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2020/10/07

ライトハンドよ永遠に

 まったく個人的な話になるが、その人の存在を知ったのは、中学1年生の時(37年程前になるのか。。)に初めて自分の小遣いで買ったLPレコード、マイケル・ジャクソンの『スリラー』を聴いた時だった。スリラーの楽曲の中で、一際異彩を放つギターを響かせていた。その時は知らなかったが、程なくして、テクニックが史上最強のギターリストだということを知る。

 また個人的なトピックなのだが、大学時代に友人とバンドを組んでいて、一度そのギターリストの曲をカヴァーしようとしたところ、ギターのチャイ君が、「バッキングですら弾けない。。。」と唸っていて、結局カヴァーするのをあきらめた、ということも想い出した。

 そのギター・リストが亡くなった、というニュースが駆け抜けている。早弾きやライトハンド奏法といった技術的なことばかりが話題になりがちだが、最大の特徴は、抒情的ではない徹底的に無機質なその音にあると思う。だからこそ抽象性があり奥深い音楽ができあがっているのだ、と思う。

 「Hot For Teacher」を聴きながら、白ワインを飲み、偲ぶ。史上最強のロックバンドのフロントマンであり、唯一無二のギターリスト。

 その名も、エディ・ヴァンヘイレン。(TM)

2020/09/26

ダーティ50

私事で恐縮ですが、不肖、私めが50になりました。

家族はじめ、祝福をいただく。ありがとうございました。

いや、もう100の半分なのね、と感じ入りながら、この歳になってくると、嬉しいか?と聞かれれば、もう微妙な感じになってきてしまっているが、まあ、お祝いいただくのは、本当に嬉しいものですよね。

50になって何か変わったか、と聞かれることがあるが、残念ながら全然変わってない。多分。いろいろと考えさせられる。が、考えてもはじまらないこともたくさん!

ので、まあ、それはさておき、また更に精進いたします。(TM)



2020/07/16

コロナ(・ビールのこと)でちょっと

  梅雨で雨模様がつづき、このところ感染者の数が東京は過去最高を出している模様。なかなか収束する気配がみえない。本当に長期戦になりそうだ。東京都知事選も特に何もなく終わり、まあ、予想通りと言えばそれまでなのだが、これからの東京のあり方も考えさせられる。
 ある意味どうでもいい話だが、この新型ウィルスの一連のニュースの中で、コロナビールが、名称から風評被害を受けている、というトピックが一時聞かれたが、ネットで(今更ながら)確認してみると、売り上げが上がっている、という側面もあるようだ。これは、ネット(SNS)などで、ある意図をもって上がった事が、その逆の効果を生む(或いは生んでしまう)、ということの一例のようである。複雑な時代だな、と感じてしまう。それにしても、このコロナの一連の対応といい、ネット上の意見(国民の意見と置き換えてもいいのかは若干疑問)に、流され(&ブレ)続ける政府の動きは、また不安にさせる。国民の意見を聞いていればそれで良い、という時代も終わったのかもしれない(かといって香港のように超強権的なのもあり得ないし)。
 そんなことを思いながら、大好きなコロナビールを嗜むのであります。(TM)

2020/07/01

散歩のふたり

 梅雨で雨模様がつづき、7月に入る。新型ウィルスの状況は、東京は芳しくなく、感染者も増えている模様。
 最近は自宅と事務所の動きは徒歩になっているため(距離にして片道4km弱程)、まあまあの運動量になっていて、また、この暑さと相まって、体重は落ちてきている。もう、不健康なんだか、健康なんだか、分からない?という感じだ。
 そんな行中で、何と、カモの親子(二匹で)が道を歩いているのを発見!住宅地の真っ只中なので、どこからやって来たのだろう(善福寺公園までは中々あるぞ、という距離感)、と思いながら、無事に帰れることを祈るばかり。しかし、当人たちはそんな心配を他所に悠然とあるいているのでありました。(TM)

2020/06/22

開幕

 いよいよ、プロ野球が開幕。
 無観客でのスタートになったが、やはり、野球は無いよりは有る方がいい。我がバファローズは、またしても開幕戦を落とす。かれこれ10年程、開幕戦で勝ててないらしい。これはパ・リーグ記録らしい。いやはや。
 日曜は武蔵野大学のオープンキャンパス。今回は諸々オンライン対応なのだが、ネット環境に不安があるため、大学にて学科説明のライブ配信をおこなうことにする。久しぶりにキャンパスに入ると、緑が生い茂っている。自然は関係なく時を刻んでいるのであります。(TM)

2020/05/14

エデン

 新型ウィルスの状況は変わらず。
 だが、緊急事態宣言が39県で解除される。もちろん東京は含まれないので、基本的にはGWは明けたが、今までと状況は変わらない。(ちなみに、緊急事態宣言が解除されたらこのブログの名盤シリーズ(勝手にやってるだけですが。。)は収束しようかな。)
 改めて、自分のこれまで居住してきた場を思い起こしてみると、兵庫県→京都→東京(千葉と隣接した所)→茨城→東京→大阪→兵庫→東京、という感じなので、どこにいてもあまり変わらなかったなぁ(茨城は特定警戒に含まれているので)、と思ってみたりする。あまり意味ないのだけど。
 ちょっと静かに、エブリシング・バット・ザ・ガールを聴くことにする。デビュー作の『エデン』。個人的には90年代の珠玉の名盤。棚に積読状態だった「未必のマクベス」(早瀬耕著)をパラパラ読んで知るが、最初の方にこのエブリシング・バット・ザ・ガールの話がでてきて、若干シンクロ感を覚える。今となってはネオ・アコースティックの代表的な存在と位置付けられているが、大ブレイクする(エレクトリックになってクラブシーンにうって出る)前のこのアルバムが最高傑作だと思う。シンプル、かつ優美なのである。(TM)

2020/05/10

洪水

 新型ウィルスの状況は変わらず。
 この状況でのGWも終わりになる。
 非常事態宣言は継続している。コラムニストの小田嶋隆氏のネット上のコラムで、ブルース・スプリングスティーンの歌を引用していた。1973年のデビュー作、『アズベリー・パークからの挨拶』収録の曲「For You」の歌詞の中に、「おい、人生ってのはひとつの長い非常事態だぞ」という一節がある(小田嶋隆氏 『ア・ピース・オブ警句』より引用)、ということである。
 まさに、そうなのかもしれない。いよいよテレワークに限界を(いろんな意味で)感じつつあるが、まあ、常に非常事態だと思うと、全体的に心に余裕が欲しいと切に願いながら、前に進むしかない。
 そこで、GW最後には、ハービー・ハンコック御大のお出ましである。あまり有名ではないかもしれないが、ハービー・ハンコックの作品で(自分が聴いた範囲では)一番好きな盤が『洪水』(まさに、非常事態感が。。。)。日本のライブ公演の盤(中野サンプラザと渋谷公会堂で収録)で2枚組のボリューム。特に1枚目A面、「処女航海」から「アクチュアル・プルーフ」への構成は怒涛のような流れで、シビれる。まさに洪水のような音楽。素晴らしい。(TM)

2020/05/07

ドゥーワップス・アンド・フーリガンズ

 新型ウィルスの状況は変わらず。
 このGW中も、実は大学の授業は開講しているので、落ち着いている気分ではない。元々オリンピック対応の学年歴(前期を早く終わらせて、五輪に備える)が組まれていたため、このGW中は休みがない。そして、オンラインの授業や会議が進行する訳である。オンラインは便利なようでいて、何となく、超アナログ人間としては、ついて行けてない。いや、ついて行こうとする、モチベーションが。。。いや、そういう話はやめておこう。
 この状況が収束したら、世界的に環境は激変している、という論調を盛んに目にするようになった。個人的には、あまり具体的なビジョンがえがけていないが、いい方向に変わってくれることを願うばかり。うむ、あまりに抽象的だな。
 こういう時は、ブルーノ・マーズを聴く。ファーストの『ドゥーワップス・アンド・フーリガンズ』。あまりにメジャーすぎる、のだが、やはり名盤だ。何が名盤たらしめているかというと、一言でいえば、何度でもレコードを回したくなる、ということに尽きる。さまざまな名盤があるが、一度聴くと疲れてしまうものもあり、そう考えるとなかなか稀有な1枚。そのあたりはマイケル・ジャクソンとも通じるところがあり、と感じる。現代のスーパースターの楽曲でこの状況をつつみ込むのである。(TM)

2020/05/04

プレッツェル・ロジック

 新型ウィルスの状況は変わらず。
 ステイ・ホームのGW。まあ、こういう時期があってもいいのだろう。ソーシャル・ディスタンスという言葉をよく目にするようになった。一瞬、なぜ、そんなに何でもかんでも横文字表記になるのか?、と思いながらも、この距離というのは、空間のスケール(寸法)に密接にかかわると思うので、ちょっと考えてみたくなる。
 そこで、ちょっと前に、女優(タレント?)の壇蜜さんのコメントをネットニュースを見て静かな衝撃を受けたのを思い出した。最近結婚をした本人が、別居生活を送ってる(お互い肯定的に)というB級芸能ニュースのような感じだったが、その記事の中で、「今、一番欲しいものは?」という質問があり、それに対する壇蜜さんの答えが、「さすまた」というものだった。しかも「ピンク色の」ということだった。
 “ピンクのさすまた”である。いや、素晴らしすぎる。その情景を想像するだけで、何て、ユーモアとアイロニーがあって、そしてアートである。ついでに、ソーシャル・ディスタンスには最適だと、(個人的には)感じ入ってしまった。おそるべし。
 そういう時には、静かにスティーリー・ダンを聴くのである。個人的にはファースト・アルバムは超名盤だと思うが、ここは3rdアルバムの『プレッツェル・ロジック』を。静かに流れる時を堪能すべし。A1曲目は「リキの電話番号」。“ピンクのさすまた”が手元にあってもいいかもしれない。(TM)

2020/05/01

紫の炎

 新型ウィルスの状況は変わらず。
 若干、都内の感染者数が減ってきている気配もあるが、GWに突入していく。
 オンラインで大学の授業も始めだしたが、まだ試行錯誤が多い。設計演習の対応も非常勤講師の先生方と調整しながら考えている。まあ、すべて新しい経験と思えば、それはそれで、やり甲斐はある。
 本棚に積まれていた、チャールズ・ブコウスキー著の『勝手に生きろ!』を読了。学生は達はこの状況で就職活動が大変だと思うが、この本を読むと勇気づけられるかもしれない。
 GW前哨戦ということもあり、プレイするアルバムは、ディープ・パープル(!)の『紫の炎』(原題「Burn」)。A1曲目 Burn」、これこそ爆音で。まさにこのモヤモヤとした時に聴くべし。あまりにメジャー過ぎるかもしれないが、名曲だ。すべてを吹き飛ばす。デヴィッド・カバーデルのヴォーカルに合掌。(TM)

2020/04/28

ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク

 新型ウィルスの状況は変わらず。
 ずっと室内で作業をする訳なので、ただでさえラジオ人間なのだが、更にラジオ漬けの日々が続いている。どの番組も一様にして、この状況をふまえて、という放送のようだ。そんななか、Inter FMの深夜に放送されている、『Daisy Holiday!』がすごいことになっている。MCは音楽家の細野晴臣!普段の放送は、ゲストを迎えたりして、かなりユルユルとやっている(いい意味で言ってますよ)のだが、先々週から、こういう状況もふまえて、細野さんのワンマンDJ。スタッフもなしの作り込み、ということで「Stay Home」というテーマを銘打って、もう音楽の洪水である。約30分の番組で10曲くらいのオンエア。そして、どれも素晴らしい楽曲チョイス。この前の放送もザ・バンドの曲以外知らない曲の嵐で、テンションはあがるばかり。いや、素晴らしい。
 放送を聞いた翌日、ザ・バンドの『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク』を久々に棚から出してきて聴く。言わずとしれた超名盤。だが、すごく奇妙なアルバムでもあることは確か。当時のサイケデリック全盛の時代における、ある意味反楽天的なこのルーツ的なアプローチ。だが、独特のリズム隊(ドラム&ベース)の音作りの斬新さ。そして、その歌詞の難解さ(不思議さ?)は本当に独特だ(特に最も有名なA面最後の「ザ・ウェイト」の歌詞解釈を巡ってはさまざまな論争(?)あり)。ジャケットはボブ・ディランの子供の落書きのような絵、というのも、その不思議さを助長している。A3曲目「In A Station」が個人的に好きだが、細野さんもこれをかけていて、個人的には静かにアガる。やはりこの不思議な感じだが名盤というところが奥深い、のである。(TM)

2020/04/25

ザ・ポール・ウィナーズ

 新型ウィルスの状況は変わらず。
 ずっと、カミュの『ペスト』のことが気になっている。中学生の頃読んだ気がしていたが、本棚を探したところ無かったので読んでないのかもしれない。高橋源一郎のNHKラジオの番組『空飛ぶ教室』で紹介されていたので、概略をつまんだだけだが、人間は本当にどうしていいか分からないような状況になったとき、本質的なことを考えるようになる、ということなのだと理解した。もちろん、まっとうな人間であれば、ということである。今の現在、そのまっとうな人々はどのくらいいるのだろうか?、いや、自分も含めて、ということを考えてしまう。
 深く考える時間を与えられているのだ、と、今現在の状態を捉えると、意外と気持ちが落ち着くかも、と思ってみたりする。
 そんな感じで、ポール・ウィナーズのアルバムを聴く。ギターのバーニー・ケッセルがメインのアルバムのような体裁だが、何といってもレイ・ブラウンのベースが最高にいい。ドラムはシェリー・マン。これ見よがしなソロや、余計なモノがなくて、あまりに謙虚な名盤。村上春樹がエッセイ『ポートレイト・イン・ジャズ』で「人間性の自然な延長の先に、その音楽はある」と評している。まさに、その通りとうなずくばかり。(TM)

2020/04/20

サイコキラー'77

新型ウィルスの状況は変わらず。
個人的な変化はというと自宅にいる時間が長くなったので、久しぶりに本を読む時間ができてきた。世間ではカミュの『ペスト』の売れ行きがすごいらしい。そのニュースを横目で眺めながら、昨年からずっと本棚に積まれていた『忘れられた巨人』(カズオ・イシグロ著)を読了。カズオ・イシグロの作品としては、個人的には珍しく読み進めるのに苦労した。が、骨太の作品だ。作中の霧(竜が世界中吐き出すという設定)の存在が、この時期なので、何となくコロナに対する人々の記憶のメタファーと感じてしまう。
流れる音楽は『サイコキラー77』(現代は『Talking Heads :77』)。トーキング・ヘッズのアルバムの中で個人的には最高名盤(まあ、ここは色んな意見があると思いますが。)。ゆるやかでいて、そして異彩を感じられる。(TM)

2020/04/14

スーパーフライ

 相変わらずの状況が続く。
 業務上もオンライン云々をするしかなく、本日は会議でも投入された。活用しているというか、それにコントロールされている気分になってきて、何となく居心地が悪い。
 もうこんな時は、御大カーティス・メイフィールドを聴くしかない。名盤中の名盤、『スーパーフライ』のお出まし。A面3曲目は、「フレディース・デッド」、そしてB面最後は「スーパーフライ」。コロナをすみやかにあらい流して欲しいと願いながら。(TM)

2020/04/09

ヘヴィー・ウェザー

新年度だが、何もできない状況が続く。
新型コロナの影響は予測がつかない。緊急事態宣言も出た。そんな中、大学の授業は、オンライン活用で今日からスタート。
ブログも書くことがないのだが、こういう時は良い音楽を聴くしかないかな、と思いつつ、という感じで。
しばらく、こんな感じが続くと思います。
ウェザー・レポートの『ヘヴィー・ウェザー』を聴く。
ショーター、ジャコ、そして、それらのすさまじい個性をまとめるザヴィヌル、のアンサンブル。素晴らしい。
A1曲目は、「バードランド」。爆音で聴くべし。コロナを吹っ飛ばして欲しい。(TM)

2020/03/17

スズナリ

 ひとつ前のブログの続きで、もう一つトピックを。
 これも2月の中旬のはなし。下北沢の小劇場、スズナリで劇団東京乾電池の『卵の中の白雪姫』を観劇する。
 基本的に子供向けの劇なのだが、「面白いですよ」と建築家の大塚聡さんに勧められて、赴くことに。これが、予想以上に面白かった。多分、一緒に行った子ども以上に、こっちが楽しんだと思う。
 あらためて、小さな劇場の、演劇の奥深さを感じる。

 それにしても、いつまで続くか、この 謎に満ちた新型ウイルスの影響は。今、マスクを外し、自宅のベランダに立ち、家の前の細い道路を見下ろしてみながら、溜息をついてみる。もう、溜息をつくしかない。
 レコード・プレーヤーには、アート・ブレイキーの『サンジェルマンvol.1』がかかっている。A1曲目「Politely」。
 スズナリで観た、あの卵は何だったのかを想い出しながら。(TM)

2020/03/11

ミニミニ同窓会

 同じネタばかり執拗ですが、バッハ×建築の神戸公演、連投です。ピアニストの加藤哲子さんと水谷玲子は小学校の同級生で、同じピアノの先生に習っていた(のは10歳ぐらいまでのことで、その後はそれぞれの道に進んであまり接点はなかったにもかかわらず、、、)ことから、今回の催しをすることになりました。そんなことで、私たちの小学校からの同級生が何人も駆けつけてくれました。みんな、忙しい中を来てくださって本当にありがとうございます。ヘルちゃんは、4年前に哲子ちゃんと私が再会するきっかけを作ってくれた恩人。哲子ちゃんの東京公演をヘルちゃんが私に案内してくれて、「絶対に行かなきゃ!」と思ったのが事の始まり。おまけに、今回は打ち上げの場を用意してくれて、いつもお世話になってばかりです。タナケンと私は、お互いの家が徒歩30秒もかからないぐらいのご近所さん。マイケル・ジャクソンが大好きで、いつも踊っていた男の子が、自称「おっさん」になっているけれど、音楽好きは変わらず、今回のコンサートも楽しんでくれたとのことで嬉しかったです。お二人ともたくさん感想を聞かせてくれてどうもありがとう。

 先に書いたピアノの菊地先生も来てくださって、30数年ぶりの再会(もともと緩すぎる私の涙腺が決壊!)。そうかと思えば、父方の遠い「親戚です」と声をかけてくださった女性は、初対面。お名前は私と同じ玲子さん。人間40年以上生きていると、元々の場所に戻るものなのか、いろんな人が私をあちこちに誘ってくれているのか。巡りあわせの不思議が面白く、感謝したくもなります。
 ともかく、会場には懐かしいお顔がたくさん見えて、もうそれだけで胸がいっぱいでした。久々に同じ場に居ることができて嬉しかったです。またどこかでお会いできるよう、精進したいと思った1日でした。

 

2020/02/18

『霧と山と鉄と』展

 東京の西方面に所用があり、そのついで(と言ってはかなり回り道したが)に、府中市美術館で開催中の、『霧と山と鉄と-青木野枝ー』展を観に行く。
 個人的には越後妻有トリエンナーレで、まさに大地の中で作品に触れる機会があったが、展示室(美術館)内での展示をみるのはじめて。
 基本的にサイトスペシフィックな作品制作をしているアーティストなので、作品は会場のヴォリュームやかたちにあわせて、制作され展示されている。ほとんどが、1展示室に1作品という展示空間構成をとっているので、観る側からすると非常にシンプルな(いい意味で言っています、もちろん。)清々しさを感じ、心地よい。改めてこれらの作品群を眺めてみると、作品の内部に入り込めるものはなく、その点は建築との違いだなぁ、と思う。その距離感が、ある種の抽象性をんでいるような気がして、個人的にはその雰囲気から、作品自体の大きさ≒力強さを感じることができていて、こちらも元気が湧いてくる。という、感じがするのでありました。(TM)

2020/02/17

研究室引継ぎ会

 年度末ということもありさまざまな事柄がまとめに入っている。
 4年生は卒業間近になってきた。
 来年度水谷研に配属のメンバーを交え、14期生、15期生の引継会を吉祥寺にて開催。1学年しか違わないので、さすがに知らない顔はいないと思うが、じっくり話したことない学生同士の関係もあり、我ながら本当にいい機会だと思う。今年度(14期生)ゼミのスローガンが『魔法を見るには、魔法を信じなければならない Do The Right Thing! 』だった。魔法の一端くらいは見ることができたことを祈るばかり。それぞれの学生たちの次年度の活躍(卒業生は社会人ですね)を期待する限りである。(TM)





2020/02/11

椅子の講評会2019(年度)

 例年そうだが、年度末なので様々な授業の講評会、発表会、審査会がおこなわれる。武蔵野大学で椅子をつくる授業をやっていて、その講評会を開催。今年度もゲスト講評者を招いての講評会を何とか無事に開催の運びに。木工作家の渡邊浩幸さん、映像ディレクターの土居京子さん、現代舞踏家の相原朋枝さん、ファッションデザイナーの國時誠さんにお越し頂き、それぞれの多様な視点から講評を頂く。僕以外はみなさん建築とは違った分野の方々なので、その講評も個人的にはとても楽しい。
 今年度は履修者18名で、それぞれ特徴のあるデザインの椅子ができあがった。今回の講評会を進めながら漠然と感じたことは、作品自体に力があって、プレゼン(魅せ方、話し方、など)のパフォーマンスがしっかりとしていると、作品の良さが確実に伝わる、というあまりに当たり前のことが当たり前すぎて、それが面白い、ということであった。
 つい最近のトピックで、ビリー・アイリッシュがグラミーを独占した訳だが、そのビリー・アイリッシュの何がすごいのか?本当にザックリりいというと、自身のPRDIYの徹底的な姿勢がすごい(もちろん楽曲も素晴らしいが)、ということを総括で講評させてもらう。
 建築の設計も、ある程度は同様のことが言えるが、建築の場合はそこまでやりすぎてしまうとNG、という側面もあり、なかなか難しい。。。いやはや。
 終わった後は、履修学生全員を交えて30名程で三鷹の店で打ち上げ。1年の集大成ということで、学生は一様に充実感を漂わせてくれていて嬉しい。さて、怒涛の年度末が続いていくのです。はい。(TM)


課題:「 レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンが流れ
    僕たちは罵れないのかもしれない、と思いながら
    怒りに任せて罵っていいとき
    そんな時に座るイス」

【課題概要】

 91回(米国)アカデミー賞(2019年)において、最高の栄誉である作品賞を『グリーンブック』(監督:ピーター・ファレリー)が受賞した訳だが、受賞が発表された瞬間、同じく作品賞に『ブラック・クランズマン』でノミネートされていた映画監督のスパイク・リーが会場を退場しようとした(結局、会場スタッフに静止され席に戻る)一幕(AP通信記事による)が、ひと時話題になった。ここで面白いのは、両作品とも人種差別(黒人と白人の)を題材として扱った映画というイメージがあるが、その実、作品内で描かれているコンテンツやクオリティは、ある意味まったく正反対(ここは少し微妙なところはあるが、まあ言い切ってしまって多分支障ないだろう。。。)なものとなっている。
 この点において、最も重要なファクターは、“怒り”ということである。菊地成孔氏が、ある映画レビューサイトでこの『グリーンブック』を以下のように批評している。「つくりもんの定番品、その新しいやつで、安心して泣いた。合衆国民以外の特権だ。」
 そして、スパイク・リーとバリー・ジェンキンス(『ビール・ストリートの恋人たち』監督)、ジョーダン・ピール(『ゲット・アウト』監督)に向けて、という体裁で以下のように結んでいる。「お前らは『グリーンブック』の受賞について、クソだらけに罵って良い。俺たちは罵れない。泣いてるし。ちなみにタイトルは悪い。象徴的でもないし気も利いていない。」と。
 これは例えば、のはなしである。『グリーンブック』やスパイク・リーや、課題タイトル冒頭のレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン(やトム・モレロ)もあくまでも一例だ(レイジの替わりにピストルズでも、クラッシュでも、リンキン・パークでも、JBでも、あなたの好きな対象に置き換えてもらっても差支えはない)。
 “怒らない世代”(あなた達)が怒る(或いは主張するでも良い)時、どうするのか?
 様々に考えを巡らしてみてください。魅力的なイスに出会えることを期待しています。                     (水谷俊博)