これも2月の中旬のはなし。下北沢の小劇場、スズナリで劇団東京乾電池の『卵の中の白雪姫』を観劇する。
基本的に子供向けの劇なのだが、「面白いですよ」と建築家の大塚聡さんに勧められて、赴くことに。これが、予想以上に面白かった。多分、一緒に行った子ども以上に、こっちが楽しんだと思う。
あらためて、小さな劇場の、演劇の奥深さを感じる。
それにしても、いつまで続くか、この 謎に満ちた新型ウイルスの影響は。今、マスクを外し、自宅のベランダに立ち、家の前の細い道路を見下ろしてみながら、溜息をついてみる。もう、溜息をつくしかない。
レコード・プレーヤーには、アート・ブレイキーの『サンジェルマンvol.1』がかかっている。A面1曲目「Politely」。
スズナリで観た、あの卵は何だったのかを想い出しながら。(TM)