2019/12/28

卒業設計審査会2019(年度)

 先週末の話になるが、3年生の設計演習の講評会の3日後に更なるメイン・イベントが到来。さて、武蔵野大学の卒業設計の公開審査会。疲労のため体力は限界。ここは気合で乗り込むのみ。
 昨年度までは年内に1次審査でファイナリストを選定し、年明けの作品展の期間に合わせてそのファイナリストによる2次公開審査をおこなう流れだったのだが、今年度はそのプログラムを改変。午前中に全員のポスターセッションをおこない、1次審査によりファイナリスト選定。午後に2次の公開審査会をおこなう、という1日で全てが決まる流れになった。
 午前中の1次審査で10名の学生を選定し、最終審査で発表をおこなう。例年そうなのだが、発表&審査で最初考えていた作品評価に関しても、いろいろと考えも変わってくるのでその点は興味深い。
 1400にスタートし学生の発表に続き、公開審査会に突入。今年も審査員の先生方、12名という大所帯で開催(しかも、公開で!)するので、これがなかなか審査会の運営上の難易度を上げている。
 最初に投票をおこない議論に入る。今年の結果は10作品のうち得票が多い5作品と少ない5作品にはっきり分かれるかたちとなった。
 得票の多い5作品に絞り、各作品に関して各審査委員が講評をしていく。例年と比べ、審査の時間設定が短かったため、なかなか議論が深まっていかなく若干時間切れ感も残しながら、作品の順位までを合議で決定することができずに最終の決選投票へ舵を切る。と、文章で書くと平坦な感じになるが、このあたりで既に夜の7時前。5作品の中でも比較的得票が多かった3作品の勝負になるかな、と予想したのだが、予想通りその3作品を軸にして順位が決まった。1位から4位(武蔵野大学は4位までが優秀賞)はある意味、順当といえば順当な結果となった。
 水谷研からは、3名が最終審査会に臨み、ヤマジが次点(武蔵野大学は4位までが優秀賞なので5位)ということで涙をのんだが、マァコが見事1位(最優秀)を獲得。アユが2位(優秀賞)と大健闘だった。重ねてになるが本当にお疲れさまでした。審査する側もどっぷりと疲れました。
 終わった後、全体の懇親会をおこない、学生も(ついでに教員も)一様に「1年が終わった感」をにじませながら、学生の作品をツマにいろいろと話をする。
 個人的な感想としては、今年は例年に比べてレベルは高かったような感があり良かったと思う。入賞者は年度明けに学外へのコンテストに進むのでしっかりとブラッシュアップして臨んで欲しい。
 学生たちには、卒業設計は卒業後も自身の語り草になるので大切にして欲しい、というようなことと、最近ライブを観たときにジャズミュージシャンの菊地成孔氏が言っていた、「自分の信じている神を信じろ!」(詳細は省きますが、決して宗教的な意味合いはありません。「神」の所を「魂」にしてもいいかもしれません。)をメッセージとして伝えて、長い一日が終わる。
 さて、いよいよ年度末も佳境に突入。(TM)