2019/12/15

ヨシュア・トゥリーの再現

 ちょっと先週の話になってしまったが、ヨシュア・トゥリーの再現ライブを観に、さいたまスーパーアリーナへ馳せ参じる。(ちなみに、「ヨシュア・トゥリー」とは、アメリカ西南部の砂漠に植生するユッカの樹のことである(by ウィキペディア))。「ヨシュア・トゥリー」。ロック史上における名盤である。
 そして、バンドの来日は13年ぶり。ということで、もう観ることはできないかもしれない、という思いを抱えながら会場へ。個人的には、以前このバンドを生で観たのは、1993年の来日時。東京でしか公演がなかった(今回もそれは同じ)ので、当時住んでいた京都からはるばる出てきた学生時代の日々をアリアリと思い出す。
 ライブ自体は、巨大なスクリーンに映し出される映像(多分、ライブ中のMCでアナウンスされていたのでディテクターはアントン:コーヴィン)が圧巻。さまざまなメッセージを発しながら、観る側も恍惚としながらも胸にドスンとくる感じを味わう。ライブ前半は「ヨシュア・トゥリー」以前のオールタイムベストのセットリスト。後半は「ヨシュア・トゥリー」以後からの渋めの選曲も含めた楽曲群が素晴らしい。特に「Ultra Violet」の時に、世界を変えた女性たちを紹介する映像は感動的だった。
 2時間半程のライブを堪能し、ここまでストレートにメッセージを発することのできる(しかも大きなエンターテイメント込みで)バンドは、もういないかもしれない、と改めて感じ入る。合掌。
 史上最高のライブ動員数を誇る80年代以降では最も重要なバンド。
 メンバーは不動の4人。ラリー、アダム、エッジ、そしてボノ。
 その名もU2(TM)