まったく個人的な話になるが、その人の存在を知ったのは、中学1年生の時(37年程前になるのか。。)に初めて自分の小遣いで買ったLPレコード、マイケル・ジャクソンの『スリラー』を聴いた時だった。スリラーの楽曲の中で、一際異彩を放つギターを響かせていた。その時は知らなかったが、程なくして、テクニックが史上最強のギターリストだということを知る。
また個人的なトピックなのだが、大学時代に友人とバンドを組んでいて、一度そのギターリストの曲をカヴァーしようとしたところ、ギターのチャイ君が、「バッキングですら弾けない。。。」と唸っていて、結局カヴァーするのをあきらめた、ということも想い出した。
そのギター・リストが亡くなった、というニュースが駆け抜けている。早弾きやライトハンド奏法といった技術的なことばかりが話題になりがちだが、最大の特徴は、抒情的ではない徹底的に無機質なその音にあると思う。だからこそ抽象性があり奥深い音楽ができあがっているのだ、と思う。
「Hot For Teacher」を聴きながら、白ワインを飲み、偲ぶ。史上最強のロックバンドのフロントマンであり、唯一無二のギターリスト。
その名も、エディ・ヴァンヘイレン。(TM)