2019/12/27

設計演習講評会2019ラスト

 武蔵野大学3年生、設計演習最終課題の講評会。武蔵野大学は4年生に設計演習の授業がないので、これが授業としてはラストの設計課題となり、後は卒業設計を残すのみとなる。
 3年生後期は僕も含めて5名の建築家によるスタジオ制(各建築家により異なる課題を出して、少人数のスタジオのようなかたちでおこなわれる設計演習)での設計演習のかたちをとっており、他のスタジオの課題が見られるのはこの講評会だけなので、教員としても楽しみである。個人的には年末のバタバタで体力は限界ながら、何とか気合で講評会に臨んだ次第である。
 水谷スタジオの2019年度課題は(例年とそれ程変化なく)『武蔵野市現代美術館』。敷地はかつてバウスシアターが存在していたサイト。例年は発表者をセレクトする訳だが、今年度は履修者が全体で少なかったので、水谷スタジオも4名全員が発表できた。

 ・波型の大きな木造部材によりゾーニングをおこない街に開放する美術館
 ・スラブの積層で全体を構成し、彫刻を展示する、丘のような公園美術館
 ・既存の商業施設をリノベーションし、地下に新たな展示機能を創出する美術館。
 ・吉祥寺の街の要素を取り込み、様々な展示室が可変しながら一体的に連続していく美術館

 と、いう具合にそれぞれに魅力的な提案を完成させた。学生のみんなは本当にお疲れさまでした。
 講評会は13時過ぎから始まり、先生方の非常な熱心な指導及び講評があり、20時くらいに終了。長丁場になるので、さすがにこっちも身も心もしびれてくる。終了後、毎年恒例の懇親会へ。そこでは、一様に課題から解放されて、充実感と虚脱感を漂わせている学生たちの様子をみて、こちらもそこはかとなく静かに充実した達成感を感じることになる。
 例年はこれが僕にとっての年内ほぼほぼ最後の学内のメインイベンなのだが、今年はこの後すぐに卒業設計の審査会が控えている。さていよいよ年末に突入するのであります。満身創痍(とは、ちと言いすぎか?!)になりながら、じっくりいきますよ(笑)。(TM)