重ねてになるが本当にお疲れさまでした。審査する側もどっぷりと疲れました。
 終わった後、全体の懇親会をおこない、学生も(ついでに教員も)一様に「1年が終わった感」をにじませながら、学生の作品をツマにいろいろと話をする。
 個人的な感想としては、今年は例年に比べてレベルは高かったような感があり良かったと思う。入賞者は年度明けに学外へのコンテストに進むのでしっかりとブラッシュアップして臨んで欲しい。
 学生たちには、卒業設計は卒業後も自身の語り草になるので大切にして欲しい、というようなことと、最近ライブを観たときにジャズミュージシャンの菊地成孔氏が言っていた、「自分の信じている神を信じろ!」(詳細は省きますが、決して宗教的な意味合いはありません。「神」の所を「魂」にしてもいいかもしれません。)をメッセージとして伝えて、長い一日が終わる。
 さて、いよいよ年度末も佳境に突入。(TM)

2019/12/27

設計演習講評会2019ラスト

 武蔵野大学3年生、設計演習最終課題の講評会。武蔵野大学は4年生に設計演習の授業がないので、これが授業としてはラストの設計課題となり、後は卒業設計を残すのみとなる。
 3年生後期は僕も含めて5名の建築家によるスタジオ制(各建築家により異なる課題を出して、少人数のスタジオのようなかたちでおこなわれる設計演習)での設計演習のかたちをとっており、他のスタジオの課題が見られるのはこの講評会だけなので、教員としても楽しみである。個人的には年末のバタバタで体力は限界ながら、何とか気合で講評会に臨んだ次第である。
 水谷スタジオの2019年度課題は(例年とそれ程変化なく)『武蔵野市現代美術館』。敷地はかつてバウスシアターが存在していたサイト。例年は発表者をセレクトする訳だが、今年度は履修者が全体で少なかったので、水谷スタジオも4名全員が発表できた。

 ・波型の大きな木造部材によりゾーニングをおこない街に開放する美術館
 ・スラブの積層で全体を構成し、彫刻を展示する、丘のような公園美術館
 ・既存の商業施設をリノベーションし、地下に新たな展示機能を創出する美術館。
 ・吉祥寺の街の要素を取り込み、様々な展示室が可変しながら一体的に連続していく美術館

 と、いう具合にそれぞれに魅力的な提案を完成させた。学生のみんなは本当にお疲れさまでした。
 講評会は13時過ぎから始まり、先生方の非常な熱心な指導及び講評があり、20時くらいに終了。長丁場になるので、さすがにこっちも身も心もしびれてくる。終了後、毎年恒例の懇親会へ。そこでは、一様に課題から解放されて、充実感と虚脱感を漂わせている学生たちの様子をみて、こちらもそこはかとなく静かに充実した達成感を感じることになる。
 例年はこれが僕にとっての年内ほぼほぼ最後の学内のメインイベンなのだが、今年はこの後すぐに卒業設計の審査会が控えている。さていよいよ年末に突入するのであります。満身創痍(とは、ちと言いすぎか?!)になりながら、じっくりいきますよ(笑)。(TM)

2019/11/07

クイーンの家

武蔵野大学3年生の後期、設計演習(授業名:設計製図4の第1課題の講評会を開催。この授業は、僕を含め5名の建築家の先生と一緒に運営する、スタジオ制の設計演習。水谷スタジオでは例年、第1課題ではスーパースター(ロック・アーティスト)の家シリーズの課題を提示する。もうこれも15年目(!)に突入。非常にコンセプチャルな課題で、学生にとっては非常に難しいと思うけど、頭をグルングルンさせ普段とはまったくちがう脳味噌の使い方をして思い切り頑張って欲しい、と例年思っている。今年度は昨年の大ブームもあったということで、超メジャーバンド「クイーン」を投下。個人的にはクイーンはこの課題に出さないつもりだったが(決して嫌いなバンドではありません。念のため。ただロック史上における位置取りが非常に微妙なので敢えて敬遠していた、ということです。はい。)、これだけ社会的に話題になったらいくしかないだろう、という感じ。意外、というか、当たり前のように学生世代の人たちにとっては、全く未知の存在のようで(これだけ映画がヒットしたというのに)、いささかズッコケ気味で授業に臨む。約3週間の短いスパンだが、履修者4名(今年度は設計演習の履修者の数が異例のm少なさ!)が課題に取り組み、44様のそれぞれ面白い提案が完成した。
 基本的に正解(らしきものも含む)がない課題なので、学生も困惑するが、講評する教員もいつもと違う所に頭をもっていかなければいけないので、講評会はいろいろな先生方の意見が聞けて、こちらとしても面白い。さまざまな技術や技能がどんどん展開していくこの世の中なのだが、最後は手描きのスケッチや絵が、まあまあパワーを持つということを今年も感じさせられて(もちろん、これは良いと思っている訳だけど)こういうのも大切だよね、と、完全に自己満足(及び、自己弁護(!))しながら講評も無事に終了。
 さて、課題全文を下記に流します。講評会の翌週は恒例の第1課題の打ち上げ&第2課題決起会@吉祥寺の歓楽街。学生諸君には第2課題も健闘を期待します。(TM)

■課題:「Queen のいえ」
 「スーパースターの家」シリーズの第15弾の課題は、ロック史上において世界中で絶大な人気を誇るロック・バンド、「クイーン」である。2018年に公開された映画『ボヘミアン・ラプソディ』[1]が日本国内を含め、全世界で大ヒットしたのは記憶に新しい。
 やや私見ではあるが、クイーンの音楽のカテゴライズは難しい。クイーンがデビューしたのは1973年。一時期イギリスのロック(ポップ)ミュージック・シーン、特にハード・ロックはレッド・ツェッペリンのデビュー時と比較して低調とされていたが、ハード・ロック第2世代として出現してきた代表格がクイーンである[2]、というのが通説ではある。が、70年代初めからムーブメントを起こしていたグラム・ロックの括りに見なされている場合もみられる。デビューアルバム『戦慄の女王』は既存のハード・ロックの形式から脱し、今までにないような奇妙な、そして新しいヘヴィーさを纏ったスタイルを確立させた。その後、『クイーン(74)、『シアー・ハート・アタック』(74)、『オペラ座の夜』(75、「ボヘミアン・ラプソディ」収録)、『世界に捧ぐ』(77、「ウィー・ウィル・ロック・ユー」「ウィー・アー・ザ・チャンピオン」収録) 等立て続けに名盤をリリース。80年代に入っても『ザ・ゲーム』(80、ファンクの影響)、『ザ・ワークス』(84、原点回帰)等を発表し絶えず大きなセールスを獲得しながら一線で活躍し、独自の音楽性を展開していく。91年フレディ・マーキュリーが死去してからも、残りのメンバーとゲスト・ヴォーカルをフューチャー[3]したかたちで活動は断続的に続いている。2020年に来日コンサートも開催予定であり、そのブームは現在も継続していると言える。
音楽の特徴は、メロディのもつキャッチで緻密な美しさ、メンバーが奏でるコーラスのハーモニー、ギター音をダビングすることによりうみだすギター・オーケストレーションというヘヴィーで厚く多様な音質、特異なメロディパターンをもつリズム・パターン、等が挙げられる。技術的に非常に高いものを持っている各メンバー各自が、自分のサウンド・ポリシーを持ち全員が作曲し作風もそれぞれ異なるため、音楽のバリエーションの多様さが大きな魅力となっている。
もともとこの課題のオリジナルは『わがスーパースターのたちのいえ』[4]というコンペの課題である。今年度は、その『スーパースター』という像をどうとらえられるかということを、世界中で人気が認められるロックバンド、クイーンの存在を冠して考えてもらいたい。
課題へ取り組む糸口は、数多ある。クイーン自体のポピュラリティ、フレディ・マーキュリーのファッションなどを含めた先駆的なパフォーマンス、自ら楽器をつくるブライアン・メイの音への探求、ライブ・エイドのパフォーマンス、或いは『ボヘミアン・ラプソディ』の組曲性、ロック史が激動する70年代~80年代~現在という時代性、各々のメンバーや楽曲群、歌詞等など。
課題は、例年通りの前置になってしまうが、様々な社会性や文化性を持ったバンド(今も一応、現役)、クイーンという音楽グループの住まいを設計することではない。音楽という世界を通して創造をしているクイーンの拠り所としての概念(→空間)はどのようなかたちで表現することができるのか、時間や空間を超えた構想力豊かな提案を期待している。

[1] クイーンの結成から1985年のライブ・エイドでのライブ・パフォーマンスまでを描いた伝記映画。監督の後退などもあり映画批評家の前評判は分かれたが、主演のラミ・マレックはアカデミー賞主演男優賞を受賞するなど各賞を受賞する等一定の評価を受けた。
[2] エアロスミス、キッスと並び御三家との説がある。この後、ヴァン・ヘイレン、デフ・レパード、80年代のボン・ジョビへの流れ。
[3] ポール・ロジャース(20042009,アダム・ランパード(2012)を起用。単発のパフォーマンスでは、エルトン・ジョンやジョージ・マイケルの客演が有名。また、デヴィッド・ボウイと共作演をおこなった「アンダー・プレッシャー」(81)のヒットがある。
[4] 1975年の新建築の住宅設計競技の課題。『わがスーパースターのたちのいえ』。審査委員長は磯崎新。そしてその結果は。。。ほとんどが、海外の提案者が上位をしめた。磯崎はその審査評で「日本の建築教育の惨状を想う」というタイトルで、日本人提案のあまりの硬直化した状況を嘆いている。さらに相田武文が「犯されたい審査員を犯すこともできなかった応募者」という講評をおこなっている。今で言うところの「草食系」である日本人建築家の提案の惨状をみて「磯崎が新建築コンペにとどめを刺した」と評している。

2019/06/24

「神話機械」展

  アーツ前橋(設計:水谷俊博建築設計事務所)で開催中の『やなぎみわ 神話機械』展へ、ゼミ生12名を引率して施設見学にうかがう。それにしても、展示のコンテンツが素晴らしくて静かな驚き。さすがに現代美術を代表するアーティストということもあり質&量とも見ごたえ充分。地下の一番大きなギャラリー(6)に展示されている、モバイル機械の演劇(?)的な展示は、本当に楽しめた。学生は若干ポカンとした雰囲気もあったが、それぞれに刺激を受けたようで、何かしら自身の卒業研究の糧にしてもらえればと思う。
 前橋の後、高崎方面へ移動して、群馬県立近代美術館(設計:磯崎新)をみる。比較するのはおこがましいが、展示室の構成やヴォリュームがまったく対極的な2つの美術館を体感できるので、この流れは良い、と勝手に納得。改修したばかりの隣接した県立歴史博物館(設計:大高正人、改修:日本設計)も観る。
 東京に戻り新宿で打上げ。前期も後半戦に差し掛かってきたので、学生の益々の奮起を期待するばかり。(TM)

2019/06/05

設計演習最後の課題(2019):原美術館

 武蔵野大学の3年生の設計演習第1課題の講評会。今年度の履修学生数が多く、いい作品を期待していたが、いい作品のヴォリュームはほぼ例年通りという感じを受けた。非常に難易度の高い課題だが、振り切ろうと思えば振り切れるタイプの課題なので、例年数点、実現性を超えた面白い案が出てくる傾向がある。そう意味では今年度はリアリティ重視の傾向が見受けられ、無条件で面白い(或いは変なorカッ飛んだ)案はなかったのは少し残念。まあ、社会全体が横並びになってきている感はあるので、そんな時代に学生にいろいろと期待するのは酷なのかもしれない。が、やはり期待せざるを得ない。第2課題の爆発を願うばかり。
 さて、実はこの課題は最初につくってから15年目を迎える学内では史上最古の課題だった訳だが、教員(私)の都合と、原美術館も閉館が近づいているということもあって、今回が最後という運びになった。個人的には非常にいい課題だと思っているので、いろいろと(例えば1期生の時は、大変だったけど、学生の熱量が半端なく面白かったなぁ、、とか)思いだすこともあり感慨深い。原美術館への敬意も表しながら、課題全文を下記に記します。もうこの課題が、学内に流れることはない。(TM)

■課題:「次世代のミュージアムの設計」
 東京都心の小ミュージアムを素材として次世代の新しい美術館像の提案を今回の課題とする。計画地は品川区の原美術館。1938年建築の旧原邸を改装し、現代美術専門館として開館。海外の美術館と協力し秀作の展示を行っている日本では数少ない現代美術の専門美術館の草分け的存在である。この原美術館の改築ということを課題の目的としたい。
 前提としてこの美術館の現在存在する意味やあり方を建築のもつ歴史もふまえて十分に吟味してもらいたい。原美術館としての存在意義をどう捉えるかということを最初のステップにして計画の構築をしてもらいたい。
それをふまえて新しい美術館像のあり方を提案してもらいたい。計画においては、現存する美術館を保存するかたちでの提案も可能だし、まったくゼロにしてしまって新しい建築を計画することも可能である。また、既存の一部空間や機能を保存あるいは移築して計画することも可能である。
また建築の計画とともに、美術館のソフトについてもコンセプトを示してもらいたい。建築のハードとソフトは一体で存在するものである。美術館がどのようなものを発信(あるいは受信するのか)ということも提案してもらいたい。
計画においては周辺のまちや環境へどのように関わるかということへの提案は大前提である。ハード、ソフト、環境が一体となり社会へ発信していく、新しいかたちの美術館像の提案を期待している。

2019/05/28

『しーん。』展

 アーツ前橋のコミッションワーク(常設展示作品)でお世話になった、現代美術家の山極満博さんが、小海町高原美術館(設計:安藤忠雄)で展覧会を開催されているので、観に行く。なかなか公共交通機関の便が大変なところなので、辿り着くのに一苦労。車で行けばいいのだろうが、地域の在来線やバスに乗っていくプロセスが好きなので、できるだけ車は使わないことにしている。
 そして、会場に着いたら、何と、山極さんご本人が会場にいらっしゃって、ビックり!久しぶりにお会いできて、しかも自身の展覧会のお話を聞きながら展示を観る、という非常に贅沢な時間を過ごす。
 展示自体は、山極さんの世界観で満たされており、ここ最近観た展覧会の中でもかなり素晴らしい、と感じた。いわゆる作品を制作するという作家性を排して反転した形で作品を提示し、しかも展示する場(美術館という建築)に深くそして静かに寄り添うかたちの展示は、こちらの頭が刺激される。いや、かなり面白くて、遠くまで来た甲斐があったなぁ、と山の中の美術館で感じ入るのでありました。(TM)

2019/03/18

「アーチの森2018」掲載

 武蔵野大学水谷研で設計、施工をした、仮設木造建築作品、『Lamp It Prose-アーチの森2018-』が雑誌「建築と社会」20192月号に掲載されました。

 学生にとってもこういう風にメディアに掲載されると、励みになってモチベーションもあがっていく。
 今後の活動も乞うご期待。(TM)

2019/03/14

但馬~丹後~播磨へ

 少し時間が経ってしまったが、所用があり、兵庫県の北方面、西方面とちょっとだけ京都北方面に赴く。
 もちろん建築も観る訳だが、その主なラインナップは、植村直己冒険館、但馬国府国分寺館(以上設計:栗生明)、豊岡文化会館(設計:増田友也)、安野光雅館、木の殿堂、姫路文学館(以上設計:安藤忠雄)、書写の里美術工芸館(設計:宮脇壇)、という感じ。
 中でも予想以上に良かったのは、木の殿堂。丁度、季節的に雪の中をかき分けて施設にアプローチしなくてはならない折ということもあり、その実体験も効いている。後は雑誌で見ていたよりも(これは、確か自分が学生時代後期に竣工した建築)かなりスケールが大きくて、そこが新鮮な驚きだった。だいたい、想像していたよりも実物が小さいということが多いので個人的には興味深い。木という素材感を、これでもかという圧倒的なかたちで表現している空間が清清しい感も生む。こういういわば宮殿然とした建築が、最近はなかなか建つことが難しくなってきたので、いいかたちで利用されていくのを望むばかりである。(TM)

2019/02/02

卒業設計審査会2018(年度)

年明けからのバタバタさ加減が半端なく、しかもインフルエンザの罠にかかってしまったため、ブログがまったく更新できない。ので、いくつかを続けざまにUPする次第です。すみませんです、はい。
 さて、武蔵野大学の卒業設計の公開審査会。
 昨秋の学内審査及び4日前の敗者復活審査(インフルで自身は欠席)を経て、今年度は11名の学生が最終審査で発表をおこなう。個人的には決め手(の作品)がない、という感想だが、発表&審査でいろいろと考えも変わってくるのでその点は興味深い。
 1300にスタートし学生の発表に続き、公開審査会に突入。今年も審査員の先生方、12名という大所帯で開催(しかも、公開で!)するので、これがなかなか審査会の運営上の難易度を上げている。
 最初に投票をおこない議論に入る。11作品のうち得票が多い2作品があり、後はほぼ同列、という結果に。このあたりは、ある意味決定打がない今年度の作品群の様子がよく分かる。2度の追加中間投票をおこない4作品まで絞り込む。ここまでがかなり時間がかかってしまい、ここからは各審査員が推す作品への講評という流れになる。と、文章で書くと平坦な感じになるが、全体で6時間超えの審査会になる。結局、今年も同じような流れになり、作品の順位までを合議で決定することができずに最終の決選投票へ舵を切る。得票が多かった2作品の勝負になるかな、と予想したのだが、予想通りその2作品はかなり接戦で順位が決まった。1位から4位(武蔵野大学は4位までが優秀賞)はある意味、順当といえば順当な結果となった。
 水谷研からは、5名が審査会に臨み、ハルナとミナミが次点ということで涙をのんだが、アヤナが見事1位(最優秀)を獲得。レイが2位(優秀賞)、リョウタが4位(優秀賞)と頑張った。重ねてになるが本当にお疲れさまでした。審査する側もどっぷりと疲れました。   終わった後、全体の懇親会をおこない、学生も(ついでに教員も)一様に「1年が終わった感」をにじませながら、学生の作品をツマにいろいろと話をする。
 個人的な感想としては、予選から時間がかなりあったのに、作品のブラッシュアップがなかなか進まなかったなぁ、というのが残念なところ。そもそもブラッシュアップの意味が良く分かっていないようにも見受けられた。スキルの良し悪しに関わらず、もう少し自分の作品にじっくりと向き合うような時間とエネルギーを学生たちには持ってほしいと感じた。
 学生たちには、卒業設計は卒業後も自身の語り草になるので大切にして欲しい、というようなことをメッセージとして伝えて、長い一日が終わる。今年は会場が学内なので遅くまで会が続いていき、会場の閉館をも届けて帰途に就く。
さて、いよいよ年度末も佳境に突入。(TM)

2018/12/19

設計演習講評会2018ラスト

  武蔵野大学3年生、設計演習最終課題の講評会。武蔵野大学は4年生に設計演習の授業がないので、これが授業としてはラストの設計課題となり、後は卒業設計を残すのみとなる。
 3年生後期は僕も含めて5名の建築家によるスタジオ制(各建築家により異なる課題を出して、少人数のスタジオのようなかたちでおこなわれる設計演習)での設計演習のかたちをとっており、他のスタジオの課題が見られるのはこの講評会だけなので、教員としても楽しみである。個人的には年末のバタバタで体力は限界ながら、何とか気合で講評会に臨んだ次第である。
 水谷スタジオの2018年度課題は(例年とそれ程変化なく)『武蔵野市現代美術館』。敷地はかつてバウスシアターが存在していたサイト。丁度今週アップリンクの吉祥寺がオープンするので、ある意味タイムリーといえばタイムリーな課題。
 水谷スタジオは4名が発表。
  ・地形をつくり、その形状に合わせながらアーティスト工房自体を展示する美術館
  ・近隣の商業施設を読み解き、施設全体をカフェでつなぐ美術館
  ・映像展示の場(暗)と周辺そのものを鑑賞する場(明)で形成される環境体感美術館。
  ・展示機能と宿泊機能が運営時間により可変しながら連続していく美術館
と、いう具合にそれぞれに魅力的な提案を完成させた。学生のみんなは本当にお疲れさまでした。
 講評会は13時過ぎから始まり、先生方の非常な熱心な指導及び講評があり、20時くらいに終了。長丁場になるので、さすがにこっちも身も心もしびれてくる。終了後、毎年恒例の懇親会へ。そこでは、一様に課題から解放されて、充実感と虚脱感を漂わせている学生たちの様子をみて、こちらもそこはかとなく静かに充実した達成感を感じることになる。
 例年そうだが、これが僕にとっての年内ほぼほぼ最後の学内のメインイベント。後は、新4年生の研究室配属の面接を残すのみ。さていよいよ年末に突入するのであります。満身創痍(とは、ちと言いすぎか?!)になりながら、じっくりいきますよ(笑)。(TM)

2018/12/17

発電所美術館

 所用で富山方面に出向き、ちょっと(大きく?)回り道をして、下山芸術の森発電所美術館へ赴く。「アーツ前橋」がリノベーション関連でいろいろな雑誌等で紹介される際、この施設が別ページで紹介されているのを何度か見かけたので非常に気になっていた、ということと、現在携わっているある規模のリノベーション・プロジェクトの参考事例として見ておきたい、と考えていた次第である。それにしても、予想通り、遠かった。最寄りの鉄道の入善駅から公共交通機関がほとんどないので、時間設定に非常に気を使わざるをえない。
 さて、この美術館はその館名の表す通り、元々発電所だった場所を美術館としてコンバージョンした、という非常に特殊な施設である。館では今は『木藤純子-ふゆにさくはな』展を開催中。展示場所の特性にあわせて作品をつくる、という作家の特徴にまさに適合した建築と展示作品の関係性ができあがっているといえるだろう。また、作品サイドからみると、作品の時間による変化のプロセスを表現に盛り込んでいる点や、ささやかで抑制がとれた作家の作風、ということも建築と一体となって表現できている、と感じた。それが、この地理的な特性も相まって空間全体の特別性をうみだしている。個人的には、建築のリノベーションの手法は、非常に参考になった。
 富山の市内では、富山県美術館も観る。丁度、『三沢厚彦』展を盛大に開催していて、発電所美術館とのいい意味でのギャップを堪能する。現代アートで、寒さも厳しくなってきた富山を堪能するのでありました。(TM)

2018/11/10

『僕らはもっと繊細だった。』展

 リー・キットの『僕らはもっと繊細だった。』展を観に原美術館へ。日本では初の個展ということだが、その初めてということに加えて会場が原美術館、というところが素晴らしい。
 だいたいの現代アートの展覧会では、作品の解説がどこかについて回る、というのが常だと思うのだが(現代アートは難解なので)、今回はそんな解説もほぼなし。
 ので、作品に観覧車が直に向き合う、ということが求められる、という点が静かな刺激を受ける。作品の展示には自然光と作品の一部であるプロジェクターの光のみを使っている(通常のスポットライト照明は使用していない)ように見受けたので、そんな展示環境も相まって、作品としてのダイレクトな存在感と、その直接性が生む抽象性というものが、頭を含めた身体をグルグルと駆け巡り、非常に難易度(或いは、多義性と言ってもいいかもしれない)を感じずにはおられず、それがまたビンビンに心地よい。
 あらためて、芸術の秋なんだなぁ、と品川の地で多幸感に浸るのでありました。(TM)