3年生後期は僕も含めて5名の建築家によるスタジオ制(各建築家により異なる課題を出して、少人数のスタジオのようなかたちでおこなわれる設計演習)での設計演習のかたちをとっており、他のスタジオの課題が見られるのはこの講評会だけなので、教員としても楽しみである。個人的には年末のバタバタで体力は限界ながら、何とか気合で講評会に臨んだ次第である。
水谷スタジオの2018年度課題は(例年とそれ程変化なく)『武蔵野市現代美術館』。敷地はかつてバウスシアターが存在していたサイト。丁度今週アップリンクの吉祥寺がオープンするので、ある意味タイムリーといえばタイムリーな課題。
水谷スタジオは4名が発表。
・地形をつくり、その形状に合わせながらアーティスト工房自体を展示する美術館
・近隣の商業施設を読み解き、施設全体をカフェでつなぐ美術館
・映像展示の場(暗)と周辺そのものを鑑賞する場(明)で形成される環境体感美術館。
・展示機能と宿泊機能が運営時間により可変しながら連続していく美術館
と、いう具合にそれぞれに魅力的な提案を完成させた。学生のみんなは本当にお疲れさまでした。
講評会は13時過ぎから始まり、先生方の非常な熱心な指導及び講評があり、20時くらいに終了。長丁場になるので、さすがにこっちも身も心もしびれてくる。終了後、毎年恒例の懇親会へ。そこでは、一様に課題から解放されて、充実感と虚脱感を漂わせている学生たちの様子をみて、こちらもそこはかとなく静かに充実した達成感を感じることになる。
例年そうだが、これが僕にとっての年内ほぼほぼ最後の学内のメインイベント。後は、新4年生の研究室配属の面接を残すのみ。さていよいよ年末に突入するのであります。満身創痍(とは、ちと言いすぎか?!)になりながら、じっくりいきますよ(笑)。(TM)