2020/02/18

『霧と山と鉄と』展

 東京の西方面に所用があり、そのついで(と言ってはかなり回り道したが)に、府中市美術館で開催中の、『霧と山と鉄と-青木野枝ー』展を観に行く。
 個人的には越後妻有トリエンナーレで、まさに大地の中で作品に触れる機会があったが、展示室(美術館)内での展示をみるのはじめて。
 基本的にサイトスペシフィックな作品制作をしているアーティストなので、作品は会場のヴォリュームやかたちにあわせて、制作され展示されている。ほとんどが、1展示室に1作品という展示空間構成をとっているので、観る側からすると非常にシンプルな(いい意味で言っています、もちろん。)清々しさを感じ、心地よい。改めてこれらの作品群を眺めてみると、作品の内部に入り込めるものはなく、その点は建築との違いだなぁ、と思う。その距離感が、ある種の抽象性をんでいるような気がして、個人的にはその雰囲気から、作品自体の大きさ≒力強さを感じることができていて、こちらも元気が湧いてくる。という、感じがするのでありました。(TM)