2026/06/01

清水でデリコ

 静岡に所用があり、出向く。

 静岡県立博物館(設計SANAA)等を視察し、単独で動けるタイミングで、静岡市清水文化会館マリナートへ赴く。設計は槙文彦氏であり、組織事務所で劇場の設計を担当した際に、建築雑誌で掲載されていたコンテンツを、まさに目を皿のようにしてみていた建築なので、感慨深い。

 実は、訪問当日の夜の演目が、日本のバンド、LOVE PSYCHEDELICOの公演。
25年に渡る活動に一旦終止符を打つというツアーで、これは観なければ、ということで参戦(ちなみに、LOVE PSYCHEDELICOは、The Whoが初来日(!)した、ロック・フェスのロックオデッセイ(2004)で観て以来なので、そこも感慨深い)。LOVE PSYCHEDELICOが最初出てきた頃は、「日本のバンドのここまできたか~。」という思いだったのを想いだす。


 ギターのNAOKI氏が静岡出身ということで、非常にアットホームな感じのコンサート。そこに華を添える槙建築、という感じで素晴らしかった。

 良い建築に、いいパフォーマンス。静岡の素敵な夜でした。(TM

2026/05/31

卒業設計レビュー@福山 2026

 もう昨年度の話になってしまった。今更ですみません。が、今年も福山大学に、卒業設計の審査会に招待され、赴く。福山大学には、大学時代の研究室の後輩である、佐藤圭一先生が在籍されているので、審査会に声掛けいただいている次第である。

 卒業設計も大学によって趣きが異なり、今となっては、「せんだい日本一」等の全国共通のイベントが存在する訳だが、ある意味地域性というものは、そこまで画一的なものにはなっていないことを、今回も実感。

 やはり、地域の特性を活かしたテーマ設定がほとんどで、どちらかというと課題解決的な姿勢で、真摯に卒業設計に取り組んでいる様子が窺え、好感が持てる。卒業設計なので一人くらい、とんでもない(ある意味非現実、極まり無い、ような)作品があってもいいかな、と感じたので、「もっと自由に発想しても、大丈夫ですよ!そいういう思考の展開も、実際の設計でも大切なので!!」というようなコメントをさせていただく。

 終わった後、学生も交えての懇親会もあり、このあたり同じ研究室出身の同じような空気感を感じられた。2次会がカラオケで、しかも深夜まで続く。この感じも懐かしい。次の日、所用(福山近郊の尾道の建築などを視察)があったので2時くらい(!)にお暇する。佐藤先生、ありがとうございました。

今日発表した学生さんたちの今後の活躍を期待しています。TM

2026/05/26

イスの講評2025(年度)

 例年そうなのだが、年度末は様々な授業の講評会、発表会、審査会がおこなわれる。その中の一つのはなし(かなり前の話になってしまい、すみませーん。)

 武蔵野大学で椅子をつくる授業をやっていて、その講評会を開催。今年度もゲスト講評者を招いての講評会を何とか無事に開催の運びとなる。木工作家の渡邊浩幸さん、映像ディレクターの土居京子さん、ファッションデザイナーの國時誠さんに参加頂き、それぞれの多様な視点から講評を頂く。僕以外はみなさん建築とは違った分野の方々なので、その講評も個人的にはとても楽しい。

 今年度は履修学生のうち11名が講評会でプレゼン。ゲスト・クリティークの講師の方々も、いい感じで講評いただいているように見受けたので、一安心といったところ。

 例年、いろいろと学生が考えてくれるような課題の提示をしているが、2025年度は、とにかくボブ・ディランだったので、ボブ・ディランをテーマにした課題に取り組む、ということにチャレンジ。

 分かったことは、学生は全くボブ・ディランに興味がない!(笑)ということだった。興味がないことには、全くやる気を示さない世代なので(というのも、どうかと思うが、もうそんなことを言っても仕方ない風潮がある)、とにかく作品制作に取り組んでもらうのが、一苦労した。そんな状況を横目でみながら、正直、この課題の出し方は失敗だったかも、、、と感じたのだが、この授業の醍醐味は、じっくりと考えて愚直に制作していく、ということであり、そういう姿勢で臨まないと、作品における本質的なパワーは生まれないような気がする。それがデザインを考えていく上でとても大切なことだと思う。当たり前のはなしなのだが、効率ばかり目指していては、底が浅くて、たかが知れているのである(と、例年同じことを言っているような気がする)。ので、興味がないことにも取り組んでもらいたい。何といっても、ボブ・ディランがノーベル文学賞を取っているので、ディランの歌詞にも注目してもらいたかったが、歌詞を題材にした学生はいなかった。長い文字に、もう興味が持てない世代かもしれない。(個人的には、アルバム『追憶のハイウェイ61』最後の曲、「廃墟の街」を学生時代にノートに書き写して憶えていたことを、懐かしくも内省的に密かに振り返ってみる。)

 学生諸君には、そのあたりに気づいて、殻を破って欲しいと思っている(これ、昨年度も同じようなことを書いた記憶が。。。)。ただ、講評会は楽しかったので、「まあ、これはこれでアリか。。」と自分で納得。講評会の後、木工作家の渡邊さんと八丈島料理居酒屋でそんなことを語り合いながら吉祥寺の夜は更ける。

 さて、次年度以降は、更に期待するばかりである。しっかりと頑張った学生には充実感を持ってくれれば嬉しい限り。さて、元気にいきましょう。(TM)


課題: 『名もなき者/ A Complete Unknown イス

【課題概要】

今年は昨年度の反省から。“長編小説を読む”ことは課さない。という訳で、「ボブ・ディラン」御大のお出ましである。簡単に言うと、“ボブ・ディランのイス”ということが課題になる。

ボブ・ディランを多角的に眺めてもらって構わない。モチーフを抽出して、今までにないイスをつくってもらいたい。

今年(2025 )の年初めに、映画『名もなき者』が国内でも上映された。その劇中で、ボイド・ホルブロック演じるジョニー・キャッシュが、ティモシー・シャラメが演じるボブ・ディランに向かって「かき鳴らせ ボブ!」というくだりがある。そう、イマジネーションをかき鳴らす勢いで、臨んで欲しい。

ボブ・ディランの広大な世界観に浸りながら、斬新で、メッセージ性のある、魅力的な作品を期待しています。(水谷俊博)

2026/05/25

白井屋ホテルにて

 建築雑誌、「建築ジャーナル」20263月号で藤本壮介特集、ということで、前橋の「白井屋ホテル」に関して「思ったことを書いてくれ」と依頼があったので書いてみた。編集社のはからいで、ホテルの管理者の方にインタビューができたので、非常に面白かった。前橋は、アートをテーマにした街づくりを目指しており、それが、白井屋ホテル等の民間ベースで展示会されているのが、素晴らしいと思う。

 ちなみに、そのスタートのベースになっているのが、「アーツ前橋」だということを、静かにアピールしたいところ。

 ちなみに、白井屋ホテルはアーツ前橋の工事の期間、設備施工会社の現場事務所として使われていた過去があり、定例会議で毎週利用させていただいていたので、懐かしく感じる。そのあたりのことも記事本文で少しだけ触れているので、機会があればご笑覧ください。(TM)

2026/05/21

下瀬美術館とゼミ旅行と

 ゼミ旅行の話を。ここ近年ゼミ旅行が成り立たなくなっている、ような気がする。これは、コロナ以降の影響なのか、それとも、そもそも学生と歳が離れてきたことの影響なのか、、、。私め(指導教員)が、同行することは、学生はそれ程望んでいない模様がうかがえる。

 ので、やり方を変えて、「水谷が行く先に希望する学生が同行してもいいよ。かつ、途中合流&途中離脱随時OK。」ということにしてみた。最早、ゼミ旅行とは言えないかもしれないが、まあ、いいことにしよう!。で、下瀬美術館を観に行くことに。学生は4年生2名が参加、というかたちになった。

 最も美しい美術館、と言われていだけあって、非常に質が高い、というか、コストが潤沢な建築の姿が文字通り美しい。とにかく、鏡面ガラスが、これでもかと素材感を出しており、様々な光景が映し出されている感覚が面白い(そして、写真的にも映える)。水に浮く展示室も他では体験できないと思うので、一見の価値アリの建築である。

 研究室のインスタにも学生がUPしているので、そちらもごらんください。

http://www.instagram.com/mizutani_lab

下瀬美術館の後に広島まで移動して打上げ。駅裏の歓楽街にある、いい感じの韓国料理居酒屋を学生が探してきてくれて、卒業間際の学生に4年間を振り返ってもらう。

 そんな感じで、広島の夜は更けていくのでありました。(TM)

2026/05/20

MUレビュー2026

 だいぶ遅ればせながら、UPになりますが、武蔵野大学の卒業設計の審査会のはなし。

 一昨年度から卒業設計の審査のやり方を大きく変えた(個人的には、かなり遅ればせながらの感があったが、数年提案し続けてきたことがやっと実現した次第)。大学の学内審査とは別に建築設計界で活躍する建築家を審査員として招聘し、「武蔵野大学卒業設計レビュー MU Review 」と銘打った公開審査会を併せて開催する企画を発動している。今回が昨年度に引き続き3回目。ちなみに、今年度の審査員は末光陽子(suep、藤野高志(生物建築舎)、御手洗龍、稲垣淳哉(Eureka)、という顔ぶれで、モデレーターを水谷が務めた訳である。

 昨年もそうだったのだが、個人的には、この準備があまりに大変で、ひっくり返りそうだった。今回は昨年度のような、参加学生が少な過ぎる事態は避けられ、40名余りの学生が参加。審査会自体も盛り上がり、審査員の方々も熱心に審査いただき、一安心。まずは、無事に3年目を開催できた成果は大きいと思う(って、誰も褒めてくれないから、ここで静かに主張(笑))。

 審査結果が学内審査(今回は、母親の葬儀などで参加できなかった)の結果と異なり、学内審査で評価されなかった学生が最優秀(1位)と優秀賞(2位)に。評価の軸が異なると、結果が違ってくるという好例だったのではないふだろうか。

 今年度も学生も含めて懇親会を開催でき、審査員の方々も最後までお付き合いいただき、異常な盛り上がりをみせたのが非常にうれしい限り。引き続き、学内の卒業設計、設計演習(設計製図)が盛り上がって欲しい、ということと、学生の今度の糧となることを切に願うばかりである。(TM)

2026/05/14

アーチの森掲載

これも少し前の話。

建築誌『建築と社会』(発行:日本建築協会)20262月号に、例年“木デつくる”授業で、設計制作をおこなっている取組の2024年盤:「One Step Beyond -アーチの森2024」が掲載される。

 しかも、今回は、表紙掲載!

 ということで、関わった学生も大喜び。

 ということで、記念撮影をば。そうですね!元気にいきましょう。(TM)