この状況でのGWも終わりになる。
非常事態宣言は継続している。コラムニストの小田嶋隆氏のネット上のコラムで、ブルース・スプリングスティーンの歌を引用していた。1973年のデビュー作、『アズベリー・パークからの挨拶』収録の曲「For You」の歌詞の中に、「おい、人生ってのはひとつの長い非常事態だぞ」という一節がある(小田嶋隆氏 『ア・ピース・オブ警句』より引用)、ということである。
まさに、そうなのかもしれない。いよいよテレワークに限界を(いろんな意味で)感じつつあるが、まあ、常に非常事態だと思うと、全体的に心に余裕が欲しいと切に願いながら、前に進むしかない。
そこで、GW最後には、ハービー・ハンコック御大のお出ましである。あまり有名ではないかもしれないが、ハービー・ハンコックの作品で(自分が聴いた範囲では)一番好きな盤が『洪水』(まさに、非常事態感が。。。)。日本のライブ公演の盤(中野サンプラザと渋谷公会堂で収録)で2枚組のボリューム。特に1枚目A面、「処女航海」から「アクチュアル・プルーフ」への構成は怒涛のような流れで、シビれる。まさに洪水のような音楽。素晴らしい。(TM)